
中古車オークション会場に遊びにいったところ珍しい旧車を発見しました! それは
"2代目ホンダ・プレリュード"
昭和60年式、
走行はわずか5万キロで
ワンオーナーというシロモノ。あまりに魅力的だったので、ちょっと観察してみました。
ちなみにこのクルマ、僕が生まれる前に登場し
デートカーとして一世を風靡した "歴史に残る名車" なんです。ホントのことを言えば台数を稼げだのはこの次の3代目だったりするのですが、基本スタイルやプロダクトを立ち上げたのは紛れもなく2代目。非常にえらいクルマなんです。今じゃ見なくなった
リトラクタブルヘッドライトも、
当時最先端を予感させるに十分だったことでしょう。
まず内装をみてみると、装備がかなり充実。
サンルーフから
クルーズコントロール、
CDプレーヤーまで付いている。当時はどんなに高級で、憧れの的だったんでしょうね? そして、内装のデザイン自体も、まあまだ見られるレベルにあり、むしろ
外車チックで素敵という見方も!
運転席に座っても意外なほど違和感がありませんでした。
あとビックリしたのが
パワステの軽さ。この頃のアコードなどと共通なんですが、ホンダ車ってものすごくハンドル軽かったんですよね。ほんと
"小指で回せる" ってのを初めて体験しました。この軽さのためか、
当時、障害者の方に "指名買い" を受けるようなこともあったそうです。そして参考までに、このクルマに乗っていた人が乗り換えに対応して、先代アコードでは、ハンドルの重さをスイッチで3段階に調節できる電動パワステを搭載したという話をきいています。
外装は昔ながらのスポーティスタイル。こういうプレーンな格好よさをもったクルマが最近少なくなりましたね。モール類に黒い樹脂が使われているのも、これはこれで味かも!? そして、
白いボディが清楚系で美しい。
"白いアコード or プレリュード+長い黒髪の女性"
というのは当時の流行だったようです。
山の手のお上品な方々は、競ってこのスタイルを手に入れようとしたとのこと。そのセンスのよさは、これらのクルマが
大使館関係者にも好まれたことが証明していましょう。
そしてなんといってもエンジン。この点はけっこうびっくりしました。
ツインキャブレターというちょっと旧式な部分を持ちながらも、
エンジン音は最新のホンダ4発と同じ響きなんです。それどころかこちらのほうが
"そそる" 音色なんですね。
"フェアーン、フェアーン♪"
なんていうかわかりづらいですがこんな音です。ホンダ好きの方ならわかったくれると思います(笑)
普通にこのままドライブに行きたくなるほど気持ちいいもので、しかも吹けあがりがよく
、"エンジンのホンダ" と言われていたことが頷けます。
最近だとトヨタのエンジンも良くなってしまったので
"エンジンのホンダ" というフレーズを意識する人が少なくなってしまいましたが、この頃ではかなり開きがあったのではないでしょうか?
これは果たしてトヨタがえらかったのか、ホンダがなまけたのか?
この答えはいずれにしても、こういう
旧い車を見ると色々と考えさせられ、そしてワクワクしてきますね。しかも
上程度車ならなおさら、当時の雰囲気を味わえて最高!
このプレリュードからは
"バブル時代に突入していく勢いのある日本の姿" と
、"都会的な生活にあこがれる当時の若い2人の姿" を連想することが出来ました。そしてそんな
"若者" も今じゃ大人。このクルマを見るとどんな感想をもたれるのか、気になるところです……。
PS:ちなみにこのクルマ、5万円で落札されました。買ってしまおうかとも思ったけど、そこまで道楽に走るのもいかがなものか思い、決断ができませんでした。久しぶりに釈然としない気分です。。。
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旧いクルマ評論!? | クルマ
Posted at
2006/06/11 01:14:26