
昨日の夜、信号を右折するときにちょっとヒヤッとしたことがありました。赤信号で待っているクルマが停止線を大きくオーバーして止まってて、さらに
ヘッドライトをスモールにしていたため、一瞬存在に気付かずヒヤッとしたのです。
停止線でオーバーして止まるクルマが多いのにはすごく腹立たしいのですが、それは今日はおいておいて、
ヘッドライトを信号待ちでスモールにする行為についてちょっと考えてみたいと思います。
一般的に日本ではヘッドライトを信号待ちなどで消すのがよいマナーとされている節があり、これをしているクルマはかなり多いです。実際トラックなどに後ろにつかれたりして眩しかった経験もありますし。ただ日本でもともとこの行為が広がったのは、昔のクルマのオルタネーター(充電器)容量不足にあったと言われています。またシールドタイプの電球を長持ちさせる効果もあったようです。クルマに乗るときにもこまめに省エネをしていないと充電不足で止まってしまうなんて事態もありえたわけ。ただ現在の国産車ではこんなことはありえないので、なんとなく続けている習慣なのでしょう。ちょっと前まではディーラーオプションで "自動省光システム" なんてのもありました(笑)
でも
欧州ではこのようなことをしている人はいないとのこと。多くの欧州車(フランス車を除く)のヘッドライトスイッチは手元にはなく、エアコン吹き出し口などのところに配置されカッチリした回転レバーになってますよね。これはヘッドライトを頻繁に操作することはないため。
暗いときには自分の存在を他に知らせる必要があり、エンジンをかけてるときにヘッドライトを消すのは許されないことなのです。
僕は別に欧州カブレってわけでもありませんが、ことこの問題については
欧州のマナーを尊重したいと思います。クルマの運転の基本は
「認知・判断・行動」の3ステップになっていることは言うまでもありませんが、この
認知が遅れるorできなければその時点で安全な交通は成し得ないわけです。
それでは次に、いくつか予想される反論点について書いてみます。
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Q1.対向車線同士のヘッドライトによるグレア現象(蒸発現象)によって横断する歩行者を見落としやすくなるのではないか?
A1.
グレア現象が恐ろしいのは事実ですが、暗い中で認知が遅れるのはもっと怖いと僕は考えます。だいいち、クルマの存在を歩行者側も認識できるという点において、ヘッドライトはつけておくべきだと思うのです。
Q2.前にいるクルマがまぶしいのではないか?
A2.
これは正直けっこう思うこともあります。なにせ諸外国とこの日本では交通事情が違い、日本では恐ろしい渋滞があります。都内の渋滞でノロノロと長時間走っているときに、スモールにして気持ちを緩めていきたいという向きの気持ちもよくわかります。なのでやはり状況判断というものが必要だと思います。ただ信号待ちのたびに決まりのように画一的にこれを行っているのは、あまりお利口に見えないということです。
ちなみに僕は信号街のトップバッターになったときはヘッドライトを付けっぱなしにしますが、2列目以降のときは状況に応じてスモールにすることもあります。
Q3.スモールから前照灯に切り替えるときに発進の合図になるんじゃないか?
A1.
それはそうですが、他の方法もあると思います。そういうときに軽くチカチカとつけたり消したり、場合によっては控えめなパッシングやクラクションという手も。しかしパッシングやクラクションはけっこうトラブルの元になるという現状も日本ではあり、まだまだ交通社会の成熟が足りないと言わざるを得ません。
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●まとめ
つらつらと長文すぎましたが、結論としてはなるべくヘッドライトをつけておいて、状況に応じて(郷に応じてじゃないですが)スモールも併用すればいいと思います。色々な方の意見・反論待ってます★
Posted at 2006/10/08 08:56:54 | |
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