
ちなみにここ数日、私はニューロードスターと生活を共にしている。まだ走っていない車だけに注目度万点で気持ちいい。私は4ドアセダンを好む人間で(理由はまたあとで説明することとする)、狭いスポーツカーにあまり興味ないはずだった。しかしここ数日でその認識を改めざるを得ない事態に陥ってしまった。それほどまでにこのクルマが人の生活を変えうる資質をもっていることに、いたく感服している至大である。
新しいロードスターは全幅1720mというちょうどいいサイズの3ナンバー。これはレガシィと同じく、高い見識からくるサイジングだと言えよう。その上、初代を意識した「能面マスク」は実にかわいらしく張りのある面構成など、素晴らしいと思う。どこからみても違う表情を見せる、美しい姿だ。またボディーカラーの充実度も嬉しいポイント。渋いメタリックグリーンなど、なかなか「ソソル」色味である。内装は必要十分な空間。ピアノブラック貼りの内装は最近のマツダのひとつ覚えだけど、まぁ悪くないからいいだろう。ただ黒だけの色合いの内装はいただけない。またベージュ&黒というのもいいが、そろそろ他の提案も欲しい。こういう遊び車からトレンドは発信して行くべきだと思うから……ハンドルについたスイッチも便利なものの、ロードスターにはまったくあっていない。もっと実質本位の「素材感」を大事にした商品作りをしてもらいたいものだ。初代にはそれがあったし、大人も若者もそれを望んでいると思う。オプション設定されるBOZE製オーディオの出来は良くない。(値段が安いので魅力的だけど)この空間だと限界があるんだろうけど、期待を裏切られてしまった。いいものを積むのもいいけど、それを最大限に引き出すようもう少し頑張って欲しい。走りに関してはとりあえず「速い」という印象。MZ-R2リッターエンジンは170馬力にもなるし、それを1100kg程度のボディに乗っけるんだから当たり前と言えば当たり前。重くなったと言う人もいるけど、十分ライトウェイトスポーツカーをしている。私の乗った6MTは気持ちいシフトフィール。少し渋い印象もあるけど、それもまた昔のロードスターを思い出させてくれて感慨深い。ただエンジン音はどうにも実用車的で面白くない。要は色気がないわけ。足回りは私のがビルシュタイン装着車だったものの、あまりよくない。アシがきっちり動いてない印象で、「硬いけど乗り心地いい」という理想には程遠い……横の踏ん張りも足りず、首都高のコーナーではねてる感じがどうも好きになれない。普通に気持ち良く飛ばすにはいいのだろうけどこれはスポーツカー、これから改善していくことは多そうだ。
Posted at 2005/09/26 10:04:05 | |
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