コスモにずっと乗っていません。
というのは、エンジンからオイル漏れが発覚。
そこで、思い切ってエンジンを降ろして分解。
ハウジングもローターもダメになっていたので、オブジェにしてしまいました。
我がコスモはエンジンがないドンガラに・・・。
なので、乗れないんです。
・・・というのはウソです。
でも、エンジンのオイル漏れは本当です。
漏れ個所はリア側のオイルシールだと思われます。
修理をしたいのですが、なかなかその機会がなく、当方がやっと盆休みになっても、ディーラーも盆休み。
それが乗っていない本当の理由です。
近いうちにディーラーに見てもらおうと思います。
その診断結果によっては、エンジンが本当にオブジェになってしまうかもしれません。
それだけはないことを祈っています!!
さて、写真のオブジェですが、これはネットオークションで入手した10Aロータリーのローターハウジングとローターのジャンク品をオブジェ化したものです。
入手した時はこんな状態でした。↓

ハウジングは白く粉を吹いていて、ウォータージャケットには赤錆が堆積しています。
トロコイド面は、チャターマークこそありませんが、クロームメッキはブツブツと浮き上がっています。
ローターは全体に錆びついており、オイルシールは外すとボロボロと崩れ落ち、アペックスシール溝には歪みがあります。
現物を見るまでは、スペアパーツとして使えるかも・・・という、かすかな期待があったのですが、文字通りのジャンク品でした。
そこで、ワイヤーブラシで磨いて錆を落とし、見栄えを良くしてオブジェにすることにしました。

どうですか?
なんとか見るに堪える外見になったでしょ。
さて、このエンジンですが、マツダの歴代ロータリーエンジンの中でも最初期型の10Aです。
10Aエンジンは、コスモスポーツで世界初の量産2ローター・ロータリーとして市販され、改良されながら、ファミリアやサバンナにも搭載されました。
コスモスポーツ前期型(L10A)には110psの0810型。コスモスポーツ後期型(L10B)には、128psにパワーアップされた0813型が採用されました(ちなみに、私のコスモは後期型です)。
どちらもハウジングはアルミ砂型鋳造製で、サイドハウジングもアルミ製で、歴代ロータリーで最軽量にできています。
ファミリア(M10A)には、パワーは100psに下がっていますが、低中速での扱いやすさを重視した0820型が搭載されます。
量産性とコストを考慮して、サイドハウジングは鋳鉄製になり、ローターハウジングはアルミですが、ダイキャスト製に変更されます。
当然、エンジンの単体重量は重くなります。
ですが、その分エンジンの耐久性は向上しており、レース用には0820型が最適とも言われています。
また、北米向け輸出仕様R100クーペには、排ガス浄化装置サーマル・リアクターを装備した3877型も開発されました。
サバンナ前期型(S102)には、105psの0866型を搭載。
排気ポートのタイミングを変更し、ローターハウジングの摺動面にはトランスプラント・コーティング・プロセスという表面処理が行われるようになりました。
これが、10Aロータリーの最終型になり、以後、12Aにバトンタッチされて、生産を終えます。
長々とうんちくをたれましたが、何が言いたのかというと、オブジェとなったジャンク10Aが一体どの型なのかということです。
ローターハウジングは、見たところアルミ砂型鋳造品なので、コスモスポーツのもので間違いなさそうです。
ただ、前期の0810型なのか、後期の0813型なのかは、私の知識の範囲では判断できません。
ローターは、おそらくファミリア用0820型と思われます。
何故かというと・・・↓

・・・ローターに「0820」の刻印が!
この10Aの出自は、「コスモスポーツに搭載されていたもので、オーバーホール時にファミリア用のローターを流用した」というのが私の推測です。
どうでもいいマニアックなネタでした。
さて、このロータリーをオブジェ化するにあたって、地震等で倒れないようにちょっと手を加えました。

ホームセンターで買ってきたL字金具で安定性を上げました。

ローターもワイヤーで固定しました。
これで、震度4程度の揺れには耐えられるのではないかと思います。
ロータリーのエンジン部品をオブジェにしている人は少なくないのですが、その多くは13Bエンジンです。
希少な10A、しかもコスモスポーツ用ハウジングのものをオブジェにして、ひとり悦に入っています。
ウチに来てこれを見た人は、そんな逸品だとはおそらく誰も気がつかないでしょう。
完全に自己満足です。
ブログ一覧 | 日記
Posted at
2014/08/29 23:33:44