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朝から何も食べずジェベルで走りまわっての15時過ぎ、久しぶりに近所のお蕎麦屋さんの『ゆで太郎』で食べてきた。

お腹が空いていたこともあって、頼んだのは倍盛カツ丼セット。

何がビックリって、カツ丼が金色の鍋にぎっちり！蓋裏に海苔が張り付いてたことからもスカスカではないのがお分かり頂けるだろう。
居酒屋さんで三人前の鍋料理を頼んだときくらいの大きさと深めの鍋の中に、厚めのカツ２枚が普通より多めの卵にとじられて大盛りご飯の上にドーンと鎮座しとる！
こりゃ確かに提供に少々時間がかかるわけだ、納得。

最初の数口は、カツが厚いのに柔らかくタレの丁度よさと固まりきらない溶き卵との一体感に満足しながら次々と口に放り込んでいた。
三分の一ほど食べすすめた時に「あれ？結構食べたつもりなのに全然減った気がしない…」と戦慄をおぼえた。満腹感を感じる前に食べ切らないと苦しむことになるのは明らかなボリューム。

もはや大喰い番組のチャレンジメニューだろ？これは…。

更に半分ほどまで食べたところで額には暑さとは違う汗が滲んでいた。

味変をしようと調味料棚をみると『赤辛』なる見慣れない調味料が置いてあったので、こいつを試してみることにした。しっとりした七味のような見た目にごま油の薫りは真にそのまんまのモノだが、辛味は七味よりは強く刺激的であり、カツ煮に再び挑む意欲を沸き立たせてくれるものだった。

頭の中ではロッキーのテーマ曲が流れ、額からは汗も流れ、何度も途中で打ちのめされそうになりながらも食べきることができた！

つけつゆをそば湯で割って飲みながら激闘の余韻に浸る…というか満腹過ぎで動けない。暫くして漸くライダースジャケットを羽織り帰ることができた。

美味しかったし満腹満足なのだが、同時に己の老いを大いに感じさせられてしまった。
ココイチで1kg全トッピング10辛を苦も無く食べていたのも遠い昔か…としみじみ。