2021年10月10日
昨日のソロツーの最中に社外アルミステップがモゲてしまい交換することにした。
そこでステップの取り付け位置について、夕べの考察と本日の交換後の試走結果をここに記す。
実はこれまでは純正より後方上にステップがくるように取り付けていた。
理由としては、純正位置だと一時停止中に脚を下ろした時にステップがフクラハギに当たり走り出しで引っ掛かるのと、高速走行中に上体を伏せる時に脚が窮屈にならない後方に置いておきたかったから。操作性や運動性についてはあまり考えてなかった。
ところが昨日のステップ脱落トラブルにより脚の置き場が無くなり、走行中は踵に力を入れてステップの根元に引っ掛けて車体を挟んでいないとバランスが崩れたり、最悪は脚が地面に接触して怪我をしてしまう状況に陥ったのだが、脱落現場からの帰路100kmをとにかく踵に全集中して走っている内に、寧ろ安定して走り易く疲れないことに偶然にも気が付いた。
ステップ、侮り難し!
そこで今回ステップ交換と同時にステップ位置を見直すことにした。
まず純正より後方上ではなく、前方上にくるように取り付けた。
社外ステップはステーを使って延長するのだがクランク形状になる。このステップを踏んで前方上から後方下に向かって入力された力はクランクを介してテコの原理でステップ取り付け位置に車体内側向きに伝わることになり踵で挟み込んだことと同じだし、ステップの外側を踏めば力はプラスされる。
しかし従来の後方上に取り付けられたステップから後方下へ力が入力された場合、クランクを介してステップの取り付け位置に伝わる力は車体外側向きに伝わることになり期待とは真逆の力となってしまっていたことになる。
これが今までステップ過重をしても車体が思うように倒れ難い原因の一つだったのではないか?
次に膝の位置について。
ステップが後方に行けば行くほど脚が伸びるので膝の位置が下がることになる。逆にステップが前に来ると脚は畳まれて膝を曲げることになる。体育座りと正座、どちらも脚が畳まれているが膝の置かれる高さが異なるが、これは踵の位置が背骨より前にあるか後ろに有るかに依るのではないか?つまりステップが前方に行けば膝は胸に近付くことになり即ち高い位置にくる。
バイクは膝の位置が高い方が曲がる時に良い、とされる。
これはバイクを構成するパーツの中では重量物であるガソリンタンクが重りとなってバイクを倒して曲がるからだ。音楽のメトロノームの重りがガソリンタンクで、メトロノームの針がバイク、針の付け根がタイヤと地面の接点、と置き換えられる。そしてメトロノームの重りを押すことで針が倒れ始めるのと同様にタンクを膝で押すことで車体が倒れ始める。
支点力点の関係からもわかるように力点である膝とタンクの接点は、支点であるタイヤと地面の接点から離れれば軽い力でも大きな力を伝えられて車体を倒し易くなるし強い力では素早く倒れるのだから、タンクを押す膝はタンクのより上方に位置していた方が良いし、力を伝えるロスタイムを嫌って常にフィットさせておくべきだ。
また悪路などで車体が振られたりと不安定な状態をいち早く把握できて且つ膝の力加減で立て直すことができる。これがニーホールドが大事だと言われている理由なのだろう。
そして膝そのものに意識を持っていくよりも踵に意識を持っていくことで膝は自然とタンクにフィットすることがわかった。
…と、この様な考察の上でステップを純正より前方上に取り付けて試走したところ、上の考察通りの結果が得られた。明らかに以前よりコントローラブルでハイレスポンス、挙動が軽快、乗車姿勢が適正化されたのか乗り易く疲れなくなっている。
ただ一点、一時停車中にフクラハギにステップが当たるのだけが気になると言えば気になるけど脚の下ろ方を考えることにしよう。
あくまでも個人の経験則からの見解である。
異論は認める…てゆーか違ってたら教えてプリーズ!
Posted at 2021/10/10 20:01:52 | |
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