前回のブログで「キャノンボール」について書いたところ、僕と同世代のオッサン達(笑)から、熱いコメントをたくさんいただきました。
ありがとうございます。
それだけ、「キャノンボール」って、熱かったんですよね。
さて。
前回のブログでも書いたとおり、僕は封切りしてもキャノンボールを見に行くことができませんでした。
まじで悶々とした日々。
今と違って、レンタルビデオもない時代。見逃したらもう永久に見られないかもしれない…という恐ろしさがありました。
そんな1981年。
僕のおじさんが「車のマンガ買ってきたよ」と、単行本をくれました。
それを見て「…サンデーのマンガかよ!」と、内心小馬鹿にしていました。
というのも、当時はジャンプが絶対的な強さを誇っていた時代で、特に僕の住んでいた地域では「ジャンプでなければマンガではない」という風潮すらありました。
サンデーやマガジンを読んでいるのは「ダセェやつ」という扱いという。田舎特有の感覚(笑)
そのマンガが「ドロファイター」

ドラマ化されて大ヒットした「JIN-仁-」で有名な村上もとか氏の作品です。
「六三四の剣」もヒットしましたね。
当時剣道をしていた僕は、「はいはい、あれね」という感じでした。剣道マンガ家に車マンガが描けるのかよ的な。(実際は「赤いペガサス」とか、当時から最高峰の車マンガ家だったのですが。無知はコワイ)
そして読み始めてみると…
2ページめのこの見開きで完全にやられました。
な…なんだこれは!!!かっこいい
知らない方のためにちょっとあらすじを。
日系アメリカ人のノブ・トクガワとその妹サキは、バイク(ハーレーのチョッパー!)に乗って全米を渡り歩く賞金稼ぎのレーサー。

このページのハイウェイの風景とかやばくない!?
1巻は主にドラッグレース(しかもトップフューエル)

2・3巻はパイプバギーレース
4・5巻はアメリカ大陸横断レース!!!!!!!!!
6・7巻はストックカーレース

どれも、当時の日本では全く知られてなかったジャンルのレースです。
とにかく、どこをとってもアメリカの臭いがプンプン。
風景とか、本当に興奮したものです。
「アメリカではキロじゃなくてマイルっていうのか」というのを教えてくれたのもこのマンガでした。
昨年、ムスメがアメリカにホームステイしたときには、出発前に「教科書」として読ませました(笑)
帰って来たムスメは興奮気味に、
「パパ、ドロファイターに出てたロンバート通りに行ったよ!」と教えてくれました。

↑こんなちょっとしたシーン。ムスメには完全に僕の血が流れているwwww
僕が一番好きだったのは、もちろん大陸横断レース「55(ダブルニッケル)」
55マイル速度規制に対抗する非合法レース。つまりキャノンボール。
55マイルを「ダブルニッケル」(5セント硬貨ふたつ)と表現するこのセンス!!!!!!!!
特に、カリフォルニアハイウェイパトロールのクレイジーポリス、キャプテン ロッド・ロンバルディにあこがれました。
愛車はイカレた改造をしたコルベットのパトカー。

スーパーチャージャーがかっこいい!ピータービルトにショットガン発射!
しかも後半では、パトカーをピンクに塗りなおして自分も一般市民として55レースに参加。

大人になったら絶対スーパーチャージャー付きのコルベットに乗るんだ!と思ってました。無理(笑)
まじでボロボロでバラバラになるまで読みました。
今持っているセットは3代目という(笑)
このドロファイター、一時期デイトナ誌でも掲載されていましたが、正直ちょっと複雑な気持ちでした。
興味を持った方、絶対に興奮することまちがいなしです。
いわゆる愛蔵版(再販)も無いようなので、地道にブックオフで探してみてください。
ちなみに、今まで「リアルタイムで読んでたよ」という人に会ったことありません。
追伸
思い出した!1セットを音ぺけさんちに置いてきたんだった!!
Posted at 2012/08/25 18:50:23 | |
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