ごきげんよう。
関東圏の梅雨明け宣言と共に、終業式の鐘が鳴らされキッズ達が町へと溢れかえる時期・・・
そぅ2015年は早くも夏本番を迎えたのであります。
時を同じくして、とある森アーツセンターギャラリーにて
[THE ART OF GUNDAM]なるイベントが大変盛り上がっている、と聞くではありませんか。
あまのじゃくを自称する私もまた、気怠い湿気に打ち勝つ為、
その波に乗らせて頂こうと久し振りに重い腰を上げたのでありました。
「いざ行かん、Gの地へ!」
という事で車で2時間程掛けまして到着したのが、こちらでございます。

・・・お察しの通り、此処は六本木ヒルズではありません。
私が今回、お邪魔させていただきましたのは栃木県は壬生町、
おもちゃの町として有名な工業地帯の中にあります[バンダイミュージアム]にやってまいりました。
え、何で六本木ヒルズじゃないのかって?
・・・甘い!私が正道を進む訳がなかろう?たわけ!

という事で敷地内に駐車をしまして施設外観をぐるり、大きさは体育館ぐらいかな?
そんなに大きな施設ではありません。

外観から既にトリコロールの彼が見えるのには自然と笑みがこぼれます。
入館料は大人1000円となっており、物販コーナーや軽食コーナー等は無し。
自販機が数台置かれた前にテーブルとイスが置かれてあるので、
そこで観覧の途中、休憩をしてください、という感じになっております。
入館して直ぐに、私がまだ鼻を垂らしていた幼子の頃に村のゲームセンターにて
見かけていましたメダルシューティングの筐体や飛び出た棒を回すサッカー等、
涙腺を刺激する懐かしの筐体が数台置かれておりました。
主にメダル系なのですが「あぁそういえば、こんなのあったな」と
感慨に浸っておった刹那、私は瞬間的に後方への跳躍を余儀なくされました。
「っあ!?、」
あまりの事に声すら出せない恐怖、懐かしのメダルゲーム筐体達の中に交じり
置かれていたソレは占いゲームの筐体でした。
箱型の四角い外観の中に、なんとも薄気味の悪い実物換算で7割ほどの大きさになる
人の人形が入っておりまして・・・(メーカー様に対して失礼な奴)
入館早々にして気分は一気に底に叩き付けられてしまいました・・・
遥か過去から遠い未来の果てまでの夢物語や、
重力法則の枠を超えた現象等を語る舌を持っている私ではありますが・・・
根っこには非常に冷めた現実論を抱えておりまして世に蔓延る胡散臭い団体や
商法に対して隠しきれない嫌悪を感じておるのです。
そんな私ですが・・・いつしかおっさんの仲間入りをしました齢になりましても、
どーしても苦手意識が未だに解けない物があるのです。
それは・・・人間を模した人形です。
この時、私は知らなかったのです。
後に、か細い我がノミの心臓を最高潮に震え上がらす事になるとは・・
・これはほんの序章に過ぎなかった事を・・・
※入館時に職員の方に館内の撮影許可を聞きました所、了承の旨をいただきました。
気分を戻しまして・・・
施設の外観からも視認出来ます1/1ガンダムですが、入館して正面に置かれてあります。

1/1ガンダムと聞きますと、自然とお台場のを浮かべるかと思われ、
外装の情報量とを比べてしまいますが・・・
あちらはMGのVer3、こちらはアニメ基準のVer2辺りと解釈しておれば問題はありません。
大事なのは1/1が、ココにあるという事実です(上半身のみ)
ハッチのアクセスポイント。

そして2Fに、とある世界線では「ラッキーボーイだぜぇ」と呼ばれている方を発見。

まるで、アニメの世界から抜け出してきたような存在感ですが・・・少し怖いです。
※2階には上がれませんので、とあるラッキーボーイとは
肩を並べて写真を撮ることは出来ません。

館内の展示は大きく分けまして1/1のあるエントランス、ガンダム室、日本の玩具、
世界の玩具、エジソン資料室、そして季節展(?)となっております。
◯日本玩具室◯
江戸時代の町民に遊ばれていた玩具から高度成長期のブリキ製品、
TVゲームの遍歴~現在の玩具までを展示してあります。
その中で気になる展示を見付けました。
まずは、こちらの腕時計です。

[TOKIMA]という変わった腕時計なんですが・・・天面のカバーを開きますと、
外装のイメージとは違いシンプルな横文字盤のデジタルタイプの腕時計なのですが、
ご覧の通りフレームを残して時計部が外れ、
変形をする事で人型になる、という面白い腕時計です。
適度な時間経過と共に文字盤に多様な一言メッセージが表示され、
使用者を飽きさせない工夫が盛り込まれております。
え・・・何でそんな事を知ってるのかって?
ふっ・・・私も所有者の一人なのですよ。
以前、購入しましたアンティーク調の腕時計入手後
TOKIMAは電池切れと共に役目を終えてからは棚に飾られておるのですが・・・
この何とも言えないスチームパンクを思わせるデザインは
何年経っても色褪せずに見惚れております。
[TOKIMA]は、そんな腕時計であり素晴らしい玩具です。
次は、こちらの玩具です。

「おぉ・・・パトカー仕様のFC3S」
かつて警視庁に実際に配備されたというFC3Sのパトカーのモデルカーと思いきや、
この玩具の真価は変形にありました。
ケンドーロボMR!

「ヤバイ、超かっけー・・・しかも二刀流ですよ」
正直、この製品は知らなんだ・・・
いつか手に入れたい玩具ですね。
途中、季節展を視線の端に見かけましたが今は触れないでおきます。
◯ガンダム室◯
そぅ広くは無い展示室の中で目玉とされておりますのが富野監督監修のオブジェと、
1/144のホワイトベースとなっております。
◯エジソン資料室◯
現在では[発明王]や[メンロパークの魔術師]等と呼ばれ、
蓄音器や白熱電球や活動写真の発明により今日の科学の基盤を生み出した、
偉大な人物の足跡資料が展示内容となっております。
・・・私はここで場違いながら不意にある台詞を思い出したのです。
エジソンとの確執と言えば・・・交流で有名なニコラ・テスラさんですが
彼がThe Order: 1886というゲームにて発した台詞にエジソンの事を
「あんな馬鹿!」と一蹴した台詞を思い出し、展示物よりも、そっちに口角が上がりました。
◯季節展◯
・・・出来ればスルーしたかったのですが、せっかくの季節限定の企画展を見ない訳にも、
勿体ないので日本玩具室の一画まで戻ってまいりました。
・・・夏といえばホラー。
ホラーといえば気味の悪い人形・・・
そうです、この季節展は私の苦手としている人形の玉手箱となっております。
引けた腰にカツを入れて意を決して展示エリアへ足を進めます・・・

すだれにより仕切られた蛇の道状の道を進むのですが、明るい部屋で早足で歩けば、
きっと10秒ほどで終わってしまう程の道のりなんだと思いますが・・・
ですが私は亀じじい並のスリ足で、おっかなびっくり歩いておりましたので・・
・抜けるまで、かなり時間が掛かりました。
「・・・人形キライ、オッカナイ」
要はアレですよ・・・血化粧が施されたマネキンや日本人形、
気味の悪い恐怖演出の元に数体の人形が雰囲気ある置かれ方をされただけなんですが・・・
二度は御免です。
「ふ~、これでコンプリート」
バンダイミュージアムは展示物をゆっくりと見回りましても1時間程で全てを廻れると思われます。
気になる他の、お客さんの年代比率はと言いますと・・・
観光の一貫なのかな?幼子を連れた親子連れや、
かつて実際に遊んであろう懐かしの玩具を見に来た老夫婦、
そして1番多かったのがアラサー男性が友人2~3人と来ているパターンでした。
列島の何処かで[THE ART OF GUNDAM]が開かれている中、
あえて世代を超えて愛される不変な玩具達と、もう一度向き合いたいという、
未だ子供心が抜け切らない大きなお兄さん達
そして!
この夏限定の、クールな季節展も開催しておりますので、
お坊ちゃんお嬢ちゃん達の夏休みの思い出の一つに、
バンダイミュージアムは、いかがでしょうか?
景品はありませんが、せっかくなので館内スタンプラリーもコンプしてきました。
帰り道がてら北本トマトカレーでお馴染みの[水織]さんで遅めの昼食をいただきました。

注文品は勿論・・・野菜天うどん(おい!)
この日は、楽しいドライブ日になりました。
どうぞ、よしなに。