• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

rs30b4のブログ一覧

2017年11月25日 イイね!

SUBARU BOXER6の軌跡(その2)

よく知られているように、自動車に使用されているガソリンは、平皿のような容器に垂らして火をつけただけでは、エンジンなど内燃機関を運動させられるほどの爆発エネルギーは得られない。

適切な比率で空気と混ざり合って霧化した状態が一番効率よく燃える。

なので、自動車のエンジンはガソリンと空気が混ざり合った混合気を燃焼させて、パワーを引き出している。

パワーアップするためには、その混合気をできるだけ多くシリンダーの中に送り込みたい。

その方法として、一つは強制的に多くの空気(酸素)をシリンダーに送り込む方法がある。

これがターボチャージャーであるが、これはすでにレオーネで量産化済みだし、初代アルシオーネにも前記のように搭載されていた。

だが、アルシオーネには、ターボのように猛々しいパワーの盛り上がりは必要なのか?グランドツアラーとして、もっとジェントルなエンジン特性が合っているのではないか?

こうした葛藤を経て、エンジン開発部隊は新しいパワーソースの可能性にたどり着いた。

それは、より多くの混合気をシリンダーに送り込むために、ターボではなく、シリンダー容積を大きくする。

つまり排気量アップをすること。

排気量をアップすることで、MAXのエンジンパワーだけでなくそこに至る、過渡特性、中・低速回転域のトルク特性が向上することは分かっていた。

ただ、水平対向4気筒のボア(シリンダー内径)は、すでに1.8Lで92mmのビックサイズであった。

ビックボアのメリットはもちろんあり、点火プラグで着火したとき、爆発・燃焼時の熱伝播(燃え広がりやすさ)に影響がある。

大きなボアで広い容積を持つ燃焼室では、瞬間的に燃え広がる燃焼・爆発行程時に、混合器の燃え残りが発生し、燃焼効率が低下する危険性も懸念される。

このためSUBARUが採った方法は多気筒化だった。

ここにSUBARU BOXER6の歴史が始まることになる。

アルシオーネ専用に、水平対向6気筒OHC/2.7LのER27型NAエンジンがいよいよ実用化した。

SUBARU初のBOXER6は、BOXER4に2気筒分を加える形で開発された。

つまり、BOXER4/1.8Lなら1気筒当たり0.45Lになり、0.45L×BOXER6で2.7Lということになる。

ボア×ストロークも、従来のBOXER4(EA81・82型など)と同じく92×67mmである。

総排気量2672cc。

最高出力は150ps/5200rpm/にアップし、グランドツアラーとして余裕の走りを生む最大トルクは、当時としては高レベルな21.5kg-m/4000rpmにまで引き上げられた。

発生回転数が、BOXER4の2400rpmから4000rpmに高くなったが、これは、MAX数値のマジックで、エンジン性能曲線、ドライビングフィールは、低・中速回転域で太くフラットなトルク特性が実現されていた。

まさにグランドツアラーに相応しいエンジンの完成だった。

つづく。


Posted at 2017/11/25 21:11:16 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ

プロフィール

「猛者どもを引き連れて〜🚗💨楽しや😁」
何シテル?   06/24 09:41
石川県をこよなく愛するrs30b4です。 休みになれば、どこか走ってます。 SUBARU全般とBOXER6が大好きです。 RS30は、 ...

ハイタッチ!drive

みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

掲示板

<< 2017/11 >>

   1234
5678 91011
1213141516 1718
192021 2223 24 25
26 27 282930  

リンク・クリップ

Alcon 
カテゴリ:足回りなら
2010/11/24 16:12:17
 
AP RACING 
カテゴリ:足回りなら
2010/11/24 16:11:29
 
ENDLESS 
カテゴリ:足回りなら
2010/11/24 16:10:27
 

愛車一覧

スバル WRX S4 スバル WRX S4
特に言うことありません(笑) あれこれ言わず乗れば解る!そんな一品ですな^^ ※令和 ...
スバル レガシィB4 スバル レガシィB4
現在530,000万Km超え、未だバリバリのRS30です。 外見ノーマル(ではないか? ...
スバル サンバー スバル サンバー
見ただけで分かる人には分かるな一品です^^(笑) スバル製最後のサンバーとなってしまいま ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation