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2017年11月27日 イイね!

SUBARU BOXER6の軌跡(その3)

水平対向エンジンのメリットとして、エンジンが発生する2次モーメントが限りなくゼロに近いこと、また、BOXERタイプのためエンジンブロック剛性が高いことがある。

ただし、4気筒より6気筒の方がエンジンが長くなるわけだから、こうした面では厳しくなる。

例えばクランクシャフト。

クランクシャフトは、堅牢な剛体のように思うかもしれないが、エンジン回転が高くなるほどしなって回転してしまう。

従って、ブロック剛性が低いエンジンでは、しなりにより摺動抵抗(フリクション)が発生して効率が落ち、最悪のケースではトラブルに繋がる。

そのための対策に、ラダーフレームなどにより剛性アップをする必要が出てくる。

これはクランクシャフトが長くなる多気筒ほど顕著になる。

だが、水平対向エンジンはブロックケースの剛性が高いため、多気筒化してもクランクシャフトをケースが支え、しなりを抑えることができる。

一方で、エンジンが発生する振動モーメントだが、水平対向エンジンは1次、2次モーメントとも限りなくゼロに近い。

従って、直4エンジンなどでは振動を抑えるためにバランサーなどが必要であるが、水平対向エンジンは不要になるので部品点数、エンジン重量を軽減でき、フロント重量の軽量化、パワートレーンのコンパクト化などのメリットがあった。

こうして、1987年6月、SUBARU初の2.7L水平対向6気筒エンジンを搭載したアルシオーネVXがデビューした(AX9)。

高速巡行時の性能とフラットトルクによる走りやすさを重視して、まさに高速グランドツアラーの名に相応しいモデルであった。

最大の特徴であるくさび型のボディデザインと新エンジン搭載により、独自の路線を切り開いていく。

最先端技術も随所に取り入れられており、

点火時期学習制御(ガソリン組成のばらつきによるノッキング発生を防止する装置)

ATC-4(電子制御アクティブトルクスプリット4WD)

国産フルタイム4WDで初のABS

CYBRID(油圧を電気モーターで作り出す電子制御式パワーステアリング)

などが採用されていた。

ER27型はEA82型のプラス2気筒ではあるが、エンジンブロックは新設計である。

だが、ピストン、コンロッドなどの主要運動部品、ロッカーアームやハイドロリックラッシュアジャスター、吸排気バルブなどは、EA82型と共用であった。

ER27型が搭載されたアルシオーネは、87年に発売以来、独自のボディデザインも相まって、スバルファンの人気を集め、ER27型エンジンは90年の最終モデルまで搭載された。
Posted at 2017/11/27 21:59:45 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ

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