ブレーキペダル取替えと位置調整

カブのブレーキペダルの位置は踏み代以外は基本的に調整出来ません。
バンクさせると一番先に地面と接触する部品なので、レース車両にするにはブレーキペダル位置を上げます。
ストッパーを削るのが1番簡単です。
ここまではレース参加前までに行いました。
それでも『カブの』レーシングスピードだと地面と接触します。
チーム員全員がコヤツ原因でコケてますんで間違って無いと思います。

ペダルを上げると次にペダル上を通っているマフラーに接触してそれ以上上がりません。
上位チームのバンク角はかなり深くて、その辺りを注意深く観察してました。
そこで気付いた事は、ペダルアームの一部が叩いた様に凹んでマフラーに食い込む様な加工がなされてました。
真似しようとパーツを探していたら、元から凹んでいるブレーキペダルアームがありました。あの凹みは加工では無かったのでした。
年式とかグレードは知りませんが、入手してチェックしました。

左が1993年の50カスタムのアーム。
右が入手したアーム。
前方から見るとマフラーの通る箇所がエグれています。
このエグれで多少でも位置が上がるのでしょう。
メッキがちょっと安っぽく、コストダウンの気配。
おそらく新しめの年式なんでしょうね。
早速付けてみます。

これが元の50カスタム装着のアーム。
真横からですが、地上高は約17cm。
マフラーと接触していて、これ以上上がらないのが分かると思います。

で、これが出自不明のエグれアーム。
地上高17cm。
・・・あまり変わらないじゃないか。

エグれているからマフラーを巻く様に曲げれば良いだろうと炙って調整。
地上高18cmになりました。
マフラーに巻く様に曲げたので、横のはみ出しも抑えられました。

これが50カスタムのブレーキペダルアームの位置。
今回入手したエグれアームとペダル面の大きさは同じ。
クラッチカバーから6cm出っ張っている。

調整したエグれアーム。
はみ出し5.5cm。
幅でアームごと0.5cm内側に入りました。
このバンク時に接触するパーツの0.5cmの移動は大きい筈。

右ステップも2cmカットして確認。
それでもステップが先に着く様になりました。
サスを走行時を想定して縮めてもバンク角は50度以上確保しました。
あとはステップをV字にカチ上げる事も出来ますが、次はマフラーが着きそうです。
次はどうやってコケるのでしょうか？