インサイト試乗

車検の後処理で時間があったため、インサイトに試乗させてもらいました。
ってゆっか期末ということもあり、ディーラーもてんてこ舞いで、

とりあえずその辺、走ってきてください。

みたいな投げ槍な振られ方をしましたが．．．


そんなこんなでインサイト君です。基本的にはＦｉｔクラスの小型ハイブリッド。ＨＭＡ搭載でワンランク上の動力性能と高い環境性能を実現、しかも実用性も高いパッケージングで．．．というのが売りですが、果たして。

まず、乗ってみての第一印象。

リアの見切りがものすごく悪い

普段、オデッセイに乗っている私でさえ、このリアの閉塞感には閉口しました。窓が狭いんです。確かに大きなリアガラスがあるのですが、実質的にはその下側の小窓から後方を覗くことになります。かなりしんどいです。しかもこのリアガラスですが、リアワイパーはオプションですって。びっくり。

次。走り出しておどろいた。

ＨＭＡ＋ＣＶＴは普通のガソリン車とは動きが違うので注意

まず、アイドリングストップ。これはいい。環境に優しいからね。でもね、エンジンを再始動するときのショックが思った以上に大きい。結構びっくりした。
あと、とにかく低速での動きは非常に気を使う。普通のガソリンエンジン＋ＡＴであれば、クリープ現象を利用したり、だいたい惰性でどれくらい走らせるか、とか想像がつくんだが、インサイト君は予想外な動きをする。例えば、ゆっくり減速して止まろうと思ったら、回生ブレーキから突然エンジンがかかってトルクが発生して追突しそうになったり．．．という、特有の動きをするので注意が必要。結構、低速でフワフワ運転していると、動きが直感的じゃなくて困った。

さらに。とばしてみて驚いた。

あんまし速くない

車体の剛性や基本的な走行性能は、さすがイマドキのＨＯＮＤＡ車、よく出来ていると思った（特にあのフロントストレーキは真似したい）。ただ、ハイブリッド車に対する私のイメージからすると、ガソリン車を越える高トルクに期待していたんだが、思ったほど速くなくてちょっと驚いた。
基本的にこのインサイトは、そういう車ではない、ということなのかな。それともこれがＨＭＡの限界？？？

全体に見て、今回のインサイトは、もう少しかなぁ．．．という感じです。
ま、新しい車だし、新しい技術なので、成熟には時間がかかるでしょう、というところと、あとは動力系の制御はソフトウエアで変わるところもあると思うので、この辺が改善されるともう少し扱いやすくなるかな、と思いました。

とにかく、直感的に扱いづらいのが残念なところ。
慣れの問題かな、と思うところもある一方、煮詰め不足なのか、安く作ることを最優先したのか、ちょっと微妙に感じているところです。

ちょっと期待が大きかっただけに、残念。