ネコ・・・ひいちゃった

ある日の夕暮れ後、会社からの帰宅途中でネコを轢いてしまった。
道路中央にナニかがあるな・・・と思っていたら、車が数mまで近づいたところで、急にダッシュしてきた。
思いっきりブレーキを踏んだが間に合わず、ゴンゴンというイヤな衝撃が２回・・・。
40km制限の道だったが、そのときは30kmぐらいのゆっくり運転中。

「アッチャ～～～～轢いちゃったｗ」・・・と車から降りて見渡してみたが見あたらず。
うまく逃げてくれていることを祈って、そのまま発車。

近くに交番があるので、そこへ入り
hi「こんにちわぁ～～～～　誰かいませんかぁ～～」
と叫んでも反応なし。　留守のようだ。
カウンターに　「パトロールに出ていますので留守にしています。　ご用の方は内線で本署へ」と書いてあったので内線電話を取って事情を説明。
警「それじゃぁ、今からそっちに行きますので、しばらく待っていてください。」・・・ですと。
待つこと約15分。　デッカイ事故処理車に３人乗ってやって来た。

hi「ど～～～も、お手数をおかけしまして・・・。」
警「どうなったの？」
hi「あ～～で、こ～～～で、たぶん、こんなんになって・・・」と説明。
警「この車はご自身の？」
hi「はぃ」
警「スピード出るでしょ？」
hi「出るらしいけど　出さない。　常にコンプライアンス。」
警「新車で買われましたか？」・・・って、関係ないだろ・・・と思いつつ
hi「いゃ、中古で3年半前に。」
警「それぢゃ～～現場へ」・・・ということで、事故処理車を先導して現場へ。
警察車両を先導するのは気を遣うなぁ・・・と思いつつも、いつものとおりコンプライアンスで運転。

hi「この辺りですゎ」
警「あぁ、ここにいました。　首輪を付けていないので野良ちゃんでしょう。」
・・・合掌・・・お亡くなりになっていた。

調書を作成された。
ネコを指さして写真を撮られた。
車検証をチェックされた。

hi「こんな時は届けた方が良かったんでしょうかねぇ？」
警「届けてください。　以前に、夜中にフェンスに突っ込んだと翌朝届けられたんですが、
　　フェンスの向こうに人が倒れていて亡くなった例もありますので・・・。　
　　もしかしたら、すぐに届けていたら助かっていたかも。
　　それと、今回は野良ちゃんのようですが、飼い猫だとモメる場合もありますのでシッカリと
　　現場検証しておく方がよいです。」
hi「はぃ、わかりました。　　この度は、たいへんお手数をおかけして申し訳ございませんでした。」
警「もしかして、飼い猫だったら届け出があるかもしれませんので、その時は連絡します。」
hi「はぃ、わかりました。　　ネコはどうしましょうか？」
警「駐在さんにお願いして弔ってもらいます。　それと道も水を流してキレイにしておきますので
　　心配なさらなくても結構です。」
hi「はぃ、ありがとうございました。」

・・・ということでオシマイ。

イヤな日になった。
当時、ドライブレコーダは故障して役に立たない状態だった。

それ以来、事故現場を通るときは、合掌している。


本当は、警察に届けなくても良かったのかもしれない。
お巡りさんも　「届けた方が良かったんでしょうか？」　と聞かれて
「こんなんで届けるなょ」と答えるわけにもいかなかったと思う。


.