
2021年6月。GRヤリスに乗ってみました。
その1からの続きです。走ってみたらどうだったか? いや、ホント楽しいです。
今回は、和歌山市から高野山の方面に向かって、関西の人なら知ってらっしゃる方も多いでしょうが、高野龍神スカイラインを走り、龍神温泉付近の道の駅まで。そこでUターンして戻った感じですね。乗った距離は、約300km。一般道(山道含む)が200km。高速が100kmって所です。

高野山にて。終始曇っていて、少し雨も降りましたが、気持ちよく走れました。
○走り
GRヤリスでは、3つのモード選択があります。ノーマル/スポーツ/トラックで、4WDシステムの駆動配分を変更するものです。それ以外の部分は変わるのかな? よくわかってません。
前後でノーマルが60:40、スポーツが30:70、トラックが50:50です。今回、トラックは試さず、街中と高速はノーマルで、山道はスポーツを主に使っていました。
動き出しは割と普通。車重は比較的軽めなので、スルスルと動きます。ハイパワーだからと言って、気負う必要はないですね。ただし、少し踏み込むとすぐかなりの速度になっていて驚きます。スピードメーターが、280km/hスケールなので、針の位置だけだとちょっと感覚が違うから余計(笑)
今回は慣れてないからか、なぜか微妙なアクセルコントロールが難しく感じました。その1で書いた、シートポジションの影響かなと思っていますが、ゆっくりスムーズに走るのには気を遣いました。

280km/hなメーター。既に150km近く走ってたと思いますが、山道多めなので燃費は落ちてます。トータルでは、普通に10km/L超えましたね。
走り出して感じるのは、箱の硬さ。TNGAだし専用設計だしってことで、先入観もあるんでしょうが、ホントそこは塊感があって、特にコーナリング中は足回りなんかの取付剛性も高く感じます。これは乗ってる間ずっと感じていたので、この辺が高品質/高性能なイメージにつながっています。
エンジンは、やはりそれなりに主張します。1.6Lの直3は気持ち良いビート感で、振動は車内でも結構感じられるので、静粛性とかは期待するものではないですね。走行時の音としてはロードノイズの方が目立つかな。元気よく走ってると、ブローオフの音もかなり聞こえました。7000rpm位からがレッドゾーンですけど、気持ちよく吹け上がりますし、ターボ含めてのパワーは凄いです。公道では速すぎると思う位です。
また、6MTも気持ちよく繋がります。実際には、踏むと吹け上がりが早くパワーもあるからか、回しきって上げる感じにはなりませんでした。4000~5000rpmも回せば十分でサクサク上げちゃってましたね。久々のハイパワー四駆ってこともありましたけど、かなりラフに踏んでも安定感抜群で、ぶっ飛んで行く感じです。ちょっと怖い位(笑)

ボンネットは、ダンパーじゃないんですね。
ハンドリングは素直な感じで、グイグイ巻き込むような感じは受けず、この辺は4WDらしいかなと。重めの手応えは、個人的には走りやすい設定です。高野龍神スカイラインでは、ノーマルとスポーツのモードを切り替えて試してましたが、前後30:70のスポーツの方が、鼻先が軽いのと後ろが蹴り出してる感じがして好みでした。4WDの恩恵なのか安定感があって、動力性能の高さからどこからでもいける感じです。
全長は4mを切っていますが、ホイールベースも結構あって直進安定性も高く、高速も得意です。ステアリングの手応えが適度で、まっすぐ走ることに気を遣わなくていいのが良いですね。ただ、100km/hで6速 2500rpm位だったので、今の車では高めでしょうか。長時間は疲れるかもしれませんね。
ブレーキも当然ながら良く効いて、タッチも良かったです。リニアな感じを受けました。街中でも気にならず、走らせやすいものだと思います。ウェットな路面でABSも効かせてみましたが、全然安定してました。
その1で少し書きましたが、iMT(インテリジェントMT。意外とそのまんまの名前なのね)をオンにしていると、自動ブリッピングがすごく楽です。特に下りだと、ブレーキに集中出来るのは、ありがたかったですね。必要ない人もいるでしょうけど、私は楽しかったです。
乗り心地は、やはり硬いと感じます。当然ですかね。しかし、揺れの収束も早く、嫌な感じに揺れないので、さっぱりしていると言うか、コーナーで多少路面が荒れてようが、気にせず踏める安心感があります。車体が硬く剛性感があるのと、内装も変な音しないので(笑)、それも大きいのだと思います。

平日だったので、高野龍神スカイラインでは対向車にもほとんど合わず。
○感想
今回乗ってみて、こういう車がトヨタから出ていて、確かに安くはないのですけど、選択肢としてこんな楽しい車があるってことだけで、嬉しくなりました。自分自身で考えれば、FDから乗り換えることは今の所考えにありませんが、もしそういう時が来れば、ロードスターと悩むだろうなぁって思います。
GRヤリスは、専用設計ではあるのですけど、イメージ的には普通の車をスーパーウェポン化したような雰囲気で、昔のインプレッサWRXやランエボを思い返さずにはいられない感じがしました。日本メーカーがいくつも出場していたWRCとか、そういうのを懐かしいと感じるような気持ちです。

返却する前にオフになってたのに気づき、HUDをオンにした所。結構使えそうじゃないかなー
翌日、FDに乗る時間があったので、GRヤリスの感覚が薄れない内に乗ってみて、いろいろ比べてみたんですが、当たり前ですがやっぱり大きく違いますね。
発見としては、アクセルのコントロールがうまく出来なかったことについて、運転姿勢以外にも理由がありました。FDに比べて、アクセルペダルが軽かったのかなと。FDではジワーっと踏力を掛けたり抜いたり出来てたのが、FDが重いのか渋いのか(笑)は置いといて、GRヤリスの方が軽くて、踏みすぎ抜きすぎだったんじゃないかと思います。
あと驚いたのは、FDの方がフロントウィンドウ、上下の視界が広い?って思ったこと。
改めてサイドビューを見ると、バルクヘッドも高く、Aピラーもかなり寝ていて、車高も普通のヤリスより45mm低いので、かなり狭くなってると思います。実際、比べてどうかはわからないですけど、FDも結構狭いと思うんですよね。
ちなみに、GRヤリスはリアウィンドウもかなり小さめですし、Cピラーなんかの斜め後ろも相当見づらいです。センサー機能のRCTA(リヤクロストラフィックアラート)が付いてますが、無いと厳しいかもしれないですね。あっ、もちろんバックカメラは付いてます。
FDを運転しながら、何が違うのかなって考えるのはなかなか楽しかったです。違いを感じて走りながら、気持ちいいなーって思えたので、それはそれで至福のひとときでした。
今回、GRヤリスをじっくり走らせることが出来て良かったです。また機会があったら、走ってみようと考えてます。興味がある方は、ぜひ乗ってみてほしいですね。きっと良い刺激になると思います。
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クルマ | 日記
Posted at
2021/07/08 18:15:11