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夏の暑い盛り、信長は、独り考え込んでいた。
信玄が急逝したとはいえ、未だ強力な武田勢を相手にどのように自軍の士気を奮い立たせようか.....。

実際、武田勢１人に対し、織田勢５人がかりとかいわれている。
桶狭間の戦いから、今まで随分と経験をつんできてはいたが、先日の姉川の戦いでは、自軍は、かなり危機的状況にあったが、加勢してくれた徳川軍の榊原勢の側面突撃により、ようやく勝てたようなもの。
やはり、ここらでなんとかしないと.......。

そんなおり、羽柴筑前守が登城してきた。なにやら贈り物があるらしい。

しばらくすると、サルのように小柄な羽柴筑前守が、家臣に大きな桶を抱えさせて、信長の前に参上した。

信長：「筑前、なんだそれは？。」

筑前：「殿、今日参上仕りましたのは、コレにございます。」

見ると、桶の中に、数匹のうなぎが踊っている。実に新鮮である。どうも、今日、長良川で小者に取らせてきたものらしい。

筑前：「本日は、土用の丑の日にございます。殿の宿願の武田攻めのため、この、滋養に富んだうなぎをお召し上がりいただき、戦勝への景気づけにと、思いましてございます。」

その瞬間、信長の中にひらめくものがあった。コレだ。うなぎの力よ。幸い、長良川では、この時期脂の乗ったうなぎが良く取れる。これを兵どもに食べさせよう。

即日、信長は、家中に布告した。

「本日は、土用の丑の日、うなぎを食べて、来る戦にそなえよ。」

これが、土用の丑にうなぎを食べるきっかけとなったそうな.....


















そんなわけないでしょ。平賀何某にうなぎやが、「どうすれば売れるよ？。」と相談したところ、「『今日は土用は丑の日』と書きやがれ。」とかいって始まったそうな。
まあ、長良川の川並衆が秀吉の与力だったこともあって、食べたかもしれませんがね。



皆さんは、昨日、うなぎを食べましたか？。うちは、愛知だろうがどこだろうが、知った事ないということで、中国産を１尾丸々いただきました。なかなか脂が乗っていておいしかったですよ。
結構精力がつきました。