
昭和20年6月29日、岡山大空襲があった日、1機のB29がエンジントラブルで児島半島の山に墜落、乗員11名全員が死亡した。その米兵を弔う墓標があるらしい。行ってきた。
ネットで下調べすると、貝殻山登山口から徒歩で行けるらしい。
金上池のそばに墓標はある。
貝殻山登山口の位置(駐車場あり)。
登山道を示す看板にポストがあり、地図があったので借りて登った。
けっこうな山道である。
眺めはあまりよくないが、ところどころ視界が開ける場所もある。
正面に見えるのが金上池の土手。
車道との交差地点に、小さな看板があった(看板1)。
看板1を過ぎてすぐ、あっけなく墓標はあった。登山口から30~40分ほどかかった。向かいにポストがあり、新聞記事のコピーが入っていた。
十字架となりの看板
コンクリート製の墓標はかなり傷んでおり、亀裂が入っていた。
背後にも重ねて折れた十字架があるので、新しいのに替えたのかと
思ったら、コンクリ内部の鉄筋部分から表裏2つに割れ、折れた裏側部分を後ろに立てかけてるようだ。
触るとグラグラしていたし、このまま放置しておくと遠からず倒れることになりそうだ。
GARMIN nuvi3750 plusでの座標 N34°35′01.9″E133°59′59.0″(誤差14m)
金上池の水は怪しく澄んでいた。
金上池土手にも、墓標の位置を示す看板があった(看板2)
土管に木の栓みたいなのがたくさん並んでたが、これはなんだろ?
金上池すぐ横に車道があったので、登山道から歩いてこなくても
すぐ近くまでクルマで来れそうだった。ただし、道はかなり狭そう。
登山道入り口から米兵の墓まで、歩いて30~40分。
山道なので、それなりの準備が必要。
金上池付近の地図。赤い線が登山道。
亡くなったB29乗員のお名前。岡山空襲で亡くなった住民ももちろん気の毒だが、墜落死した乗員も気の毒である。
B29-#42-61573
操縦士 MORRIS, Melvin W. 中尉 0-672555
副操縦士 BLACK, Vernon D. 少尉 0-893295
機関士 DREW, Ernest B. 少尉 0-932037
航法士 HECKLER, Francis B. 二等軍曹 36612237
中央火器管制 ARDOLIME, Robert F. 上等兵 33609796
銃手 LEBLANE, Rixby J. 伍長 38487795
爆撃手 O'NAN, Bernard S. 少尉 0-449414
銃手 PATTY, George B. 上等兵 34919791
銃手 POLACCO, Augustus L. 伍長 12101956
レーダー手 SHALER, Charles R. 軍曹 35903613
無線士 WELLS, Thomas N. 少尉 0-2061296
http://www10.ocn.ne.jp/~kuushuu/B29-42-61573.html
この件については、この本が詳しい。
B-29墜落-甲浦村1945年6月29日- (シリーズ岡山空襲の検証) [単行本]
日笠 俊男 (著)
http://www.amazon.co.jp/dp/4906577555
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Posted at
2014/05/31 20:37:20