
本格的に寒くなる前にオープンカーを借りようと思っていた。
ほんとはコペンに乗りたかったんだが、コペンは人気が高いらしく、
2週間後ぐらいまで予約がいっぱいだった。
オープンは天気のいい日に乗りたいので、他に何かないかと探して
いたところ、BMW Z4のレンタカーを発見。借りることにした。
平成22年式Z4 sDrive23iの右ハンドル、45000キロほど走行したAT車だった。
ロングノーズ、ショートデッキの美しいプロポーション。
真正面から見ると、どことなくユーモラスでもある。
ルーフを閉じると、さらにそのプロポーションが強調される。
屋根を上げるとかっこ悪くなるオープンカーが多いのだが、
Z4はむしろ閉じたほうがかっこいいかもしれない。
フロントサイドのエンブレム&ウインカー部分。
屋根の開閉方法は、シフトレバー向こうのスイッチを長押しだった。
サイドウインドウが元に戻った状態で終了。
屋根はけっこう勢いよくガチャンと閉まり、首をすくめそうになる。
手でロックを開け閉めする必要はない。
開閉中は子供が寄ってこないよう注意しないといかんな。
画像はフロントガラス上のロック部分。
トランクには中ブタのようなものがついており、ルーフ格納スペースを
確保している。中ブタを閉じてないと、スイッチを押してもルーフが
動かない。
ルーフが収納された状態。この状態でも、ある程度荷物は積める。
中ブタを開けた状態。
カーペットをめくるとバッテリーがあった。
トランクフード裏に、三角表示板がついていた。
トランク内には、車内への風の巻き込みを低減するウインドディフレクターと、
スキー板を載せたときの固定具みたいなのが入っていた。
上がウインドディフレクターが入ってる袋、下がスキー板固定具。
ウインドディフレクターは折りたたみ式になっており、凝った作りである。
ネットで価格を検索してみると、6万3000円ぐらいと驚くほど高価だ。
ウインドディフレクターはこのようにロールバーの間にはめ込んで使う
のだが、はめ込みにコツがあるようで最初はうまくはまってなかった。
高速走行中に風で飛んでいって後ろの車に当たったりしたらえらいこと
である。
マツダ・ロードスターのウインドディフレクターは車体にくっついているのを
起こす方式だった。取付不良で飛んで行った場合を考えると、
そっちのほうがいいかもしれない。
もっと高価なオープンカー、例えばポルシェ911カブリオレなどは、
ウインドディフレクターも電動のようだ。
ウインドディフレクターなしでも風の巻き込みは少ないのだが、つけるとさらに
少なくなる。
タイヤは前225/45R17、後ろ255/40R17のポテンザRE050AⅡだった。
ランフラットタイヤではない。
引っ張りタイヤというのか、ホイールの面にサイドウォルが引っ張られた
ようになってる。
出発してすぐ高速に乗り、最初のSAで空気圧の点検をしてみると
なんだか低いぞ。
170~180kPaだった。
Bピラーに指定空気圧表示があるのだが、字が小さい上にタイヤサイズ、
荷物の量など数パターンあるので読みにくい。
この個体の場合、前240kPa、後ろ260kPaが指定空気圧のようだ。
170~180kPaだったからだいぶ低いな。
このまま高速走行を続けるには、ちょっと危険な空気圧かもしれない。
運良くSAにスタンドがあり、空気圧調整のみも快く引き受けてくれた
ので助かった。スタンドのおじさんどうもありがとう。
この空気圧の減り具合からすると、長い間チェックしてなかったんじゃ
ないだろうか。空気圧低下警告灯は装備されているのだが、
各タイヤの空気圧を直接モニターしているのではなく、回転差で警告を
出すようになってるはずだ。4輪が同じように減ると、警告が出ないんだと
思う。
フューエルリッドは車内の鍵が開いていると、自由に開けられるタイプ。
緑色の丸い部分に、キャップを刺せるようになっているのだが
いまいち不安定な感じ。
ハイオクシールはどちらも黄色のほうがいいな。
給油口が狭く、フラップがついてる車の場合、満タンになってないのに
オートストップが効いてしまうことがある。
調べたところ、ノズルをひねって給油するとそれが避けられるらしい。
試してみたが、止まらなかったような気がした。
ヘッドライトには白い眉毛みたいなのがついていた。
点灯状態。HIDは確かに明るいのだが、暗いところと明るいところの
カットがはっきりしているので、暗いところは真っ暗で逆に見づらいと
感じることもあった。ぼんやり光が広がるハロゲンのほうが好みである。
ハイビームでは遠くまですばらしくよく見えた。
一見4灯式に見えるのだが、内側の2灯はダミーのようだ。
ハイビームにしても、外側2灯が上向きになるだけで、内側は点灯しない
(イカリングのみ)。
光量の関係で、日本国内仕様では内側が点かないようになってるそうだ。
テールライトの光り方。
ボンネットオープナーは運転席足元にある。
ボンネットを開けたところ。ロングノーズなのでボンネットも長い。
ボンネット側のキャッチ部分がハサミのようだ。
ダンパー式で、ヒンジ部分が二重になっていた。
6気筒縦置きエンジン。
うちのアルトとラジエーターキャップの形が違うと思ったら、
リザーブタンクかな。
ボンネットについてるオープナーは樹脂製。
キドニーグリルとラジエーターの間は、かなり空間がある。
サイドウインドウはクォーターウインドウのようなものがついており、
4枚ある。
ドアを開けようとすると、ドアガラスが電動で少し下がり、閉めると
シュッと上がる。
この機構はかなり以前から採用されてたと思うが、バッテリーを
外してるとドア開閉に支障はないんだろうか。
ドアミラーカバー部のラインがカッコいい。
アンテナはコードを巻きつけたような形。
ドアハンドルはフラップ式だった。
ルームミラー裏の雨滴感知部分?が大きい。隣の横長のものは
VICSのビーコンアンテナかな。
BMW Z4のレンタカーに乗った2 に続く