
以前からVWポロに乗ってみたかったのだが、ネットでポロの
一泊二日試乗キャンペーンというのを見つけた。
早速申し込み、貸していただけることになった。
VWさんどうもありがとう。
去年12月登録・走行1500kmほどのマイチェン後6Rポロ・TSIコンフォートラインだった。
前車追従機能があるアダプティブクルーズコントロール(ACC)にも
興味あったのだが、残念ながら試乗車にはついていなかった。
外装は水平基調でクリーン。ミニゴルフのようである。
キレイにまとまったデザインで、文句をつける余地がほとんどない。
TSIブルーモーションテクノロジーのエンブレム。
リヤナンバープレートはけっこう上を向く。
マイチェンで、Fバンパー部分に「八」型のクロームラインがつけられた
ようだ。
最近はFバンパーの辺りが「八」字型デザインになってる車が多いと感じる。
最たるものがトヨタ・ミライだと思うが、流行なんだろうか。
タイヤは185/60R15のコンチプレミアムコンタクト2。
自分が今まで借りた外車は、このタイヤを履いてることが多かった。
指定空気圧表示はフューエルリッドの裏にある。
乗員2人・荷物が少ない状態で、前260/後240kPaか、
前230/後210kPaのいずれか。コンフォート優先の場合は空気圧を
落としてもいいらしい。
走りだす前に測ってみると、ほぼ完璧に調整されていた。さすがだ。
鉄ホイールにホイールキャップがついているのだが、バルブ周りが
狭いデザインなので、バルブフタを外しにくい。VWの整備士がやるときは、
ホイールキャップを外すのかな?
バルブフタが銀色なのが細かい。
ヘッドライト。4灯ともハロゲンだった。
点灯状態。アウディのように、中のモール自体が目立って光ることはない。
スモール&ウインカー点灯。
ロービーム点灯。
ハイビーム点灯時。
バンパーの四角いパネルは、ヘッドライトウォッシャーかと思ったら
一般的な牽引フック取付穴だった。
リヤコンビランプ。リヤランプを全体的に白っぽくするのが流行かも
しれないが、逆にウインカー部分まで赤である。
夜はこのように光る(ウインカー点灯状態)。
リヤフォグをつけた状態(霧や悪天候時以外つけてはいけない)。
ボンネット・オープナーは運転席側足元にある。
ボンネットを開けたところ。ボンネット裏のロック外しと、支持棒握り部分が
目立つ色に塗られており、機能的だ。ダンパー式ではない。
三本和彦さんのテレビ番組「新車情報」では、三本さんがボンネットを
開けようと、ロック解除レバーをごそごそ手探りで捜して、メーカーの
人が助けに来ようとしたところで開くのが定番だった。
VWの冷却水タンクは球形。
バッテリー。
ボンネット内のコーションシールの日本語がもろに翻訳調で笑える。
ネットで機械翻訳したのをそのまま載せたのか?
中華製電気製品の説明書っぽくもある。
「熱いエンジン部品。動く部品。」
「クーラー・ファンがいつでもスタートできる状態です。」
ドアを開けると、端っこの角が出っ張っている。
これはドアを開けるとき体に当たらんかな。
ドア内張り。思うのだが、全体的に水平基調なんだから、ドア内側の
クロームモールも後ろ下がりではなく、水平のほうがすっきりしないか。
リヤドア内側のクロームモールも後ろ下がりで「へ」の字になってる。
ドアポケットに地図は入らないが、カップが入るようになっている。
パワーウィンドースイッチ周りは布張りで感触がいい。
ポロやゴルフはドイツ合理主義の塊みたいなイメージがあるんだが、
おやっと思ったのがドアミラー調整スイッチの位置。
前方に向かって斜めにつけられているので、運転席から表示が
よく見えない。
おそらく、本国ではポロに電動ミラーをつける人などほとんどいないのでは
ないか。だから、取ってつけたような位置になってしまったんじゃないかと
想像する。
フロントドアヒンジ部分。
室内。黒基調で質実剛健な感じ。
ステアリングの革はしっとりした握り心地。アウディA1と同じなのかな?
回した感じは特に重いとも軽いとも思わなかった。
スポーク部分が樹脂でテカテカしてるのが気になった。
ルーテシアも同じようになっていたが、特別仕様車などではここの
色を変えるんだろうか?
上級仕様では、スポーク部分にスイッチがいろいろつく。
ステアリング形状がD型になってるのは、感触でステアリングが回った
位置がわかり、意外と便利だった。まあ本来ステアリングは決まった位置を握るもんだとは思うが。
ホーンはシングルなのかな?貧相ではないが、脱力系のかわいい音だった。
ライトスイッチはダッシュボード右側につく。引っ張るとリヤフォグ。
ライトスイッチ自体の位置は操作しやすいし問題ないのだが、
夜運転すると、ライトスイッチの照明がちょうどドアミラー部分に
写り込むのが気になった。
おわかりいただけるだろうか?
ライトをつけているというインジゲーターも、ライトスイッチ部分ではなく、
メーター内にあったほうがいいと思う。
エンジンを切ると、ヘッドライトも自動で消える。
最近の車はこれが普通なんだろうか?切り忘れがなくていい。
外車なのでウインカーレバーとワイパーレバーの位置は逆。
ウインカーレバーの操作は通常の国産車と同じだが、軽くウインカーを
操作すると、3回連続で点滅するタイプ(だったと思う)。
ワイパーレバーには、間欠の時間調整やメーター操作用など、
スイッチがいろいろ上下右につく。
上側に上げてワイパーを作動させる。日本車は下げてワイパー作動が
多くないか。
リヤワイパー付きなのだが、後ろのウォッシャー液吹き出し口が
ハイマウントストップランプと一体になっており、凝っていた。
ハイマウントストップランプは、ルーフスポイラーについている。
このポッチがリヤウォッシャー吹き出し口。霧状に噴射される。
フロントワイパーも、日本車となんだか形状が違うな。
スッキリしたデザインだが、ゴム部分だけ交換できるんだろうか?
フロントのウォッシャー吹き出し口。こちらも霧状に噴射される。
リヤワイパー。
エンジン始動は、従来のエンジンキーを回す方式だった。
問題ないのだが、キーをひねる時に何か違和感がある。
なんだろうかと思ったら、手首をかなりひねる必要があるのだ。
キーホールを見ると、差込口の角度が立っている。
キーが立った状態からさらにひねるので、手首をかなりひねらないといけない。
ちなみに23Sアルトのキーホール。差込口角度が寝ているのがわかる。
エンジンキー。薄いキーホルダーがついていたが、
運転中このキーホルダーからビビリ音が発生していた。
うるさいので輪ゴムで止めたが、音の発生源がわからず、
試乗で「ポロはビリビリうるさい車」と感じる客がいるとすれば残念な
ことである。
裏側。
銀色のボタンを押すと、飛び出しナイフのようにキーが出てくる。
ペダル。画像で見ると、左側に寄っているように見えるが、踏んだ感じは
自然だった。足の大きな人は、フットレストの幅が足りないかもしれない。
ブレーキはしっかり踏むとしっかり効くタイプ。足先でちょんと踏む人だと、
効きが悪いと感じるかも。
メーター。シンプルな2眼式で見やすい。メーターの周りをリングで囲むと、
視認性が高まるらしい。つや消しのクロームリングだが、日が当たると
少々反射していた。速度計の30キロと50キロのところが赤くなってるが、
ドイツでは何かその速度で規制みたいなのがあるんだろうか。
目盛りが40キロまでは5キロ刻みだが、40キロからは10キロ刻みになる。
速度計は中央にデジタルでも表示でき、見やすい。
アイドリングストップ付きだが、アイストできない状態のときは、
画像の中央デジタル速度表示右上のシフト表示部分に、「A」に斜め線の
表示が出る。シフトレバーを動かしても、アイスト作動可能状態に
なるまでは、表示はAに斜め線のままだった。
中央デジタル表示部分は、オイル温度や燃費計など、さまざまな情報を
出すことができる。
メーターのシフトポジション表示がちょっと小さいと思う。
もっと大きいと一目でわかるのだが。
ピンぼけで申し訳ないが、夜はこのように見える。
メーター部分は白っぽい照明。
センターコンソール。ここもシンプルなデザインである。
モニターの表面保護シールがまだついたままだった。
エアコン吹き出し口の風量調整ダイヤルの感触がすごくよかった。
滑らないし、回し切ったときにカチッとしたクリック感がある。
吹き出し口やモニター周りなどはつや消しのクロームモールで控えめに
囲ってあるのだが、日光の角度によっては反射が眼に入る。
ハザードスイッチは押しやすい場所にあるのだが、アイストオフや
デフロガースイッチと同じ形状なので、触っただけでは判別しにくい。
デザイン的にはこちらのほうがすっきりするのだが、ハザードスイッチは
出っ張らせたほうがよくなかったか。
試乗車のモニターにナビはついてないようだったが、車体の設定や
いろんな情報表示など、車体のコンピューターと一体化されてるようだ。
左右のダイヤルも回しやすい。
日本車風に、エコスコアの採点なども出るようだ。
エアコン操作部はダイヤル式でシンプル。使いやすい。
上級グレードはオートエアコンになるようだ。
最近の高級車は知らんが、自分が昔使ったことのあるオートエアコンは
長時間走ってると自動調整がうまく行かず、結局手動で調整することが
よくあった。手動式のほうが簡単に調整できて好みである。
エアコン操作部下には、AUX INと12Vソケット、USB端子がある。
フタを開けた状態。12Vソケットだけフタにバネがついていて
開けっ放しにできない。今思いついたのだが、ソケットが上を向いているので
異物が入ってショートしないためかな?
シフトレバー。ステアリングと同じくしっとりした革で握り心地がいい。
左に倒してマニュアル的に操作できる。引いてシフトダウン(-)、押して
シフトアップ(+)。Dレンジからそのまま手前に引くとSモードに入るが、
レバーをわずかに引くだけでいい。クリックみたいな感じ。
Rに入れても警告音は出ない。
サイドブレーキ。これもしっとりした革で(略)。
操作感は重めで力がいる。
これもピンぼけで申し訳ないが、センターコンソールの照明は赤っぽい色。
天井の照明部分。スイッチ後方が小物入れ風に見えるが、開かなかった。
最近は室内照明にも青白くて明るいLEDが流行りのようだが、
あまり明るすぎるのは目の暗反応が遅れて好ましくないと思う。
電球色の薄ぼんやりした明かりがよい。
バイザー裏のミラー。助手席にもある。
ミラーの扉を開けると照明も自動で点く。
後席天井にも室内照明があった。
ダイヤル式スイッチで、後ろ左右席のスポット照明もできるようになっている。
グラブボックスのハンドルは横から引っ張るタイプ。
グラブボックスを開けたところ。
エアバッグスイッチが、タイムズカーシェアのキー管理装置に似ている。
その横はタイヤ空気圧警告装置のセットボタンと思われる。
グラブボックス内の中ブタを開けると、CDやSDカードの差し込み口があった。
ペンホルダー風のものや、他にもいろいろ何か機能がありそうな
樹脂部品がついている。試乗車にETC車載器はついてなかったが、
おそらくグラブボックス内につくんだろう。
ボックス内右側にあった謎のダイヤル。
取説を読めばどこかに説明があるんだとは思うが、375ページもある
分厚い説明書で、翻訳調の文章な上に「日本仕様車を除く」が
非常に多く、この個体に該当するのかどうかよくわからない部分が多い。
VWポロを一泊二日で試乗した2へ続く。