今日は
みん友さんの厚意に甘え,E89世代のBMW Z4に乗せてもらいました.
早川のファミリーレストランに集合し,朝ごはんを食べて出発.ターンパイクへも,海沿いのワインディングにもいける完璧な待ち合わせポイント.華麗なる段取りに頭が下がります.
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箱根ってすばらしい.
こうして自分の車でも走ってみるとあらためて思います.
海あり,山あり,湖あり,温泉あり,富士山あり.
オープンドライブのスパイスがそろっています!
さらに,今回は箱根マスターのみん友さんの計らいにより,
なにからなにまでアレンジしていただいて,
そんな素敵なロケーションを堪能できました.
そして,ぴかぴかのオープンカーにも試乗させていただき
甘えっぱなしでした……ありがとうございます.
海沿いと山道といずれも車のフィーリングを味わうには最適のワインディング.
素晴らしい…….
これを機にこのあたりの道や休憩スポットなんかも覚えたりして,また誰かに還元していきたいななんて思った日曜でした.
■BMW Z4 sドライブ 23i
二人乗り,スポーツなスタイルと乗り味,極めて完成度の高いエンジンとミッション(6ATこれ最高),そして高域から低音までとってもバランスよく響く最高のマフラーサウンド!先代は硬いと思ったのですが,これは乗り心地もいいですね.
僕のような,サーキットには行かないけれども走るのが好き,という塩梅の人にはまさにツボな一台でした.
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この車は,ある意味で,極めて目的のはっきりした車です.楽しいオープンドライブ.これに尽きます.「走りが中途半端」とオーナーさんは謙遜なさってましたが,逆に言えば,「中途半端の頂点」なのではないか?と思ったほどです.
確かに究極域のスピードを追い求める車ではないのかもしれません(そもそも自分には速すぎる車は使いこなせないけど笑).けれどもスポーツマインドを持ってドライブを楽しむには必要なものが全てそろっています.
この車に乗って,峠ののぼりを速めにプッシュしても,ゆったり海沿いのワインディングを流しても,一貫した「ドライブの楽しさ」という軸がぶれません.
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「これはスポーツカーではないんです」と赤カブさんはおっしゃっていました.
そして,以前所有されていたマツダロードスターについては「あれはスポーツカーでした」とも.
初代マツダ・ロードスターのギネス的なヒットを受けて,急ピッチで発売されたBMW Z3.一部では失敗作とまで言われた(?)Z3から,大きく生まれかわった初代Z4.さらに洗練された二代目Z4.そういった歴史的な系譜において,当然マツダ・ロードスターと比較されてしかるべきと言ってもいいと思います.
実際,オーナーさんは「(マツダ)ロードスターが一回り,二回りオトナになったような車」と評していらっしゃいました.簡単に言えばそういうことだ,と納得します.
さて,すこし話を戻すと,仮にこの車が本当に中途半端だとして,そこからよりそぎ落とすならば,それはマツダ・ロードスター.逆に,よりスポーツ密度を上げればボクスター.理屈で言えばたぶんそういうことなのでしょう.
ちなみに,ボクスターは先代の助手席の経験しかありません(速いけれども硬かった).ロードスターは実家に1.8LのNAがありますが,それしか分かりません.そんな僕ですが,こう思います.
「マツダ・ロードスターとボクスターを足して,二で割っても,決してこの車にはならない」
理屈で言えば,二台の二等分点に位置する「はず」の車であるのかもしれません.しかしながら,実際に乗って思うのは,BMWという名の洗練を身にまとったこの車は,華麗なる独自の立ち位置を獲得しているということです.ミニマル過ぎず,かといってスポーツ過ぎもしない.そういったバランスの妙に裏打ちされた走りの楽しさ.我慢するところもなく,がんばり過ぎないといけないということもない.楽しくオープンドライブ.それって一言でいえば,まさに……
「駆け抜ける喜び」.
みんカラでは,BMWオーナーのお約束のギャグ(?)として使われがちなこのフレーズですが,この車に関しては本来の用法で使えるような気がしました(笑.
さてさて,この車はゆっくり走っても,がんばっても「楽しい」.そのような一貫したドライブの楽しさ,一貫したテイストを裏で支えているものとは,いったいなんなのか?この車の核とはなんであるのか?ふと考えました.
少し考えて思い至ったのは,その「マフラーサウンド」でした.
マフラーの音は大きいんです,この車.トンネルの中で赤カブさんが2速で回すので,私も負けじとCVTのMTモード(笑)で2速に落として必死に対抗しましたが(笑),いい音なんですよホント.自分の車がCVTであっても,なんちゃってMTモードであってもテンションが上がって対抗してしまうような,そんな良い音.「うるさい成分」が極めて少ない,いや,無いといっても過言ではない.それでいながら,「オイシイ成分」全部入り,そんな音でした.なので,大きい音量も,丁度良い.
そして,その「サウンド」を,さらに陰で支えているのは,「この車には屋根がない」という事実なんですね.自分もオープン乗りなので,当たり前すぎてオーナーさんに言われるまで気が付きませんでしたが(笑
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そして,自分の車に乗り換えて思ったのは,「この車もけっこういい音する」でした.Z4が軽いしパワーもあるしドライバーも箱根乗りこんでいらっしゃる方なので,きっと向こうは普通のペースなんですが,A4Cでついていくには,直線ではだいたい必死でアクセルをベタ踏み.でも,そうすると音がいいんですよね.こいつの4000-5000も割りといけるな,なんて思いながら必死で追いかけました(笑.まあ要は,登りなのでスピードも出過ぎないから,Z4に比べれば控えめなマフラーサウンドが風切り音にかき消されない.ちょっとした再発見でした.
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日本では「ゼットフォー」,英語圏では「ズィーフォア」などと呼ばれているこの車ですが,wikiを読んでいたら
「先代E85/86と先々代E36/7はサウスカロライナ生産であったものが,E89はお膝元バイエルンでの生産になった」
とのことですのでタイトルはドイツ読みにしてみました.わたしドイツ語は1mmも分かりませんが,ま,出来心ですので見逃してください.
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例によって,自分の車に乗り込んで岐路に着くと「この車いいなー」とノロけたのはお約束.なのですが,Z4の後に乗って特に思うのは「ハンドリングの緩やかさ」.Z4はスポーティな味付けで,比べるとクイック.自分の車にもどると「あっダルーい」と思うのですが,3分乗れば忘れて,これはこれでいいなーなんて思いました.そして,思い出しては「あれも良かったなー」と思うのでした.
一台目がワゴンなら,セカンドカーにぜひとも欲しい一台でした.
おわり
Posted at 2013/05/12 21:55:07 | |
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