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2013年05月28日 イイね!

ウェルカム・トゥ・ザ・林道

「奥多摩の細道」

一歩踏み入れれば,秘境だった.

道はひび割れ,こぶしより大きな落石がちらばり,ときには木が倒れこんでいる.うねった路面で底をすらないように,尖った岩でパンクしないように.ギヤを二速にして,ゆっくり登りはじめる.




ここは林道.


遠くでバイクのエンジン音が聞こえる.少し近くで水がせせらぐ.近くで小さな鳥が鳴く.あとは自分の車の走行音だけである.一台も自動車とすれ違わない.一般にはまるで勧められないような酷い路面状態ではある.けれども,自分はこの道が好きだ.
たとえ愛車の性質が,こういった道を走るのにまったく適していなくても,慎重に路面を選び丁寧に運転すればよい.そうすることで,現実的には何事もなく走りきることができた.





峠で,バーナーで湯を沸かし,コーヒー豆をひいて一服.

切り立った新緑の斜面の上に,藤が咲いている.川の流れは,まだだいぶ冷たい.ここはまだ春だ.



Posted at 2013/05/28 20:53:03 | コメント(3) | トラックバック(1) | 日記
2013年05月27日 イイね!

もしもこの道がウィスキーであったなら---523iと805Dのこと

たとえば今,目の前にコップをひとつ置く.そこにシングルモルトを注ぐ.コンビニで買ってきたロックアイスを適当に入れる.

琥珀の液体の中で溶けだした氷は,その境界線から滲みでるように不思議な模様を描きはじめる.

温度の違い,密度の違いがもたらす屈折率の差によって生み出される有機的な曲線.そのゆらめく様をしばらく眺める.

ふとコップをゆらすと,冷えた無色透明と生ぬるいアンバーが織り成すテキスタイルがゆらぎながら消えてゆく.その中でピートの香りがもつ強烈さが芳醇さに変わって立ち現れてくる.





「芳香が開く」


氷は,ウィスキーの持つ熱を冷やしながらも,かえって隠し持っていた素性をあばく.

熱さと冷たさのあいまに,眠っていた香りが露になる.





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先日,B&W 805Dの音を聞いた.


音楽が持つ生来の熱さ.その熱を冷ましながらも,一方でそのいろどりや香りを花開かせる.このスピーカーが音楽にもたらす作用には,そのようなアンビバレンスがある.

ウイスキーの中で溶け始めた氷.その表面に乱反射する光---B&Wの805Dが歌うスピッツのチェリー.そのクールに透き通った音を聴きながら,ふと思う.


「もしも音楽たちがウィスキーであったなら,はたしてこのスピーカーは,グラスに浮かぶ溶けはじめた氷でありえただろうか?」






さてここで,乱暴なことを言おう.「音楽たち」を「道」に読み替え,「スピーカー」を「523iというクルマ」に置き換えても,この思いつきの一文は意味を成しうるはずだ.




「もしもこの道がウィスキーであったなら,はたして523iというクルマは,グラスに浮かぶ溶けはじめた氷でありえただろうか?」




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そして,少し酔った僕の頭では,この文章が,スパグラさんの523iに載せていただいた経験の記録として全てを語っているように思えてならない.
Posted at 2013/05/27 13:51:05 | コメント(2) | トラックバック(0) | 音楽 | 日記
2013年05月12日 イイね!

ツェットフィーアの通奏低音とはなにか

今日はみん友さんの厚意に甘え,E89世代のBMW Z4に乗せてもらいました.




早川のファミリーレストランに集合し,朝ごはんを食べて出発.ターンパイクへも,海沿いのワインディングにもいける完璧な待ち合わせポイント.華麗なる段取りに頭が下がります.





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箱根ってすばらしい.
こうして自分の車でも走ってみるとあらためて思います.

海あり,山あり,湖あり,温泉あり,富士山あり.
オープンドライブのスパイスがそろっています!



さらに,今回は箱根マスターのみん友さんの計らいにより,
なにからなにまでアレンジしていただいて,
そんな素敵なロケーションを堪能できました.

そして,ぴかぴかのオープンカーにも試乗させていただき
甘えっぱなしでした……ありがとうございます.


海沿いと山道といずれも車のフィーリングを味わうには最適のワインディング.
素晴らしい…….



これを機にこのあたりの道や休憩スポットなんかも覚えたりして,また誰かに還元していきたいななんて思った日曜でした.



■BMW Z4 sドライブ 23i

二人乗り,スポーツなスタイルと乗り味,極めて完成度の高いエンジンとミッション(6ATこれ最高),そして高域から低音までとってもバランスよく響く最高のマフラーサウンド!先代は硬いと思ったのですが,これは乗り心地もいいですね.
僕のような,サーキットには行かないけれども走るのが好き,という塩梅の人にはまさにツボな一台でした.


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この車は,ある意味で,極めて目的のはっきりした車です.楽しいオープンドライブ.これに尽きます.「走りが中途半端」とオーナーさんは謙遜なさってましたが,逆に言えば,「中途半端の頂点」なのではないか?と思ったほどです.



確かに究極域のスピードを追い求める車ではないのかもしれません(そもそも自分には速すぎる車は使いこなせないけど笑).けれどもスポーツマインドを持ってドライブを楽しむには必要なものが全てそろっています.

この車に乗って,峠ののぼりを速めにプッシュしても,ゆったり海沿いのワインディングを流しても,一貫した「ドライブの楽しさ」という軸がぶれません.


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「これはスポーツカーではないんです」と赤カブさんはおっしゃっていました.
そして,以前所有されていたマツダロードスターについては「あれはスポーツカーでした」とも.

初代マツダ・ロードスターのギネス的なヒットを受けて,急ピッチで発売されたBMW Z3.一部では失敗作とまで言われた(?)Z3から,大きく生まれかわった初代Z4.さらに洗練された二代目Z4.そういった歴史的な系譜において,当然マツダ・ロードスターと比較されてしかるべきと言ってもいいと思います.

実際,オーナーさんは「(マツダ)ロードスターが一回り,二回りオトナになったような車」と評していらっしゃいました.簡単に言えばそういうことだ,と納得します.


さて,すこし話を戻すと,仮にこの車が本当に中途半端だとして,そこからよりそぎ落とすならば,それはマツダ・ロードスター.逆に,よりスポーツ密度を上げればボクスター.理屈で言えばたぶんそういうことなのでしょう.

ちなみに,ボクスターは先代の助手席の経験しかありません(速いけれども硬かった).ロードスターは実家に1.8LのNAがありますが,それしか分かりません.そんな僕ですが,こう思います.

「マツダ・ロードスターとボクスターを足して,二で割っても,決してこの車にはならない」


理屈で言えば,二台の二等分点に位置する「はず」の車であるのかもしれません.しかしながら,実際に乗って思うのは,BMWという名の洗練を身にまとったこの車は,華麗なる独自の立ち位置を獲得しているということです.ミニマル過ぎず,かといってスポーツ過ぎもしない.そういったバランスの妙に裏打ちされた走りの楽しさ.我慢するところもなく,がんばり過ぎないといけないということもない.楽しくオープンドライブ.それって一言でいえば,まさに……

「駆け抜ける喜び」.


みんカラでは,BMWオーナーのお約束のギャグ(?)として使われがちなこのフレーズですが,この車に関しては本来の用法で使えるような気がしました(笑.



さてさて,この車はゆっくり走っても,がんばっても「楽しい」.そのような一貫したドライブの楽しさ,一貫したテイストを裏で支えているものとは,いったいなんなのか?この車の核とはなんであるのか?ふと考えました.


少し考えて思い至ったのは,その「マフラーサウンド」でした.

マフラーの音は大きいんです,この車.トンネルの中で赤カブさんが2速で回すので,私も負けじとCVTのMTモード(笑)で2速に落として必死に対抗しましたが(笑),いい音なんですよホント.自分の車がCVTであっても,なんちゃってMTモードであってもテンションが上がって対抗してしまうような,そんな良い音.「うるさい成分」が極めて少ない,いや,無いといっても過言ではない.それでいながら,「オイシイ成分」全部入り,そんな音でした.なので,大きい音量も,丁度良い.


そして,その「サウンド」を,さらに陰で支えているのは,「この車には屋根がない」という事実なんですね.自分もオープン乗りなので,当たり前すぎてオーナーさんに言われるまで気が付きませんでしたが(笑


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そして,自分の車に乗り換えて思ったのは,「この車もけっこういい音する」でした.Z4が軽いしパワーもあるしドライバーも箱根乗りこんでいらっしゃる方なので,きっと向こうは普通のペースなんですが,A4Cでついていくには,直線ではだいたい必死でアクセルをベタ踏み.でも,そうすると音がいいんですよね.こいつの4000-5000も割りといけるな,なんて思いながら必死で追いかけました(笑.まあ要は,登りなのでスピードも出過ぎないから,Z4に比べれば控えめなマフラーサウンドが風切り音にかき消されない.ちょっとした再発見でした.


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日本では「ゼットフォー」,英語圏では「ズィーフォア」などと呼ばれているこの車ですが,wikiを読んでいたら

「先代E85/86と先々代E36/7はサウスカロライナ生産であったものが,E89はお膝元バイエルンでの生産になった」

とのことですのでタイトルはドイツ読みにしてみました.わたしドイツ語は1mmも分かりませんが,ま,出来心ですので見逃してください.


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例によって,自分の車に乗り込んで岐路に着くと「この車いいなー」とノロけたのはお約束.なのですが,Z4の後に乗って特に思うのは「ハンドリングの緩やかさ」.Z4はスポーティな味付けで,比べるとクイック.自分の車にもどると「あっダルーい」と思うのですが,3分乗れば忘れて,これはこれでいいなーなんて思いました.そして,思い出しては「あれも良かったなー」と思うのでした.

一台目がワゴンなら,セカンドカーにぜひとも欲しい一台でした.

おわり
Posted at 2013/05/12 21:55:07 | コメント(5) | トラックバック(0) | 試乗 | 日記
2013年05月07日 イイね!

フェリーの活用について考える

北海道はフェリーで行きました.




理由はいくつかあります.
■良い点として
・とりあえずみんカラ的に「自分の車でいける」のが大事
・おむつ1パックとかベビーカーなどの荷物を積みっぱなしで現地入りできるので楽
★飛行機+レンタカー+荷物を自分で運ぶなり,宅急便で送るなりの手間代を考えると安い
・個室にすれば,自室でiPodが聞けたり,子供が騒いでも気にならない
・食材を買い込んで行けば,ご飯も自室でみんなでゆっくり食べられる
・おむつ交換も周囲に気を使わず気楽
・ドライバーも眠れるので楽
・風呂場にランドリーがあり,洗濯もできるので特に帰りに服が足りなくなったときなどに重宝する
・全員乗車した状態で下船できるので,タラップを降りたらそのまま目的地に出発できる
・船が好き


■欠点として
★時間がかかる
・携帯やemobileの電波通じないので現地情報を調べつつ,というのが出来ない
・食堂は高くて微妙な味(まあ風情はあります

■ちなみに
三井商船の大洗→苫小牧に限って言えば,一家四人の場合一等4人の和室が一番おすすめです.
子供が小学生以上なら,2等寝台が安いのでこれもお勧めですね.

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とりあえず,時間と値段をざっくり比べて見ます.

■値段
GW真っ只中で6泊,500kmほど移動するとします.
マイカーでもレンタカーでもガソリン代と高速代は同じなので無視します.


・フェリー+マイカー:片道合計7-12万
詳細
家族四人で一部屋借りて乗船代が片道7万くらいです.車+一等個室4人(子供が小さければ特等2人の個室もほぼ同額です)でこの値段です.子供が大きければ2等寝台とかでもいいので,さらに安く出来ます.
そして,例によって自家用車の維持費分として100km1万円(詳細は過去ログをご覧ください)を考えると合計12万.

駐車場が安い人なんかはこれが100km5000円とかになるわけなので,合計で10万を切ります.さらにたとえば,両親と同居していて,親の車を借りる場合なんかを考えると,高速代+ガソリン代だけなのでもっと安くなりますね.

・普通の飛行機+CDセグメントのレンタカー:20万
飛行機だとGWは値段高いので一家で9万くらいはします.
さらに荷物があるので家から空港までのタクシー代1万円だの,レガシィクラスのレンタカー代一日15000円x6日だの入れると,かるく20万くらいかかってしまいますね.

・LCC+Bセグメントのレンタカー:12万
格安航空会社をなんとか6万くらいに押さえて,レンタカーも6万くらいに安く押さえても,ぎりぎりフェリーに届くかどうか.LCCは安いのですが,乗り場が遠かったりして,子供をつれて荷物を持って歩くのは正直割としんどいです.
しかもみんカラ的に言えば,使い古された国産Bセグメントのレンタカーと愛車ですから満足度は比較になりません.


■時間

・フェリー:14時間
15時時に家を出て現地に13時につきますのでまるまる22時間かかりますが,寝ている時間はどうせ同じなので-8時間として,所要時間は14時間とします.

・飛行機:5時間~
子供がいると猛烈な早起きは難しいので,無難に9時に家を出るとして,結局11時くらいの便で出発し現地荷13時ごろ着になります.さらにバゲッジクレイムとかレンタカーの手続きとかで出発できるのは速くて14時ごろ.ちょっと空港でご飯を食べていたりすると,簡単に所要時間が1時間伸びます.

両者の差は9時間ということになりました.結局,前の日の午後に出るか,当日の朝出るかの違いですね.


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オトナだけで弾丸ツアーを決行するのにはまったく向いていないフェリーですが,予定が決まっている家族旅行には結構いいな,と思いました.とにかく全体的に安くて楽です.GWに1週間休める場合は,予備日を入れても,現地で4泊出来ますので十分かと思います.飛行機で行けば6泊出来ますが,そこまでGWの家族旅行に全力で命かけるかどうか,微妙なところです笑


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というわけでフェリーの話でした.

昔から結構好きだったんですよね,フェリー.


カブリオレを買ってすぐ,まだ三人家族の頃に,フェリーで徳島まで車を運んで,「うどん+安藤忠雄建築+直島アートサイト」めぐりの旅行をした思い出があります.


TOTO シーウィンド淡路(これも忠雄建築)からの眺め
同じく忠雄建築のベネッセハウス「ビーチ」も最高の宿でした



そんなわけで,このカブリオレはすでに8回(4往復)フェリーに載っています.

次は陸路で大阪まで行って,フェリーで九州入りを目指したいです.
(もしくは佐渡島初上陸?)



Posted at 2013/05/07 21:58:59 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記
2013年05月06日 イイね!

GWは北海道に行ってました

GWでもほぼ渋滞フリーの常磐道,最強ですね.
中央道は猛省すべきです.

というわけで
例によって大洗港からフェリーで苫小牧に入港.

楽チン!

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北海道は晴れたり雪が降ったりの落ち着かない天気でした.



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キャンプしようと思っていたんですが,予報を見ると雨で気温5度以下.
そうじゃなくても最悪,雪が降ったり夜間氷点下になったときのリスクヘッジが
今の車では出来ないのでやめました.

リスクヘッジの内容を具体的にいえば,雨風や雪をよけて快適にご飯が食べられるようにリビングシェル用のMSRのパビリオンとか,シェルを暖かくするためのアルパカストーブもしくはキャンプ用薪ストーブとか,暖かく眠れるようにサーマレストのインフレーションマットとかナンガの850FPのダウンシュラフとかダウンパンツとか,焚き火セットとか,まあそういう装備のことです.

積めません(終了.
というか積めないのでそもそも買ってません(終了.
冬キャンプは機材力がモノをいうので正直ウチの車では太刀打ちできません.
まあオトナ二人なら楽勝ですけどね.

ともかく,この時期に北海道でキャンプするならそういうのが欲しいですね.
実際に雪が降ったし.

夏に行きたいなあ.




というわけでいつもの常宿に投宿.
北海道でココ以上の宿を知りません.
(そもそも自分は北海道の宿をいくつ知っているのか?さあね)



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帰宅したら,妻と長男が風邪でダウン.
スキーにはいけるくらいの服を着てたんですけどね.
気温3度で雪が降ってた旭山動物園で,寒さで弱っているところを
動物からなにか妙な病原体をもらってしまったのかしら?笑

しょうがないので一人で片付けをしてから,
塩化カルシウムと泥で汚れ果てた車をがんばって洗いまいsた.
疲れたので昼寝して,起きたら,なんと夕立が降りました.

予報晴れだったから洗ったのに.
降らせた奴,ぜったいシバく…….
Posted at 2013/05/06 21:03:38 | コメント(7) | トラックバック(0) | 日記

プロフィール

「@sky315 めっちゃかっこいいじゃないですか笑 色もナイス!」
何シテル?   12/11 14:14
ようやく免許も青色になりました. A4カブリオレは20年乗ってヴィンテージ化を目指します.
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