
5年間お付き合いしたS204をドナドナしました。
新車からの総走行距離 145,000km。
故障知らずで日常の脚としては素晴らしいヤツでしたが、趣味のクルマとしては今ひとつな感じも。
忘れないうちにざっくりと204の感想を箇条書きに。
※エレガントサスの素のS204 C180後期です。
アバンギャルドとは足回りが異なるのでご注意くださいね!
●とても静か。203時代とは隔絶の差がある。しかも10万キロを経過してもエンジンの防振ダンパーのヘタリはほとんどなく、いつまでもスムーズ。
●現行205にくらべ全体にシッカリ感の高い車体。ドアの開閉などスチールを基本骨格に使用してる良さを感じる。
●燃費が良い。最高は高速道路中心の600km移動で17.5km/ℓ。通常ドライブでも都内渋滞を除けば12〜15km/ℓくらいはしる。
●消耗品以外の故障がまったく無い。贔屓目無しにカローラ並みの信頼性。203では12万キロでオルタネータが逝ったが、204は大きな事は何も起こらず。
●コーナーが軽快。BMWなみ。ただ、ダンパーのヘタリが進むと軽快感が低下する。
●直進安定性が悪い。旧来のベンツのイメージを持ってると肩すかしをくう。エレガントサス仕様の為か?
●市街地の乗り心地はすこぶる良い。細かな突き上げは皆無。ある意味ドイツ車らしくないかも。
●真直ぐ走らない。(直進安定性とは別)ハンドルを離すと緩やかに左に流れる。ディーラーで散々対応してもらったが治らず。204はこうした個体が多いらしく、この型の持病かも。中古購入は要確認。無理にアライメント調整するとタイヤの片減りが顕在化する。
●タイヤの片減りが著しい。左車輪の左肩だけ減る。(特に前輪)もちろんアライメント調整とは無関係。とくに10万キロ以降は顕著。センターは5部山でも肩は丸坊主になる。直進安定性の悪さと大きく関係してる気がする。自分のは外れ個体かとおもいキア、この症状が出る確立はかなり高いらしい(全ての個体では無い様だが)
●8万キロあたりからダンパーのヘタリが顕著になる。203では緩やかな変化だったが204はかなり劇的に乗りごこちが悪化する。そして10万キロあたりで硬くて耐えられないレベルに。
原因は204から採用されている2段階にショックを吸収する新型ダンパー。アタリの柔らかさを演出していた上澄み部分のみへたって、ただただ硬いダンパーになります。
対応方法はタイヤの空気圧。指定は2.5kgだが、これは203時代と同じく2.2〜2,3kgに落とす。するとア〜ラ不思議!旧ベンツのどっしりとした乗り味に変化します(笑)ただ、バタツキなどは治らないので長く乗るにはダンパー交換は必須。ただし、純正で4本交換で50万円弱の予算が必要。
●しっかりとしたフレーム。ダンパーが抜け路面ショックがキツくなると、逆に車体の強固さが実感出来てフレームの造りの良さを実感する(笑)
204は機械的には故障知らずで操作系も軽く、極めて完成度の高いクルマと思います。
ですが、全体に薄味でイマイチ自分の持っているベンツのイメージとは隔たりが大きく、のめり込めない感じ。
クルマ好きの観点から見ると古い203の方が遥かにベンツらしい良さを持っており、
味わい深くと楽しめました。(ただし故障は多いですが:笑)
中古車をご検討の方の参考になれば幸いです。
Posted at 2017/03/08 10:48:47 | |
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C180 | クルマ