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[朝日新聞:2012年7月16日19時44分]
「脱原発」を訴える大規模な市民集会「さようなら原発10万人集会」が16日午後、東京・代々木公園で開かれた。
ノーベル賞作家の大江健三郎さん(77)らが呼びかけた署名運動「さようなら原発1000万人アクション」の一環。
約17万人(主催者発表)が全国から集まり、原発の再稼働に踏み切った野田政権に方針撤回を迫った。

 「たかが電気のためになんで命を危険にさらさないといけないのでしょうか。子どもを守りましょう。
日本の国土を守りましょう」。
集会は午後1時、呼びかけ人の一人、音楽家の坂本龍一さん(60)のあいさつで始まった。

続いて壇上に立った大江さんは、6月15日に約750万人分の署名の大半を野田佳彦首相あてに提出した
翌日に野田政権が関西電力大飯原発の再稼働を決めた経緯に触れ、「私らは侮辱の中に生きている。政府の
もくろみを打ち倒さなければならないし、それは確実に打ち倒しうる。原発の恐怖と侮辱の外に出て自由に
生きることを皆さんを前にして心から信じる。しっかりやり続けましょう」と訴えた。

 「冥土のみやげに皆さんの集まった姿を見たかった」。
こう切り出したのは作家の瀬戸内寂聴さん(90)。
「政府への言い分があれば、口に出していいし、体に表していい。たとえ空しいと思う時があっても、それに
めげないで頑張っていきましょう」

会場では音楽ライブやトークショーも開催。
参加者は午後2時に集会が終わった後、渋谷など繁華街を「再稼働反対」と声を上げながらデモ行進した。

集会は、原水爆禁止日本国民会議(原水禁)が中心となって開催。
労働組合の旗がたくさん掲げられるなか、手作りのプラカードを掲げる参加者も目立った。
参加者数は担当者が分担して会場入り口の約10カ所で目測で数えて合計したという。
昨年9月に東京・明治公園で開催した集会には6万人ほどが集まったが、今回はその規模を上回り、東京電力
福島第一原発事故に関連した集会では最大規模としている。
警視庁は公式発表していないが、警察関係者によると、把握した参加者数は約7万5千人だったという。

東京の集会に呼応し、各地でも集会やデモ行進があった。
(澄川卓也)

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「同じ思いの人がこんなに」=脱原発集会に「17万人」-酷暑の中、最大規模・東京
[時事通信 2012/07/16-17:47]

脱原発を求め、再稼働を進める政府に抗議する「さようなら原発10万人集会」が16日、
東京都渋谷区の代々木公園で開かれ、主催者発表で17万人が集まった。

東京電力福島第1原発事故後に行われた脱原発集会の中で最大規模とみられる。
「同じ思いの人がこんなにいるなんて」「ぜひ、また来たい」。
強い日差しが照りつけ、真夏日を記録する中、参加者らは声を上げ続ける決意を新たにした。

集会では、ルポライターの鎌田慧さんが「大成功です」と興奮冷めやらぬ様子で語り、会場を沸かせた。
今秋にも脱原発集会を企画するとし、「まだまだやりましょう」と呼び掛けた。

政治への不信をあらわにしたのは経済評論家の内橋克人さん。
「福島の悲劇から学ぼうとしない政治家を二度と国会に送ってはいけない」と声を張り上げた。
作家の落合恵子さんは、民主党が国民の生活重視を訴えて政権を獲得したにもかかわらず
「命より原発を選んだ」と痛烈に批判した。
ノーベル文学賞作家の大江健三郎さん、音楽家の坂本龍一さんらも次々と脱原発への思いを訴えた。

東京都板橋区の会社員で長崎市出身の池田剛さん(68)は「毎週、官邸前で行われるデモを見て
来ようと思った。原発の存在そのものが問題だと思っている」と汗を拭いながら語った。

初めて脱原発集会に参加したという人も。
埼玉県川口市の会社員、江田昭敏さん(37)は「同じ気持ちの人がこんなにたくさんいると分かった」と顔をほころばせた。
長男(9)と次男(2)を連れて来た東京都府中市の主婦、浅野敦子さん(43)は「野田首相にはがっかりしている。
大勢の方がこの問題を考えていると分かり、また参加したい」と話した。
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