
映画 「マッドマックス 怒りのデス・ロード(Mad Max Fury Road )」を見てみた。あの超モンスターマシンである「V8インターセプター」はまだ生きていた・・・・・のね。
:現在では何かと行きづまり、停滞ぎみのバイオレンスアクション映画界であるが、この作品は久々の緊張感を与えてくれる超大作として仕上がっている。出来れば、過去の作品から継承している"瀕死のインターセプター"ではなく、このストーリーに即したヒーロー専用の新型モンスターマシンを登場させてもらいたかったものだと、つくづく思った。
更なる感想としては肝心の主人公のイメージである。やはり、過去の連続作品の継承という点であのメル・ギブソンの存在感が今だに色濃く記憶に残ってしまっている。ボロボロのインターセプター同様に、このシリーズとしての最後のメル・ギブソンの姿を見たかった気もする。これは今のS.スタローンやA.シュワルツネガーが還暦になろうとも、今だに過去の名作の継承を維持しているという意味と現代の映画にとっては年齢不問というばかりに「ヒーロー像」を育て続けているからである。
私が "MADMAX"を初めて見たのはまだ運転免許の取得資格のない子供の頃だったが、この時に大人になったら、あんな車に乗ってみたい、と思ったことを未だに覚えている。マッドマックスの第二の主役でもある「V8インターセプター」の戦闘シーンは当時、嘗てない程の忘れられない超大迫力、カーアクション映画としての名シーンとして忘れられないものとして、ガッチリと記憶に焼き付くように残っている。特にあのスーパーチャージャーの可動音と超加速シーン(一番下の"関連情報URL"をクリック)は忘れることができず、今だに時々、このシーンだけをトリミングした部分を見ることがある。

この映画のせいで子供のくせにバイオレンスアクションの醍醐味を覚えてしまい、その前に私を芽生えさせた、かのブルース・リー、「燃えよ!ドラゴン」とが混在して、憧れのヒーロー像を構成したらしい。しかし、この二つが融合して「北斗の拳」みたいなヒーロー像になったかと言えば、そうでもなく、自分の場合は各々が独立して頭の中に存在しているようである。
インターセプター"interceptor"は英語での名詞としては「迎撃機」又は「要撃機」と訳される。

上記画像は、若かりし頃のメル・ギブソン。ぼくもこんなカッチョイ~男に生まれたかったなぁ~。
ヒーローとスーパーカーの組み合わせは昔から現代でも変わらない定番パターンであり、007とボンドカー、バットマンとバットモービルという具合で、ヒーロー達は自分専用のマシンを所有しているというステイタスが我々一般人にいつのまにかに染み込んでいるのだ。ここで車というものに一般生活には必要としない実用以上の性能やデザインを求めることに生きがいを感じる者達、所謂、カーマニア達は、各々個人の好みの車のかたちをもっている。話の経緯上、ここでは中間型ともいえる部分がある「ハッチバック党」は取り上げずに話を進めたい。
形状という分類にした場合は、以下は私の主観になるが、やはり、大きく二種類に分けられる。一つは現在、ドバイで一番売れている平たい流線形状のフェラーリに代表されるようなスーパーカータイプであり、もう一つは、今回題材にあげた昔からの自動車として受け継がれている角型形状である。
この角型タイプは現在ではトランスフォーマーに出てくるシボレー・カマロやフォード・マスタングタイプが有名であり、昔のテレビ番組「ナイトライダー」のトランザムもこれにあたるかもしれない。

上の画像は「新ナイトライダー」に登場する"ナイト2000"。 新型ファイアーバード トランザムベースの改造車である。いかにもモンスターマシンらしい出で立ち、ストーリー上でも過去の作品の継承性も考慮し、このスパルタンなデザインを採用したのだろうが。勿論、自動車商業事情も含まれていただろうけれども、専門業者の製作側としては"MDMAX+Interceptor"は誰でも知っているのは間違いないだろうから、このイメージも参考考慮した意識は間違えなくあっただろうと思う。
私自身としては前者の車体全体がコーンウェッジのフェラーリタイプ、国産車でいえば、やはりMR-2が好みのタイプなのだが、(下の画像は「白い不死鳥」氏のスーパーカスタムMR-2。我々、日本人はノーマルのMR-2を見ても、見飽きた感があるが、ここまでいくともう別物。これを黒く塗り変えてしまうと"バットモービル"みたいになってイメージがガラッと変わってしまう。色々な記事を見ていて、やはり生産国の日本人と、逆に外車的な感覚がある外国人からの見方が結構違うということがまま分かったが、元々マイナーチェンジ後のMR-2は海外では思いのほかに評価が高く、その基本走行性能と加速性を生かしたオリジナル改造車が今でも多数存在している。)

もしも「新ナイトライダー」の採用車がこういうタイプの車体ならば、そのストーリーも自ずと変わってくることだろうと考える。だけど、もし、本物のインターセプターを入手できたならば、掌を返すようには変わりそうもない現在の好みの車体タイプが、ガラッと変わってしまうかもしれない。
V8エンジン、あのスーパーチャージャーの始動音(実際にはストーリー上だけの演出的レプリカといわれているが・・・)、600馬力のエキゾーストノートといい、見るからに、悪魔的な黒い改造車の姿は、現在に至っても全ての改造車を凌駕する程の存在感がある。

今のインプレッサやランサーエボリューションはどちらかというと角型であるが、日本の国内事情に合わせて生産されたデザインであるわりに、確かに迫力のある独特のイメージと走行性能をもっている。
これらの黒い車体の姿を見る度に、この車の所有者は、きっとこのインターセプターのイメージとオーバーラップさせているのだろうなぁ、と勝手に想像してしまう私は、やはり、このテのカーアクション映画の見過ぎなのだろうか(きっと、そう)。
ともあれ、私は車好き、映画好き、打撃系格闘技ファン。どうも、自分自身との組合わせにおいてのギャップの大差があり過ぎることが理由となって、絶えず何かを求めて思考放浪する傾向があるようである。
下記の"関連情報URL"をクリックすると、まだ元気だった頃のインターセプターの雄姿が見られます。 この映画の最後のアクションシーンの撮影中に事故で無くなられたスタントマンらに合掌。
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2015/08/19 05:53:32