
最近、手放した3シリーズの事を思い返すことが多いです。
なんであの時、エンジンが壊れてしまったのだろう、いや壊れたと言っても、快調に治ってくれた。
問題は、原因が不明でアイドリングがバラバラになり、その原因がわからないうちに原因不明のまま治ってくれたこと。
全ては原因不明の心配に耐えられなかったこと。
原因がわかって治ってくれたのなら、手放しはしなかったはず。
「たぶんオイルポンプの故障だろう」、「ヘッドを開けたら水滴が入っていた」「オイルポンプを交換しても、アイドリング異常の時オイルがヘッドに上がっていなかった間に、ヘッド周り、バルブトロニック周りにオイル回らず、異常損耗しているかもしれない」
「だから、100万をかけて、エンジン一式交換か、オイルポンプの修理をしない方をすすめます」
ディーラーに、一度修理を断られたのに、原因不明で快調に回ったエンジン。
今まで、定められた期間より早めにオイル交換をし、車検もディーラーへ持っていき、特にシビアなコンディションで使用していたわけではなかったはず。
工業製品だから、故障するのはつきもの。そこまでは理解できていた。
でも、修理も断れた。偶然治ったけど、原因は不明だった。明日またエンジンがかからなくなるかもしれない。
エンジン不調が治るまでの一か月間、ディーラーと交渉する度に、リスクについて説明を受けるばかり
治った際も、とにかく原因不明なので、今後訪れるかもしれないリスクばかり。
私は医療番組のドキュメンタリーが好きです。
患者に過度のリスク説明をし、また医療も医療訴訟をおそれ、難手術に臨まないと言う。
人の命のかかった話、それも仕方のない話なのかもしれないが、ある日NHKの「プロフェッショナル の流儀」で、取り上げられた脳神経外科医の上山博康医師
上山医師は、他の病院で手術を断れた、どんなに難しい脳動脈瘤や脳腫瘍手術の患者に、「絶対なおす」と言い切るそうです。
またそこへたどり着くまで、幾重の挫折を乗越えて来たこと。そして患者と一緒に病に立ち向かうこと、どんな難手術にも立ち向かうこと、患者を支え助けること。
リスクファクターを説明した上で、明日への活路を開く姿。
そのことを思い出し、もっと違った形であのBMWの修理について、ディーラーと話あえていたら、原因不明の恐怖に耐えられず、車を手放したのと違う結果があったのではないかと、ちょっと感傷にひたったりします。
大好きだったE90 3シリーズ、他に代えがたいハンドリング、所有する満足
一緒に駆け抜けた3年間は忘れられません。
N46B20エンジンの他のユーザーの方に、同様な症状が起こらないことを祈るばかりです。
今度のアクアは、信頼できる担当セールス、工場長、そして私のトライアングルで臨める環境を構築して行けたらいいなって思っています。
Posted at 2012/08/04 20:42:54 | |
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BMW 3シリーズ | 日記