
はい、非常に長らく更新してませんでしたが、先日会社で面白い故障ケースの車があったので紹介します。
タイトルから分かる通り、エンジンオイルの交換を怠った車の故障です。
オイル交換の重要性を理解してる人って普通に交通手段として使ってるだけの人だと少ないのよね...。
と言うことで今回紹介するのはオイル交換を長期間怠ったムーブのエンジン。
久しぶりにオイル交換をした所、エンジンから音がして止まったとのこと。
エンジンのヘッドカバーを取り外した所ですが、どこが悪いか分かるでしょうか?
実はこのエンジン、カムシャフトがオイルの劣化によって折れてしまってます。
こんな感じにね↓
なんでこんな事になったかと言うと、まずエンジン内部を潤滑して焼き付きなどを防止しているのがエンジンオイルです。
そのエンジンオイルも当然半永久的に使用出来る物では無いので劣化しますが、分かってない人はこのエンジンオイルの交換を疎かにします。
すると劣化したオイルは本来の性能を発揮出来ないだけでなく、劣化したオイル自体がエンジン内部でスラッジと呼ばれる金属片などと一緒にヘドロ状になって堆積していきます。
そのヘドロが堆積していくと、エンジンオイルの通り道を塞いでしまったり、エンジンの動きを悪くしてしまいます。
と、まぁこんな感じでオイルが古いとエンジンに良くないよーと言った感じな訳ですが、今回のムーブは結果としてカムシャフトがバキンと折れてしまう事態に。
具体的な原因としてはカムシャフトにも実はシャフトを固定している部分の摩擦を減らすためにオイルラインが通っていて、そこがオイル交換をしていなかった為にスラッジが溜まった。
そこに新しいオイルが入った事によりスラッジが流されてオイルラインで目詰まりを起こした結果、摩擦を減らす為のオイルが供給されずにカムシャフトが焼き付きを起こしたのです。
当然、焼き付きを起こしたカムシャフトは回らない、がクランクシャフトから伝わる力の方がカムシャフトの焼き付きよりも強いので強引にカムシャフトを回し続けた結果、カムシャフト自体が耐え切れずに折れる事になってしまった。
カムシャフトが折れてしまうとどうなるか?
物凄く簡単な話でエンジンが死にます。ほぼ確実にエンジン載せ換えか車の乗り換えしか選択肢が無くなります。
たかがオイル交換とナメてかかると、こんな洒落にならない結果になってしまう事になるのでお気を付けを...。
Posted at 2017/10/24 23:26:35 | |
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