「アンディ・ウォーホル展」に行って来た！

昨日（4/20）の日曜日、六本木ヒルズ・森美術館で開催されている、「アンディ・ウォーホル展<永遠の15分>」　に行って来た。

会期終了が近く（5/6まで）、日曜日と言う事もあって会場は非常に混んでいたが、年齢層は比較的高めだった為、割とゆったりとした気分で鑑賞する事が出来た。

若いカップルも見受けられたが、流石は都会で行われている美術展だ！
皆さん、品も良いし、大声で話す者など誰もいない。（あたりまえだけど…。（笑））
何処かの地方会館で行われた“某コンサート”とは、明らかに“人種”が異なっていた！（笑）

日本国内では最大級の回顧展って事で、彼の初期から晩年までの作品が、約400点が出品されていると聞いて、早く見に行きたかったのだが、公私共にバタバタしていて、なかなか実現出来ずにいたのだった…。












アンディ・ウォーホル（Andy Warhol)、1928年- 1987年）
は、アメリカの画家・版画家・芸術家で、“ミスター・ポップアート”との異名を取る、ポップアート界の奇才であり、映画制作なども手掛けたマルチ・アーティスト。

仮に、彼の名前はご存知無くとも、何処かで彼の作品を目にされた事は有ると思う。

今から約30年程前には、日本でもあの「TDKビデオテープ」の、CMに起用されていたので、ご存知（ご記憶）の方も多いと思う。





「オト、オト、オトサン！」

「アカ、ミドリ、アオ、グンジョウイロッ！　キレイ！」

※アメリカ人には、“群青色”の発音は難しかっただろ～なぁ（笑）




当時、美術関係？の学生だった私は（マジかっ！( ﾟДﾟ)）、彼の作品は知っていたが、それまで動き、そして喋る彼を目にする事は無く、
「ポップアートの最先端は、こんなに爺さんなのか！？」と驚いた事を覚えている。


あぁ、懐かしい！(^O^;)






先ずはチケットを購入し、専用のエレベータで５２階まで昇る。


すると、そこには…。


ペンキを誤ってぶちまけてしまった様な、BMW “M1 Group 4” が停まっている。


何じゃコリャ？（＠_＠；


ウォーホルが1975年に手掛けた、「アート・カー」 なのだ！

「アトー・カイ」（阿藤 快）では無いのだ！




なんだかなぁ～（笑）











【「スピード」というものを視覚的に表現したかった。
車が高速で走れば、すべての輪郭線や色がぼやけて、ひとつに溶け合うんだ！】



くう～っ、やっぱり天才の言う事は違いますなぁ！（笑）



そんな事より、この車・・・。
ここ５２階まで、どーやって運んだのか？？が気になって仕方なかった（笑）








チケットの半券をもぎ取って貰い、更にエスカレータで５３階に上がらないと、入り口に辿り着けない（笑）







入り口を入ると、イキナリ彼の晩年の自画像に出迎えられる。
タタミ2畳分位の、その大きさに圧倒されるのだ。

麻にシルクスクリーンインクで描かれた、この自画像に見入ってしまい、ボーゼンと立ちつくす(＠０＠;)

それほど、凄い迫力なのだ！！






彼の有名な「マリリン・モンロー。」
シルク・スクリーン技法を用い、構図は同じだがその色使いによって、色々な彼女の“心理”や“思い”を表現している。


「天才と○○○○は、紙一重」と言うが、その狂気に満ちた色使いには、タメ息しか出て来ない…、

そんな感じなのだ。






そしてコレも、彼の代表作である、「キャンベル・スープ缶」

決してタダ単に、同じ絵を10枚並べている訳ではない！

各缶とも「味」が異なるのだ！（笑）




何の変哲も無い、只のスープ缶の模写じゃんか？！
などとは、口が裂けても決して言ってはイケない。（笑）




日常に於ける、何の代わり映えも無い退屈な時、そして空間…。

与えられた人生の中の孤独。
同じ様な繰り返しの中から、普遍性を見出す…。

それを、この「キャンベル・スープ缶」は教えてくれるのだ！






それが、それこそが、“ゲージツ”と言うやつなのだ！(＠_＠;)



そんな事、誰も言っていないけど、

そーゆーモンなのだ！（笑）



ガハハハハ～ッ！


それでいいのだ！（爆）　


絶対にモンクを言ってはイケないのだっ！





会期はあと２週間程度です。
皆さんも是非この機会に、彼の「ゲージツ」に触れてみては如何だろうか！？（＾０＾）ｖ



【注】会場内は、全面的に写真撮影禁止です。
ブログ内にアップした写真は、冒頭の写真及び BMWの写真（2枚）の計3枚以外は、全てネットからの拾い物です。悪しからず～！