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しまえるシューマッハのブログ一覧

2014年01月25日 イイね!

欧州自動車博物館巡りの旅 ポルシェミュージアム特別編

欧州自動車博物館巡りの旅 ポルシェミュージアム特別編








 


お待たせしました!いよいよポルシェミュージアム編も最終回となりました~
ホントは前編・後編と2回に分けて書こうと思ったのですが、後編(レンシュポルト編)が膨らみ過ぎたために(笑)、企画展示を入れられませんでした・・・^^;

そこで今回はポルシェミュージアムで現在行われている企画展示の模様をレポートします。(相変わらずの長編でございます^^;)


今回の企画展示は、ポルシェのスーパースポーツカー(Super Sport Wagen)60周年記念!2013年は911の50周年メモリアルでしたが550も60周年でした。

・550 スパイダー(550 Spyder S/N:550-0018)

いよいよ550Spyderの登場です!全国の550ファンの皆様、お待たせしました~^^;
1953年10月に発表された550 1500RS Spyderはポルシェ初のミッドシップスポーツカーにのみならず、特にレーシングユースを強く意識して開発され、以降長きにわたるポルシェのレースでの数々の勝利の土台を築き上げました。

この展示車両のシャシーNo.550-0018は、550で初めて一般の顧客(クルト・アーレンス)に販売された個体だそうです。まだ、オイルクーラーグリルの両サイドにブレーキ冷却用のダクトが空く以前のモデルですね。


そして、ホイールカラーが僕の550と同じ仕様です!16インチ5穴だとは思いますが・・・

今回は550を買ってから初めてのポルシェミュージアム訪問でもあったので、550の資料としても、色々撮ってきました^^;

まずはフロント下側から

オイルクーラーを冷やした空気は、その後なだらかにフロントタイヤの間あたりのフロアから下に排出されているようです。

そして、ミラー周りと、




ミラー位置の参考に・・・


リヤ周りも。

特別展示エリアだったので、リヤ周りに近づけなかったのが、ちょっと残念ですが、

やはり、オリジナルは参考資料の宝庫ですね♪

終いには自分の550と比べたりして・・・^^;


実は自分がベックを買う後押しになったのが、2011年,2012年にここでオリジナル550を前にして色々と妄想したことが大きかったと思います^^;
その時は↓この個体で今回とは別の550でした。

※2011年撮影
フロントフェンダーが若干フレアされているのが特徴的な550でした。

ちなみに、1階カフェ奥のガレージにも550が1台いました。ちょっとわかりにくいですが、横のフィンやオイルクーラーグリルの形状から550Aの様に見えます。

ちなみに左手前には718もいますね。

・904 カレラGTS(904 Carrer GTS)

904/8がポルシェミュージアム後編にも登場済みですが、904もSuper SportWagenのようです。
速くて美しい904 Carrera GTSは1963年11月シュツットガルト近郊のソリチュードGPでデビューしました。904がモータースポーツを意識して開発されたことは“Carrera GTS”の愛称にも明確に示されています。スペイン語の“Carrera”はレースを意味し、なおかつ“GTS”はグランツーリスモ スポーツの意味であることが、このクルマのハイライトだといえます。

・911ターボRS(911 Turbo RS)

1974年に、この911ターボは性能面で“Super Porsche”を特徴づける名声を得ることになりました。自動車雑誌の“Auto,motor und sport(ドイツ)”誌が行った0-100km/h加速計測で、その他のライバルに対して約1秒も早い5.5秒を記録。また最高速度においても、標準的な燃料消費量にて6000rpm,250km/hオーバーを達成しました。

このマルティニストライプと大きな“turbo”のレタリングが施されたユニークな911ターボRSは、356スピードスター,550Aスパイダー,911ターボ3.0ライトウェイトなどを所有していたことでも有名な指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤンのオーダーした個体で、ベルリン フィルで録音された彼のアルバム “Famous Overtures”のカバーイメージにも登場したそうです。

959S

1983年のフランクフルトショーに“Gruppe B”プロトタイプとして公開したハイパフォーマンスカー。当初、競技車両として設計された959は、後に当時技術的に可能であったことを具現化したロードゴーイングカーとして開発されることとなりました。そのため、959はその後のスポーツカーのトレンドを決定し、またベンチマークにもなりました。

911GT1ストリート(911 GT1 Street)

伝説的な959の後を継ぐハイパフォーマンス スポーツカーとして売り出されました。1997年に、この911GT1を公開した時、世界中のカーエンスージアストは興奮でざわついたと言われています。ポルシェはレース規則の公認取得に必要な最小限の生産台数21台をロードゴーイング ヴァージョンとして開発しました。このクルマは薄鋼板とカーボンファイバーを使った複合構造のミッドシップシャシで、ヴァイザッハのモータースポーツ部門によって設計されたものです。

ちなみに、ポルシェミュージアム前編に登場した911GT1ストリートヴァージョンは'97年モデルで、この展示車は'98年モデルになります。'97年モデルまでは、993のフロントセクションを使用して開発されたましたが、この'98年モデルは従来型の欠点であった市販型流用フロントサスペンションの許容量不足を解決する目的で完全に新設計されたモデルと言われています。

当初は市販車の面影を残していた“GT1”カーですが、このようにして徐々に“プロトタイプ”化していき、結果GT1クラスは崩壊してしまうことになる訳です・・・^^;
でも僕は、この時代のGT1カー好きですけどね。。。Cカーや現代のスポーツプロトも良いですが、ルマンの最高峰クラスが、例え形式だけの市販車でも公道を走れるクルマで競われるのは、50年代や60年代の再来のようで、心ときめいたものです^^;

カレラGT(Carrera GT)

ポルシェは2000年のパリサロンで“カレラGT”と呼ばれるスーパースポーツカーのプロトタイプを公開しました。それは、来るべき市販車ベースのレースシリーズに向けて開発されたクルマでした。このカレラGTは、カーボンファーバー製シャシとレーシングユニット直系の自然吸気V10エンジンを備えています。また、ポルシェのエンジニアは、このシャシを高剛性かつ低重心でありながら可能な限り軽量に作ることに注力しました。このクルマの狙いは、ロードゴーイングカーにレーシングカーの特性を持たせることで、“至高の運転する楽しさ”を実現することだそうです。

とまぁ、こんな感じでボリューム満点のポルシェミュージアムレポートは以上になります。

ここは、クルマ好きなら出る時にはポルシェ好きになっているでしょうし、ましてやポルシェ好きなら・・・出られないでしょう!爆
今回もミュージアムに時間を掛けすぎて、閉館間際にミュージアムショップをあたふたと見るという、いつものパターンに・・・^^;


外は、すっかり暮れていました。前方の白い巨大な建物がポルシェミュージアムです。デカいので、結構離れないとフレームに収まりきらないです。

ミュージアムの前はラウンドアバウト(ロータリー)の十字路になっていて、ミュージアムの向かいはショールーム。


その向かいがポルシェ本社となっています。


ポルシェミュージアムでかなり引っ張った欧州自動車博物館巡りの旅ですが、いよいよシュトゥットガルトからメガーヌクーペを駆りクルマ旅がスタートします。

明日の目的地は約700km離れた北ドイツの港湾都市ハンブルクです。シュトゥットガルトからハンブルクまではアウトバーンA81号→A3号→A7号で向かいます。

ここでメガーヌの機能を色々弄っていたら、ハンドルにクルーズコントロール機能を発見!

スピードメーター周りの8分割のゲージがクルーズコントロールの作動を表している様で、この状態は指定速度(130km/h)で走れていることを表しています。

最近はMT車にも、クルーズコントロールついているんですね!
長距離系のユーザーにはありがたい機能です。

途中、A7号のサービスエリアRhönで休憩し、


一路、ハンブルクを目指します。

次回はちょっとマニアックなProto typ Museumに到着します。

Posted at 2014/01/25 15:00:45 | コメント(9) | トラックバック(0) | 欧州自動車博物館巡りの旅 | 旅行/地域
2014年01月17日 イイね!

欧州自動車博物館巡りの旅 ポルシェミュージアム後編

欧州自動車博物館巡りの旅 ポルシェミュージアム後編









いよいよ、ポルシェミュージアム後編です!

後編では、ポルシェのレースカー(レンシュポルト)を中心にレポートします。(今回も長編なので、お時間に余裕をもってどうぞ~)

まずは、こちらのエリア↓から~


1958年 356A 1600S スピードスター(Speedster)


1960年 356B 2000GS カレラGT(2000GS Carrera GT)

Carreraの名が示すとおり4カムレーシングユニット“フールマンエンジン”搭載。
開閉できる部分のボデーパネルはアルミ製に換えられているとのこと。


ホワイト塗装のセンターマフラーがレーシィで良いですね!

1960年 356B 1600GS カレラGTL アバルト(1600GS Carrera GTL Abarth)

通称“カレラアバルト”ですね。356Bをベースにイタリア人デザイナー フランコ・スカリオーネによってデザインされ、トリノのカロッツェリア カルロ・アバルトによって製作されたGTレーサー。

ポルシェは、このモデルによって2リッタークラスのワールドチャンピオンを3度獲得した他、1962年のタルガフローリオにおいてクラス優勝も成し遂げました。

個人的にはこのリアビューがとてもお気に入りです。ポルシェ×アバルトの危険な融合!?(笑)が良く体現されていてカッコイイですよね^^;
大好きな1台です♪

1963年 356B 2000GS カレラGT(2000GS Carrera GT)

1963年のGTカテゴリーに向けてポルシェが送り出したのが、2リッターのフールマンエンジンを搭載した356B Carrera2をベースにしたこの'63 2000GS Carrera GT。

1963年のタルガフローリオでは、エドガー・バルト&ハーバート・リンゲの駆る2000GS Carrera GTが718GTR,Ferrari Dino 196SPに続く3位でフィニッシュしています。

また、このクルマのユニークなシルエットから“dreikant-schaver(トライアングルシェーバー)”や“wedge blade(カミソリの刃)”などの愛称で呼ばれたそうです。

まぁ、天井から上方向に柄を延ばせばカミソリに見えなくもない・・・^^;

実はこのクルマ、かねてから実車を見たいと思い続けていたクルマなんです!

この悩ましいスタイリングが魅力的なことは言わずもがなですが、356であって356でない、むしろフロントセクションは718W-RSや後の904の系統でありながら・・・

この角度から見ると、どう見ても'60年代のGTカーですよね。

しかも、ちょっとイタリアンGT的にも見える、何とも魅力的な'63 356B 2000GS Carrera GT。


ポルシェミュージアムが現在の巨大建造物にリニューアルしてすぐ2009年の雑誌の記事には、この2000GS Carrera GTが展示されている写真が確認できたのですが、その後2011年、2012年と訪れるも見れず仕舞い。今回ようやく実車を拝見できたことで、このクルマが増々好きになりました~♪

1962年 804 フォーミュラ1(Formel 1)

1.5リッターのフラット8ユニットを搭載したF1マシン。
グランプリではダン・ガーニーのドライブでフランスGPで1勝、ノンタイトル戦のシュトゥットガルト近郊のソリチュードGPで優勝しました。

コイル何個付いてるんだか・・・^^;

1964年 904 カレラGTS(904 Carrera GTS)

904です。ポルシェとして初めてプラスティック(FRP)製ボデーを採用したクルマ。4~8気筒の空冷フラットユニットが搭載されて、タルガ・フローリオをはじめ,
モンテカルロラリー,ルマンなどで成功を収めたモデル。日本でも日本グランプリでお馴染みですね。

ちなみに展示車は8気筒モデルだそうです!

1966年 906 カレラ6(906 Carrera 6)

解説にはポルシェ初の純レーシングカー(Thoroughbred Racing Car)であるとあります。904が生産性を考慮してボックス断面フレーム+FRPボデーだったのに対して、906が鋼管スペースフレーム+FRPカウリングという成り立ちに由来した認識でしょうか。そういえば、904は“Carrera GTS”ですが906は“Carrera 6”。904まではロードゴーイングも想定して造られているのでしょう。

1968年 909 ベルグスパイダー(909 Bergspyder)

欧州ヒルクライム選手権用に造られた2リッター空冷フラット8(275ps)搭載のマシン。


コンセプトは“可能な限り軽く造れ”という解りやすくも難しい要求に対して、薄肉プラスティック製カウル,アルミ鋼管スペースフレーム,ベリリウム製ブレーキディスク,特製燃料タンクなどを駆使して、なんと車重384kgに抑えられているという。マジすか・・・^^;

1969年 908 LH クーペ ♯64 (908 LH Coupe ♯64)

LHはラングヘッグ(ロングテール)の意味で、908のロングテールヴァージョンです。

この♯64号車は1969年のルマンでハンス・ヘルマンのドライブによって、ジャッキー・イクスの駆るフォードGT40と、最終ラップまで首位を入れ替えながらのデットヒートを繰り広げたクルマです。結果的にルマンは、ジャッキー・イクス&ジャッキー・オリバー組のGT40が優勝するも、その年のメイクスチャンピオンをポルシェにもたらしました。

1970年 908/3 スパイダー(908/3 Spyder)

908/3スパイダーは徹底した軽量構造シャシと、12kgしかないFRPカウリングにより車両重量545kgを実現しています。また、従来型908に比べ、ドライバー&エンジンユニットを前進させることで重量配分の適正化も行われました。

ポルシェワークスが908/3で参戦したレースは4回のみですが、そのうちの3回で優勝を挙げ、その中には1970年のタルガ・フローリオも含まれています♪

車両解説には書いてませんでしたが、この908/3の改良には前述の909ベルグスパイダーの徹底した軽量化技術が生かされたといわれています。エンジンは前年の908/2と同様に3リッターフラット8ユニット(350ps)が採用されています。

1971年 917 LH クーペ(917 LH Coupe)

917のロングテールヴァージョン。ロングテールによる空気抵抗低減(ロードラッグ)効果により、ルマンの6kmの直線“ユノディエール”で387km/hを記録した。この記録は1988年に地元フランスのルマン最高速ランナー(笑)WMプジョーによって破られるまで、ルマンでの最高速度記録を長らく維持しました。

1971年 917/20クーペ(917/20 Coupe)

1971年のルマン テストデイに登場したこの917は、その独特のフォルムから“Belta the Sow(雌豚ベルタ)”の愛称で呼ばれたことから、ルマン本戦では豚肉の部位の名称が描かれたユニークなペイントを施されたカラーリングで出場しました。

このカラーリングから、後に“ピッグ(Pig)”や“ピンクピッグ(Pink Pig)”などのニックネームで呼ばれる有名な917ですね。ちなみに決勝はリタイア。

また、ドライバーの1人が後にポルシェ及び現アウディの有力レーシングチーム“ヨースト”を率いるラインホルト・ヨーストであったのも興味深いですね♪

1974年 カレラRSR ターボ2.1(Carrera RSR Turbo 2.1)

ターボによって500psを発生するこの911カレラRSRは比較的軽量な車重も相まって、挙動変化が著しかったようです。そのために2m幅のリヤフェンダーと壮観(スペクタキュラー)なリヤウイングを備えたとのこと。

911のリヤセクションをベースに、これだけの空力付加物を生み出してしまうのだから、まさに一大スペクタクルですね^^;

1976年 934

1976年~1977年にかけてFIAのグループ4カテゴリーに合わせて、市販の911ターボをベースに製作されたGTレースカー。

1977年 936/77スパイダー(936/77 Spyder)

ワールド スポーツカー チャンピオンシップ(WSC)に向けて開発さられた936は、ルマンで1976年,1977年,1981年の3回の優勝を掴むなどの成果を挙げ、最も成功したポルシェのレーシングカーの1つです。また、ポルシェがターボエンジンによって、初めてルマンを征したクルマでもあります。


なんか、このアングルで撮って欲しそうな顔をしてるので1枚パシャリ^^;

1981年 924 GTPルマン(924 GTP Le Mans)

後の944開発のために924GTPのコードネームを与えられ、1981年のルマンにヴァルター・ロール&ユルゲン・バルト組のドライブで出場。

1982年 956

FIAのグループCカー規定で造られた956ですが・・・逆さまです^^;
321.4kmに達すると発生するダウンフォースによって、理論上は天井も走ることができます。という技術展示の1つです。

1986年 961

水冷4バルブヘッドとツインターボの組み合わせをテストする目的で開発した959のサーキットレース仕様。見事IMSA GTPクラス優勝を挙げ、総合でも7位に入りました。

1986年 959 パリ-ダカール(959 Paris Dakar)

ポルシェは、このハイテク車959の実走試験として、考えられる上で最も過酷と言われるパリダカールラリーに参戦。結果はレネ・メッジ&ドミニク・ルモイヌ組が総合優勝、ジャッキー・イクス&クロード・ブラッスール組が総合2位というダブルビクトリーを達成。さらにサポートカーとして参加していた3号車までもが6位を獲得しました。

昔この959パリ-ダカールを題材にしたスーパーファミコンのゲームソフト(“BIG RUN” by ジャレコ)が発売されていて、自分はめちゃくちゃハマってました♪
今思えば、アレ結構マニアックなゲームですよね・・・SS途中で故障したらサポートカミオンとか呼べるし・・・^^;

1990年 911カレラ2 カップカー(911 Carrera 2 Cup)


1996年 911 GT1 '96

1996年のGT1選手権、及びルマン出場を目標に市販車(993型911)をベースとして、僅か9か月間で製作されたレースカー。

ポルシェは、この新たなファクトリーカーによって、その年のGT1カテゴリー(BPR GT選手権)で成功を収めましたが、ルマンでは奇しくもヨースト・レーシングの走らせる別のポルシェ(WSC Spyder)に総合優勝を持っていかれ2位,3位となりました。

ちなみに、このWSC Spyderはポルシェがデイトナ(IMSA規格)への参戦を目指して製作するも、レギュレーション変更のあおりを受けて参戦を諦めたためにヨーストに売却したクルマと言われています・・・なんとも皮肉な・・・^^;

2001年?(年式失念) 911 GT3 RS


2006年 RSスパイダー(RS Spyder)

アメリカ ルマンシリーズ(ALMS)で、プライベータの手により上位クラスのAudiすらも下してしまう活躍が、まだ記憶に新しいですね^^;

2008年 カイエンS トランスシベリア(Cayenne S Transsyberia)

2006年,及び2007年にプライベートチームがトランスシベリアラリーに2年連続優勝したことを受けて、2008年大会へ向けてポルシェが開発したカイエンSのトランスシベリアラリー参戦車。結果、カイエンS トランスシベリアは上位6位までを独占したそうです・・・^^;

2013年 911 RSR

最後は昨年の世界耐久選手権(WEC)でお馴染みのこのクルマ。次年度LMP1クラス参戦へ向けたテスト的な意味合いも強かった2013シーズンですが、見事ルマンではLM GTE-Proクラス優勝を挙げました。

レンシュポルトは1台1台の輝かしいヒストリーが豊富で、やはりたっぷりな内容になってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます!

ポルシェミュージアム後編は以上になります。
ここまで読んで、あれッ!ひょっとして550なし?と思われた方も多いと思いますが、ご心配なく^^;

ポルシェミュージアムは昨年の911 50周年企画の後に、“Super Sportwagen(スーパースポーツカー!?)”60周年の企画展示中です。550は356とは別路線のスーパースポーツカー第一弾として、その企画展に展示されています。

まぁ、つまり2013年は550も60周年メモリアルだってことですね!
あまりにも、後編(レンシュポルト編)が膨大になってしまったので(笑)、企画展の模様は次回に緊急特集します^^;
Posted at 2014/01/17 17:26:37 | コメント(7) | トラックバック(0) | 欧州自動車博物館巡りの旅 | 旅行/地域
2014年01月11日 イイね!

欧州自動車博物館巡りの旅 ポルシェミュージアム前編

欧州自動車博物館巡りの旅 ポルシェミュージアム前編











欧州自動車博物館巡りの旅。いよいよ1つ目の博物館ポルシェミュージアム編です!(長編です・・・お時間に余裕をもってどうぞ^^;)

ポルシェミュージアムは、シュトゥットガルト中央駅から北へ車で15分ほど行ったところにあるツッフェンハウゼンという街にあります。ポルシェパラノイアには言わずと知れた聖地ですね^^;

メガーヌを駆ってポルシェミュージアムの地下駐車場に到着しました。

早速911の50周年記念車が止まっていますね!これに気を取られて、この画像を編集するまでレストラン利用客専用の駐車スペースだったことに気づきませんでした・・・あちゃ~(_ _;)
でも、この991はたぶんポルシェ所有の個体でしょう。シュトゥットガルトの登録ナンバーに、一応隠しましたが右の4桁が911のデビューイヤーになってました^^;
この駐車場、よくポルシェ所有の車が何気なく置かれているので要チェックです。

このポルシェミュージアム。ポルシェが保有しているコレクションをとっかえひっかえ展示しているので、台数は多いは入れ替えも頻繁にあるはで膨大なので2回に分けます。前編は戦前のフェルディナント ポルシェ博士の功績と356から続くロードカーの歴史をレポート!

地下駐車場からは、そのままエレベーターで受付まで行けますが、とりあえず入口はこんな感じ↓


ミュージアムでチケットを買って長いエスカレータで展示スペースへ出ると、まず目に入ってくるのがこのPorsche typ64です。

1939年にドイツ・イタリアの国威発揚で企画されたベルリン‐ローマ間の長距離レース用に3台製作された車両です。結局レース自体はドイツのポーランド侵攻で中止になってしまいましたが、その後のポルシェ製スポーツカーのトレンドを打ち出したクルマと言われています。また、ポルシェの名を冠した最初のクルマでもあります。こうした時代背景も影響してか、ここに飾られているのは後に復元されたレプリカだと言われています。

そんなtyp 64は、製作された3台のうち1台はクラッシュにより失われ、もう1台は終戦間際に米兵にコンバーチブルに改造されたうえにノーメンテで乗り潰されるなど不遇な扱いを受け、現存するのはハンブルグのProto typ Museumにある1台のみとなっています。(※近年、Proto typ Museumで黒のtyp 64が1台復刻されました。出所はちょっと解りませんが・・・)

当時の空力トレンドの最先端であった雨滴型の空力処理が施されていて、既に356の面影が見て取れますね!


こちら↓はポルシェ博士がアウストロ ダイムラー社に所属していた1922年にタルガフローリオに向けて設計したレースカー「サッシャ(Sascha)」。

4台が製作され、それぞれにトランプのスペード、クローバー、ハート、ダイヤが描かれたそうです。ちなみにサッシャとは、このコンセプトに共感し、金銭面のみならずポルシェ博士をバックアップしたボヘミア地方出身のアレクサンダー "サッシャ" コロヴワートに由来しています。

このリヤアクスルより手前でボデーが終わっている潔い設計もポルシェ博士がこだわった小型・軽量化の現れでしょうか。

356 No.1ロードスター(Nr.1 Roadster)

1948年ポルシェ設計事務所の戦時中の疎開先オーストリア グミュントで製作された最初のポルシェ車として知られています。興味深いのは、この最初の356はミッドシップレイアウトだということです。

以降はポルシェ社 ロードカー進化の歴史なのでテンポ良くレポートしたいと思います!

1948年 356 グミュント クーペ

生産はNo.1ロードスターと同じオーストリアのグミュントです。

1950年 356 クーペ “フェルディナント”

生産をここシュトゥットガルト ツッフェンハウゼンの地に移した356です。この個体はフェルディナンド ポルシェ博士の75歳の誕生記念に贈られた車両になります。


ちなみにボクの550のホイールカラーコーディネートのインスピレーションは、この“フェルディナント”から頂きました^^;


1953年 356 アメリカ ロードスター(America Roadster)

北米マーケット向けに製作された356の軽量仕様。車両解説によると車重は605kgとのこと。

1954年 356 スピードスター プロトタイプ(Speedster Prototyp)

市販型スピードスターにみられる前後フェンダー上部にまたがるモールが見られませんね。これはこれでスリークでカッコ良いと思います。

1962年 356B カレラ2 カブリオレ(Carrera 2 Cabriolet)

2リッター フラット4 DOHCのレーシングユニット通称“フールマンエンジン”を積んだカレラモデル。


そしてフールマンエンジンのカム駆動方式の展示。通常のタイミングベルトやタイミングチェーンではなく、スパイラルべべルギアとシャフトによる伝達方式を採用。


フールマンエンジン単体の展示。


1964年 911 2.0クーペ



いよいよ911シリーズの登場です!


1967?(年式失念) 912 クーペ

近頃のささやかな912人気からかポルシェミュージアムにも912が登場!

ナローボディに356 Super90のフラット4の組み合わせは一度乗ってみたいクルマです!

1969年 914/8

914/6の間違いではありません!914/8。2台のみ製作された3リッターフラット8のレーシングユニットを積んだ914です。よ~く見るとリトラクタブルヘッドライトのフタが大きいです。そこが見分けるポイントでしょう。

1970年 911S 2.2 タルガ(Targa)


ポルシェミュージアムのナロータルガは2.2のSだったんですね。



このアングル、タルガ独特のボデーラインがとても綺麗ですね。

1973年 911 カレラRS(Carrera RS)


1974年 911 ターボNo.1(Turbo Nr.1)

このターボ、後の市販モデルと違いカレラボデー(ターボフェンダーでない)ですね。車両解説によるとフェリー・ポルシェの姉ルイーズ・ピエヒの70歳のバースディに贈られたクルマだそうです。



内装とストライプがおそろいのチェック柄でお洒落ですね♪

1977年 911S 2.7 クーペ

サーフボードは1976年からボデーに亜鉛メッキ鋼板を採用したため錆びに強くなったことのアピールですかね^^;

博物館内を歩いていると何やらイベントが始まりました~

993を使って館内のオーディエンスに空冷フラット6の爆音サウンドを聞かせるというイベント。993の後に排煙装置を繋いで盛大にレーシングしてました♪


ここはエンジン展示エリア

1964年 typ 771

解説によると904や907,910に搭載された2.2リッター空冷フラット8ユニットのようです。上向きのファンが個人的にお気に入りです!フラット4に上向きファン付けちゃおっかな~なんちゃって。爆

1963年 typ 901/01

デビュー当時の911 2.0に搭載の空冷フラット6ユニット。

1977年 typ 930/60

'77年の930ターボに搭載の3.3リッター空冷フラット6ターボユニット。

そして、こんなエンジンまで↓展示してあります。

1985年 typ928(M28/70)
ジャッキー・イクスがレーシングボート用にオーダーした928用V8をターボ化したユニット。

再び展示車に戻って、1981年 924 Carrera GTS


1987年 928 スタディ H50(Studie H50)

928をベースにロングホイールベース化、4ドア化したフルサイズ4シーターカー。

もしポルシェが主力モデルを911から928へ移行することに成功していたらこんなバリエーションの市販車もありえたかもしれませんね。まぁ水冷V型ユニット搭載の4シーターカーというと、ほぼ後のパナメーラですね^^;

(年式失念・・)911 カレラ スピードスター(Carrera Speedster)

このスピードスター3年前に来た時は、カレラボデーのグレーのスピードスターと一緒に地下駐車場に放置されていました。(画像右下)
ポルシェは一体ビックバンパー系スピードスターを何台持っているのやら^^;

1992年 ボクスター スタディ(Studie Boxter)

だいぶ新しくなってきました。市販型986ボクスターと比べるとアグレッシブなデザインですね。気のせいか市販型より718RS60あたりを強く意識しているように感じられます^^;

1997年 911 GT1 ストリートヴァージョン(Straßenversion)

1996年のルマン用に、既に衝突テストをクリアしていた993のフロントセクションを流用して短期間で製作されたレースカー911GT1のホモロゲーション用市販版。911のモデルチェンジに先駆けて996型の顔つきに変更されています。

2010年 911 SportsClassic



また、昨年に引き続き今年前半までは911生誕50周年イヤーということで、歴代911の展示もありました。




そして、みんカラポルシェオーナー(特にナローオーナー)の方には馴染みの深い「911生誕50周年記念ワールドツアー」の展示コーナーです♪



日本 / 東京のパネルもちゃんとありましたよ~


最後のロケーションはもちろんシュトゥットガルト。

あぁ~、いました♪

ここは入口付近のカフェの奥のガレージです。ボクはWEC 6時間耐久レースでの展示以来2か月半振りの再会です。

ここで、ちょうど音声ガイドの充電も少なくなったので受付で交換してもらいました。

余談ですが、この音声ガイドもちろん日本語が用意されていることにも感謝ですが、機器がドイツの音響メーカー ゼンハイザー(SENNHEISER)製なんですよ^^;

ポルシェ本家のミュージアムだけに、ロードカーのみでもボリュームたっぷりになりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございますm(_ _)m

次回は、いよいよポルシェミュージアム レンシュポルト編です。

Posted at 2014/01/11 03:19:09 | コメント(7) | トラックバック(0) | 欧州自動車博物館巡りの旅 | 旅行/地域
2014年01月05日 イイね!

欧州自動車博物館巡りの旅2013-2014プロローグ編

欧州自動車博物館巡りの旅2013-2014プロローグ編












あけましておめでとうございます!!激遅・・

年末から元旦にかけて、表題の通り「欧州自動車博物館巡りの旅」に行ってきたので、その模様を振り返ってブログあげていきたいと思います。

第1回目の今回はプロローグ編ということでまだ博物館は出てきませんが、そこまでの道のりをレポートします。

2013年12月26日

前日までに何とか年内の仕事を終わらして、ソッコーで夜中のうちに岩手を出発。午前中には実家成田に到着し、何とか12月26日 成田発ミラノ行のアリタリア航空に乗り込むことができました^^;


シベリアの大地を眼下に眺めながら、一路ミラノへ向かいます。

しかし、このアリタリアの航空券、日程さえちょっと工夫すれば他の欧州系航空会社と比べて圧倒的に安かったので即買いでしたが、これが頭を悩ますことに・・・

まず航空券を買って、いざレンタカーを手配しようと思ったら、なんとイタリアでは大手レンタカー会社で軒並みウインタータイヤのオプションが選べないことが判明!!

このウインタータイヤ、ドイツ国内では冬季の装着が義務付けられているのでこのタイヤが付いていないとドイツ国内を走れないんです。。。あちゃ~

そこで、結局クルマはドイツで借りてイタリアで返却というプランで乗り切ることにしました。。乗り捨て料金+その他でアリタリアの安かった分は吹っ飛びました(ToT;)

アリタリア機はミラノ マルペンサ空港にほぼ定刻通りに到着。無事、預け荷物も受け取り、マルペンサエクスプレスでミラノ中央駅までやってきました!


ミラノ中央駅はイタリア語でMilano Centrale(ミラノ チェントラーレ)などとしきりに場内放送で聞かれます。ちなみに駅という単語もStazione(スタツィオーネ)。読み方カッケーですよね^^;

今日はここから、ドイツ行の寝台列車でしばし「欧州鉄道の旅」です!

これがその列車「City Night Line」通称CNLとかドイツ語だとNachtZug(ナハトツーク)などと呼ばれています。日本では廃止につぐ廃止で、すっかり影が薄くなった夜行列車です。ヨーロッパでも高速鉄道の台頭からか、あまり多くは走っていないようで、学生時代に欧州鉄道旅行で使ったミラノ⇔フランクフルト間の夜行はもう走っていないようです。

今回乗ったこのCNLはイタリア ミラノからオーストリアを抜けてドイツ ミュンヘンまで向かう列車です。

車内はいわゆるコンパートメントタイプの2等寝台車で6人用コンパートメントを2人用として使用している模様。

このタイトな寝台スペースが列車の揺れとも相まって意外と心地よい睡眠をもたらしてくれます。この日も、出発してすぐに1回試しに寝っ転がったら、心地よくてそのまま寝ちゃいました^^;

12月27日 午前4時半

すっかり熟睡して早々と目が覚めました!
予定では6時半にミュンヘン到着ですが、この時点でここはまだイタリアです!爆
イタリアとオーストリアの国境ブレンナー峠の駅。どうやらイタリア国鉄の電気機関車が故障で遅延が発生している模様。イタリア発の夜行で定刻通りに着いたことがないのでまぁ予想はしてましたが・・・


その後は順調にオーストリアを走り続け、5時過ぎにインスブルック中央駅に到着。


ミュンヘン到着を前にコーヒーと朝食が配られました!

乗った車両はDB(ドイツ国鉄)の運行する車両なのでドイツ国鉄のお弁当でした~


中は、ジュースとパンとバター&ジャムとコンビーフ風のペーストの軽食です。
このコンビーフ風のペーストが病みつきになるほど美味かった^^;

ミュンヘンには30分遅れで到着。
当然、予定していたInterCity(急行)には乗れませんでしたが、次のICE(ドイツ版新幹線)に振り替えてもらって、無事シュトゥットガルトまで到着しました!

いよいよシュトゥットガルトからクルマ旅の始まりです。

まずはEuropcarでレンタカーをチェックアウト!
予約ではAudi A1クラスのコンパクトカーを手配していましたが、ちょうどコンパクトクラスが出払っているとのことで、料金はコンパクトクラスのままでルノー メガーヌを借りれることになりました。。。

Audi A1だったら写真写りもよさそうだしいいかなぁ~、なんて思っていただけにメガーヌの5ドアでおっさん車だったらやだなぁ~なんて内心思っていましたが・・・

心配無用で↓のメガーヌ クーペでした!



おまけにディーゼルターボの6MTとなかなか興味深いクルマで一安心!


ということで、今回の旅の相棒はメガーヌクーペになりました!

よろしくメガーヌちゃん!

次回はいよいよ、シュトゥットガルトのあのミュージアムが登場!

Posted at 2014/01/05 04:28:45 | コメント(7) | トラックバック(0) | 欧州自動車博物館巡りの旅 | 旅行/地域

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