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2022年09月20日 イイね!

WEC 6 hours of Fuji 2022観戦記(後編)

WEC 6 hours of Fuji 2022観戦記(後編)









こんにちは!

"WEC(World Endurance Championship)"日本ラウンド"6 hours of Fuji(富士6時間耐久レース)"の観戦リポートの後編です。
※前回に引き続き超大作となりますので、お時間のある時にご覧ください^^;


2022年9月11日(日)
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決勝日当日、よく晴れて富士山もくっきり拝むことができました!
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朝食はS耐富士24時間レースで好評だった"ホットサンドにトマトとマッシュルームのソテー"を作りました!今回はホットサンドの具材に生ハムとシュレッドチーズを使った"チロレーゼ(チロル風)"にしました。

スタートはグランドスタンド最前列に陣取りました。
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いつもは天気が悪いこともあり2階席の上の方にいることが多いですが、最前列はスタート前のスターティンググリッドの様子が伺えて面白いですね。

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フェルディナント ハプスブルク・ロートリンゲンとレンガー・バン・デ・サンデ(Renger Van der Zande)がユナイテッド オートスポーツのドライバー2人と談笑しています。

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こちらはメディアの取材に応じるドリス・ヴァンスール(Dries Vanthoor)
兄 ローレンス・ヴァンスールはポルシェのワークスドライバーをしていますね。今年のニュル24hでは、序盤に兄弟同士討ちで兄 ローレンスの駆る"マンタイ・レーシング"の"911GT3RS"がクラッシュ⇒リタイヤに追い込まれ、ポルシェファンとしては落胆したのが記憶に新しいです・・・T_T;

スタートを待つ2台の"プジョー9X8"
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こうしてソリッドグレーの艶めかしい車体が2台並んで佇んでいる姿を見ると、一瞬"ミシェル・ヴァイヨン"の得体のしれない敵チームが爪を隠して潜む様子にも思えてきます。

スターティンググリッドのスタッフたちもピットウォールの内側に戻り、いよいよフォーメーションラップが始まります。
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LMHクラスのスタート順は以下の通り
1位 #7 トヨタ GR010 ハイブリッド(Toyota GR010 HYBRID)
2位 #8 トヨタ GR010 ハイブリッド(Toyota GR010 HYBRID)
3位 #36 アルピーヌ A480 ギブソン(ALPINE A480 - Gibson)
4位 #93 プジョー 9X8(Peugeot 9X8)
5位 #94 プジョー 9X8(Peugeot 9X8)

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各車フォーメーションラップに向かいます。

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先頭の#7号車がホームストレートに戻ってきたら、いよいよ"6 hours of Fuji"6時間の戦いの始まりです!

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追撃する灰色のライオン

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まだ開発途上の"コルベットレーシング#64号車"も、ポルシェ&フェラーリを追撃にかかります。

今回は今まであまり行かなかった撮影スポットにも行ってみようということで、まずはピット入口でカメラを構えることにしました。
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富士山とホームストレートを疾走するマシンが撮れるスポットです!

さらにピットインしてくるマシンも真正面から捉えられます。
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ちょうどLMP2のマシンが1回目のピットストップを迎えていました~

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AFコルセとポルシェの戦いをまとめて抜きにかかるプジョー9X8

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#36 アルピーヌA480が1回目のピットイン!

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#93 プジョー9X8も

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#8 トヨタ GR010もピットインです。

お腹もすいてきたので、おフランス物産コーナーで昼食を調達します。
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今日はこちらのキッチンカーで、スモークチキンとチーズのパニーニとベリーMIXスムージー♪
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パニーニってイタリアじゃ・・・まぁ、細けーこたぁ(以下略)

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レース開始から約2時間経過して順位は、
1位 #8 トヨタ GR010 ハイブリッド(Toyota GR010 HYBRID)
2位 #7 トヨタ GR010 ハイブリッド(Toyota GR010 HYBRID)
3位 #36 アルピーヌ A480 ギブソン(ALPINE A480 - Gibson)
4位 #94 プジョー 9X8(Peugeot 9X8)
5位 #93 プジョー 9X8(Peugeot 9X8)

ちょうどグランドスタンドで昼ご飯を食べているときに、#93 プジョー 9X8がピットガレージに収まるトラブルが発生。

1コーナー内側のエリアに来ました。
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順調に周回を重ねる#8号車

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しばらく見ていると、プジョーは#93号車しか来なくなりました・・・
どうやら#94号車にオイルリークのトラブルが発生した模様です。

その後すぐに#94号車もレースに復帰しましたが、やはりデビュー2戦目。まだまだ解決しなければならないトラブルがありそうです。

コカ・コーラコーナーの飛び込みでの1コマ
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LMP2だろうがLMGTEだろうが、リヤウイングがあるのが当たり前の世界に、一石を投じる"プジョー9X8"の後ろ姿です。最近のプジョー製市販車のモチーフでもある"ライオンの引っ掻き跡"を模した3本のテールライトをうまくハイパーカーに取り入れています。

今度はコカ・コーラコーナーの立ち上がりです。
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こうして"コルベット C8.R"を真横から見ると、完全に"ミッドシップスポーツ"のフォルムをしていますね。"ロングノーズ・ショートデッキ"って、なにそれ美味しいの?とでも言いたいくらい清い方針転換です^^;

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"トヨタ GR010 ハイブリッド"も真横から見ると、市販モデルを念頭においてデザインされたとはいえ、典型的な"近年のルマンプロト"の造形をしています。

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リヤウイングレスの"プジョー9X8"は、やはり独特の造形ですね。

いよいよレースも終盤に差し掛かり、ピットビル屋上にやってきました!
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ちょうど"NART"カラーの"スピリット オブ レース"の"488 GTE EVO"がピットインしてきました~

#86 GR レーシング ポルシェ 911 RSR-19(GR Racing Porsche 911 RSR-19)
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"GR"といっても"ガズーレーシング"とは無関係で"ガルフ・レーシング"が由来だそうです。

ここの良いところはピット作業が撮影できるところ。
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ユナイテッドオートスポーツの2台が最後のピット作業中です。

#33 TFスポーツ アストンマーチン ヴァンテージAMR(TF Sports Aston Martin Vantage AMR)
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"LMGTE-AM"クラスのトップを快走する"TFスポーツ"の"ヴァンテージAMR"です。

#94 プジョー9X8
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小さなトラブルはありつつも順調にマイレッジを積み重ねる"プジョー 9X8"

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"ハイパーカー(LMH)"クラスのトップは#8号車"トヨタ GR010 ハイブリッド"です。

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#93号車が最後のピット作業を行っています。

#94号車はピットストップペナルティの消化のためにピットに入ってきました。
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リヤウイングは無いといいつつも、リヤフェンダー内側からテールエンドにかけてのリヤカウルが、一種の巨大なウイング形状になっていることが伺えます。

最後にGRスープラコーナーで撮影を行いました。
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ゴールに向けてひた走る#8号車。

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今シーズンで見納めの"LMGTE-Pro"クラスは、"AFコルセ"の"フェラーリ 488 GTE EVO"がワンツー状態です。

そして17:00。
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見事#8号車がトップチェッカーを受けて、長かった6時間の戦いが幕を閉じました~

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トラブルに見舞われながら2台の"プジョー9X8"も完走を果たしました。

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優勝した#8号車が表彰台の元へ走ってきて、表彰式が始まります。

まずは、ハイパーカー(LMH)クラス
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1位 #8 トヨタ GR010 ハイブリッド
2位 #7 トヨタ GR010 ハイブリッド
3位 #36 アルピーヌ A480 ギブソン
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トヨタ#8号車は、これでポイントランキングトップのアルピーヌ#36号車と並び、チームの面々も嬉しそうです。

LMGTE-Proクラス
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1位 #51 AFコルセ フェラーリ 488 GTE EVO
2位 #52 AFコルセ フェラーリ 488 GTE EVO
3位 #92 ポルシェGTチーム 911 RSR-19

LMP2クラス
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1位 #31 WRT オレカ 07 ギブソン
2位 #38 ジョタ オレカ 07 ギブソン
3位 #28 ジョタ オレカ 07 ギブソン

LMGTE-Amクラス
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1位 #33 TFスポーツ アストンマーチン ヴァンテージAMR
2位 #85 アイアンデイムス フェラーリ 488 GTE EVO
3位 #777 D'Stationレーシング アストンマーチン ヴァンテージAMR

LMP2 Pro-Amクラス
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1位 #83 AFコルセ オレカ 07 ギブソン
2位 #35 アルティメット 07 ギブソン
3位 #45 アルガルベ プロレーシング 07 ギブソン

以上の結果となりました。
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レースの余韻に浸りながらホームストレートを散策していると、"9X8"の居ないプジョーワークスのピットが見えました。
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まるでアパレルショップのようでおしゃれですね~

続いて、各チームの色々なアイテムが面白いパドックを闊歩します。
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こんな"コルベットC8.R"がいたり^^;

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"TTE"改め"TMG"改め"TGR-E"はケルン登録のライセンスプレートが付いたATVを持ち込んでいました。

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まるでパッケージングされたプラモデルのような"911 RSR-19"の外装パーツ。

ジョタ(JOTA)のパドックには"オレカ07"の予備モノコックがポツンと置かれていました。
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ちょっとはみ出してるとはいえ、一般的な木パレで運べてしまうのが流石ストレスマウントのレーシングカーですね~

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富士山をバックにパルクフェルメに佇む#8号車。

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プジョー陣営は相変わらず秘密主義なのか、そそくさとパルクフェルメからピットへマシンを運んでしまいました・・・汗

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このレース後のパルクフェルメのゆっくりとした雰囲気がたまりません♪
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パドッククローズ時間の設定が無いなら、いつまでも浸っていたくなります^^;

そんなこんなで3年ぶりに来日したWECシリーズの観戦記でした。
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しかもボクは、2019年はDTM×スーパーGTの交流戦を優先してWECはスキップしてしまったので、実に4年ぶりのWECになりましたが、やっぱり欧州のスポーツカーレーシングを肌で感じられるWECは何物にも代えがたい魅力があります。

また、来シーズンはLMDh規定を活用して耐久王ポルシェが"963"でWECにカムバック。
同じくLMDh規定のキャデラックもWECに参戦してきます。
さらには独自設計のハイパーカーを仕立てて、あの"フェラーリ"がワークス体制でWECに乗り込んできます!

2024年にはLMDh規定でBMWとランボルギーニが参戦を表明するなど、今後の増々盛り上がりを見せそうなWECから目が離せそうにありません♪

そして最後に今回一緒にWEC 6 hours of Fujiを観戦してくれたkimu_ninety氏とH氏、楽しいひと時をありがとう!

Posted at 2022/09/21 00:49:07 | コメント(1) | トラックバック(0) | モータースポーツイベント | クルマ
2022年09月20日 イイね!

WEC 6 hours of Fuji 2022観戦記(前編)

WEC 6 hours of Fuji 2022観戦記(前編)









こんにちは!

久しぶりの更新になりますが、先々週末ついに3年ぶりに日本に帰ってきた"WEC(World Endurance Championship)"日本ラウンド"6 hours of Fuji(富士6時間耐久レース)"を観に行ってきたので、その模様を2回に分けてレポートします!
※毎度のごとくレース観戦記は超大作となりますので、お時間のある時にご覧ください^^;

2022年9月9日(金)深夜
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東北道を南下し、一路富士スピードウェイを目指します。
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栃木県に入った辺りで夜が明けてきました。

2022年9月10日(土)
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無事、富士スピードウェイに到着!
西ゲート近くにはハイアットが開発を進める"富士スピードウェイホテル"が、新しくそびえたっていました。

Rossoをダンロップ横の駐車場に停めると、すでに到着していた大学時代の後輩kimu_ninety氏との再会を喜び、グランドスタンド裏にパドックパスの引き換えにやってきました~

まずはグランドスタンド裏の出展ブースを見てみましょう!

ディアーナ オートモティブ(Diana Automotive)
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WECのトップカテゴリー"LMH(ハイパーカー)"クラスにはアルピーヌが参戦していることからか、市販モデル"アルピーヌ A110 リネージ GT 2021(ALPINE A110 LINEAGE GT 2021)"と"ルノー8(Renault 8)"が展示されていました。

トヨタ ガズーレーシング(Toyota Gazoo Racing)
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お膝元トヨタのブースは今回も大盤振る舞いで歴代ルマンカー3台の展示です。

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トヨタ GR010 ハイブリッド(Toyota GR010 HYBRID)

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トヨタ TS050 ハイブリッド(Toyota TS050 HYBRID)

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トヨタ TS010(Toyota TS010)

また今回は"TS050 ハイブリッド"に採用されていた主要部品の展示もありました。
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前後MGUやエンジンブロックなど、なかなか見ることのできない部品を間近で見られて面白い展示です。特にフロントMGUは単独で前輪の駆動と回生を行うユニットなので、MGUと共にデファレンシャルギヤらしき部品が収まるケーシングの造形があるなど、興味深いです。

プジョー(Peugeot)
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ついにWECにトヨタ以外のワークスチームが帰ってきました!
車両の展示はハイパーカー"9X8"カラーの"508"が展示されていました。

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グランドスタンドに陣取ってフリープラクティスを観戦しますが・・・
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久々のモータースポーツ観戦なので、まずは"錆びついた流し撮りスキル"のリハビリをします・・・汗

#92 ポルシェGTチーム 911 RSR-19(Porsche GT Team 911 RSR-19)
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今シーズン限りで見納めのLMGTEクラスの911RSRが走ってきました。
デビュー当初に話題をさらった"ミッドシップ化された911RSR"も、現行型992にはスイッチせず延命が図られました。

#52 AFコルセ フェラーリ488 GTE EVO(AF Corse Ferrari 488 GTE EVO)
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こちらも今シーズン限りで見納めLMGTEクラスの"フェラーリ488 GTE EVO"。
フェラーリも市販モデルは"F8トリブート"へとモデルチェンジしていますが、ここ数年は"488 GTE EVO"を延命させることで参戦を続けてきました。

来シーズンのGTクラスは、ステファン・ラテル率いるSROが推し進め、昨今のGTカーシリーズで飛ぶ鳥を落とす勢いの"GT3"規定をベースにした車両で争われます。

#94 プジョー 9X8(Peugeot 9X8)
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昨今のWECで最もホットな話題といえば、この"プジョー9X8"のデビューではないでしょうか。参戦カテゴリーはトップカテゴリーの"LMH(ハイパーカー)"クラスの車両ですが、同じLMHの"トヨタGR010"とは全く異なるコンセプトで開発されており、"リヤウイングを持たない"ことが特徴のマシンです!

#8 トヨタ GR010 ハイブリッド(Toyota GR010 HYBRID)
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2000年代初頭のアウディR8よろしく、久しく強力なライバルの居なかったWECで孤軍奮闘していたトヨタ。"ハイパーカー(LMH)"レギュレーション第1号といえる"GR010"が日本でレースをするのも今回が初めてです。

ちょうど"プジョー9X8"がピットインしてきました。
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この現代にまさか"リヤウイングがない"ルマンカーが出てくるとは思いませんでした!

お昼になりお腹もすいてきたので、今回一緒に観戦する3名(kimu_ninety氏とその同僚H氏)で、"WEC 6 hours of Fuji"名物の"おフランス物産コーナー"でお昼ご飯を調達します^^;
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今日はこちら↑のキッチンカーでラクレットをGETしました。家で食べるスライスしたラクレットチーズではなく、その場で熱した半円形のラクレットチーズをトロ~リとかけてくれます♪
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グランドスタンドで久々のWECの雰囲気にテンション↑になる3人♪

お腹も満たされたのでピットウォークに参加します。
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2年前のS耐シリーズ富士24時間耐久レースの時はパドックにすら入れなかったので、こういったところでも徐々に通常営業になってきているのを実感します。

今回、ボクは特に"推し"のドライバーもいなかったので、H氏が推すドライバーのいる"リアルティーム by WRT(Realteam by WRT)"で出待ちします^^;
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その"推し"とは↓
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フェルディナント ハプスブルク-ロートリンゲン(Ferdinand Habsburg-Rothringen)
名前からわかる通り、あのオーストリア-ハンガリー帝国の君主"ハプスブルク-ロートリンゲン家"の当主でもあられる王子なのです!
H氏がツーショットを撮りたいとご希望なので、この2年半ろくに使っていなかった錆びついた英語で王子と接見し(笑)、見事H氏そしてボクとのツーショットに応じていただきました!
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「写真お願いします!一緒のフレームに収まりたいで~す!」って声を掛けたら、王子自らご起立頂いてこの対応です。気さくな人柄で一気にファンになりました^^;

王子との接見に満足したので、他のピットも散策していきましょう!

#83 AFコルセ オレカ 07 - ギブソン(AF Corse ORECA 07 - Gibson)
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長年フェラーリやマセラティのGTカーを走らしてきたAFコルセですが、来シーズンLMHクラスに50年ぶりに復帰する"フェラーリワークス"とのジョイントプロジェクトを見据えてか、今年はLMP2カーを1台走らせています。

#71 スピリット オブ レース フェラーリ 488 GTE EVO(Spirit of Race Ferrari 488 GTE EVO)
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こちらはLMGT-AMクラスのフェラーリ 488 GTE EVOですが、カラーリングがルイジ・キネッティが創設した往年の"NART(North American Racing Team)"カラーをオマージュしていてカッコイイですね!

#93 プジョー 9X8(Peugeot 9X8)
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待望の"プジョー9X8"近接撮影です。フロントカウルは外されているものの、工具やら測定器具などでうまく隠されており、フロントの空力処理が判りにくいです・・・汗

#8 トヨタ GR010 ハイブリッド(Toyota GR010 HYBRID)
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鳴り物入りで立ち上げた"ハイパーカー"規定、やれ"ブガッティが参戦する"だの"アストンマーチンがヴァルキリーで参戦する"だの、"なんか911ルックなシルエットが公開される(笑)"などと、かつての"GT1"規定の再来を思わせるプロモーションに酔いしれるも、実際に"ハイパーカー"初年度にカタチにしてきたのは、ニュル24hで名を馳せた"スクーデリア・キャメロン・グリッケンハウス(SCG)"とこの"トヨタ"のみでした。

ここでフロントカウルの開いているプジョー#93号車とトヨタ#7号車のフロントセクションを比較してみましょう。
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まずぱっと見でわかるのが、フロントのタイヤハウス内の空力処理が異なっていますね。GR010はレギュレーション上1つだけ設けることが許されている可変空力デバイスはリヤウイングですが、9X8はリヤウイングレスのためフロントグリル内のウイングが可変できるようになっているようです(由良さんの解説より^^;)

このためか、GR010に比べて9X8の方がフロントの空力を貪欲に利用してやろうという設計なのかもしれません。

久しぶりのWECに久しぶりのパドックの雰囲気。
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香水、タイヤ、排気ガスなど様々な"フレグランス"に包まれたこの独特の空気感が、日本にいながら欧州のレースシーンを感じられて"やっぱりコレだよね~"となる瞬間でもあります♪

予選は"GRスープラコーナー"で観戦します。
ここで参戦車両を紹介していきます。
まずはLMGTEクラスから予選が始まりました!

#91 ポルシェGTチーム 911 RSR-19(Porsche GT Team 911 RSR-19)
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先ほども少し触れましたが、991型"911"のアッパーボデーに"ケイマン"のアンダーフロアを組み合わせて作り上げた、"Mide in Flacht(フラハト)"の力作"911 RSR-19"です。
"GT3"規定より改造範囲の広い"LMGTE"クラスならではの車両で、90年代後半にルマンやBPRグローバルGTシリーズで活躍した"911GT1"以来の"ミッドシップ911"です。

4.2リッター水平対向6気筒ガソリンNAエンジンをミッドシップにマウントして、近年では珍しい快音のNAサウンドを奏でてくれます♪
#91号車はジャンマリア・ブルーニ(Gianmaria Bruni)/リヒャルト・リーツ(Richard Lietz)組がドライブしています。

#51 AFコルセ フェラーリ 488 GTE EVO(AF Corse Ferrari 488 GTE EVO)
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こちらも市販ピッコロフェラーリ"488GTB"をベースに"LMGTE"規定で製作された車両で、4.0リッターV型8気筒ガソリンターボエンジンを搭載しています。#51号車はアレッサンドロ・ピエール・グイディ(Alessandro Pier Guidi)/ジェームス・カラド(James Calado)組がドライブしています。

#64 コルベット レーシング シボレーコルベットC8.R(CORVETTE Racing Chevrolet Corvette C8.R)
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5.5リッターV型8気筒ガソリンNAエンジンを搭載しています。伝統のロングノーズ・ショートデッキスタイルのFRスポーツカーだったコルベットが、その伝統をかなぐり捨ててミッドシップスポーツカーとして生まれ変わった"C8"型をベースに開発された"C8.R"です。エンジンもフェラーリなどのV8エンジンと同じシングルプレーンのクランクシャフトに変更するなど、抜本的な改革を行ったコルベットですが、排気音には勇ましいアメリカンV8的な野性味がまだ残っています!

#777 D'Stationレーシング アストンマーチン ヴァンテージAMR(D'Station Racing Aston Martin Vintage AMR)
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市販モデルと同様にAMG製の4.0リッターV型8気筒ガソリンターボエンジンを搭載しています。アストンマーチンのワークス(LMGTE-Proクラス)参戦は終了しているので、LMGTE-AMクラスにのみ参戦している"アストンマーチン ヴァンテージAMR"。#777号車は日本からWECシリーズに参戦している"D'Stationレーシング"の車両です。

スーパーGTやスーパー耐久シリーズでもおなじみの"D'Stationレーシング"ですが、あちらは"GT3"車両なので"LMGTE"車両が見られるのはWECシリーズのみになります。

続いてLMH(ハイパーカー)及びLMP2クラスの予選が始まりました~

#7 トヨタ GR010 ハイブリッド(Toyota GR010 HYBRID)
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680馬力を発揮する3.5リッターV型6気筒ガソリンツインターボエンジンで後輪を駆動し、190km/h以上になると272馬力のMGU(モータ・ジェネレータ・ユニット)により前輪にも駆動力が追加されます。

#94 プジョー 9X8(Peugeot 9X8)
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こちらも680馬力を発揮する2.6リッターV型6気筒ガソリンツインターボエンジンで後輪を駆動し、272馬力のMGUにより190km/h以上でフロントを駆動します。
この辺りはレギュレーションで定められているので、スペック的なものは統一されていますね。シャシ開発にはフランスのレーシングコンストラクター"リジェ(Ligier)"がかかわっているようです。

#36 アルピーヌ A480 ギブソン(ALPINE A480 - Gibson)
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LMHクラスとしては異色の成り立ちなのが、この"A480"です。
ブランド名に"アルピーヌ(ALPINE)"とあるものの、実態はLMP2で一大勢力を築く"オレカ 07(ORECA 07)"をベースに開発されたLMP1カー"レベリオン R13(REBERION R13)"をアルピーヌが受け継ぐ形で参戦しています。

立ち上げ当初の閑古鳥のなくLMHクラスを盛り上げるため、ACOが特例で2021,2022シーズン限定で出場できるようにしたことから、旧態依然としたLMP1カーでLMHクラスにエントリーしています。

LMP2クラス

#41 リアルティーム by WRT オレカ07 ギブソン(Realteam by WRT ORECA 07 - Gibson)
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4.2リッターV型8気筒NAガソリンエンジンをオレカ製のクローズドシャシ"オレカ07"に搭載して後輪を駆動します。WECのLMP2クラスは、実質この"オレカ07 ギブソン"のワンメークとなっています。ちなみに#41号車は"王子"ことフェルディナント ハプスブルク・ロートリンゲン含む3名のドライバーがドライブする車両です。

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予選終了後にパルクフェルメに佇む"アルピーヌ A480 ギブソン"

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"GR010 ハイブリッド"が車検を終えて出てきました。

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あわよくば"プジョー9X8"も・・・
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と思いきや、シャッターが下りてきました・・・
日本のレースファンは全員"由良が切る"のごとく研究熱心なのがバレているのか。。。プジョーワークスのガードが堅いようです^^;

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この日のレーススケジュールは終了なので、kimu_ninety氏とH氏の3人で"富士八景の湯"に疲れを癒しに行きます。
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今宵は"中秋の名月"
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やはりレース観戦の夜にはBBQは欠かせないですね!
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久々の再会ということもあって、車談義の尽きないまま夜も更けていきました♪

後編(Part2)へつづく


Posted at 2022/09/20 23:51:12 | コメント(0) | トラックバック(0) | モータースポーツイベント | クルマ

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「ゴールデンウィークのカート乗り比べ体験記 http://cvw.jp/b/1499353/47700125/
何シテル?   05/05 12:59
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