
夏山シーズン到来!
登山者よ、装備と体調を整えて登って来い
我が頂きは、そう甘くはないぞ
…と言わんばかりの見事な先日の富士山
参考データ
富士宮口登り、富士宮口降り 所要時間 約12時間
富士宮口5合目と山頂の標高差 約1,300m
富士宮市街地と山頂の気温差 約20〜22℃
※軽装弾丸ツアーは危険です
富士登山相談所みんから支店でございます。
みん友さんが富士山に行くとのことで、ブログにメッセージをしましたが、せっかくですので、myブログにコピペ編集して多くの方に公開したいと思います。
富士山には4つのルートがあります。
山梨側の富士吉田口(河口湖口)
静岡側の須走口、御殿場口、富士宮口
初心者の大半が富士吉田口または富士宮口から登ります。
現在、富士山周辺は、登山者を迎え入れるため、マイカー規制されています。
指定駐車場(有料)からシャトルバス(有料/往復割あり)もしくは、タクシーで5合目まで上がります。極まれに、駐車場から歩く方もいますが…。一応登山道はありますが、人が多く通らない登山道は、道がわかりにくかったり、荒れていたりします。
ちなみに、5合目の手前でハイドラの富士山バッジが取れます。下の駐車場では取れません。
2015夏シーズン
富士山5合目までのマイカーによるアクセス情報をば。
富士宮口
7/10 am9:00〜9/10 am11:59 この間終日規制
富士吉田口
7/10〜8/31 この間終日規制
須走口
こちらは、7月上旬〜9月上旬の金土日のマイカー規制
および、ハイシーズンの7/20ころ〜8月いっぱいころの連続終日規制
こちらも有料シャトルバスがあります。
御殿場口はマイカー規制の情報がありませんが、こちらはマイナールートなので…。
富士山登山駅伝のみ規制となっています。
「富士山 マイカー規制」
で、検索していただければ、詳細がでます。
河口湖ルートは5合目で富士吉田ルートとなります。
8合目で富士吉田ルートと須走ルートが合流します。御来光目的の場合、東側の富士吉田ルート、須走ルートは8合目以上ならどこでも御来光が見れますが、とにかく混みます。御来光渋滞になります。
車で行けるのが、富士山5合目と言いましても、実は4つの5合目の標高が違うのです。
富士宮口〜約2,400m
富士吉田口〜約2,300m
須走口〜約2,000m
御殿場口〜約1,700m
つまり、標高が低い分、登る距離も時間も長くなります。ゆえに御殿場口はマイナールートなんです。
あと、富士山の山小屋は、ほとんどが8月25日ころまでの営業でして、富士山は一般登山者でも9月上旬までは登れますが、営業している小屋の確認が必要になります。
9月10日を過ぎますと登山者も少なく、急に寒くなり難易度が上がります。台風の影響を受けて、いざっという時に避難場所も、助けてくれる人もいないのでは、危険です。
8月下旬以降の山小屋情報を確認の上、装備や水分を持参してください。
気温は、標準で標高100mごとに0.6℃下がります。
標高0m付近の市街地に比べ、
富士宮口の約2,400mで、約14℃
山頂の3,700mで、約20〜22℃
気温が低くなります。
風がふくとさらに体感温度は下がります。
静岡県東部の気温を天気予報で確認してください。
基準が三島になります。
三島と富士はほとんど同じ気温です。これを標高0mの気温として換算します。
三島が30℃ですと、富士宮口5合目は16℃と肌寒い気温となり、富士山の山頂は8℃くらいになります。明け方が最も寒いときは、風もふいて体感も氷点下になります。
一昨年の8月中旬に、御来光目的で富士宮口から登りましたが、山頂付近で雨がみぞれになり、風もふいて極寒でした。
気温は0℃ほどだったようです。
その時はひとりで行き、通常の初心者が持つ以上の防寒着と携帯カイロを用意ましたので耐えられましたが、比較的荷物の少ない初心者を連れて行かなくて良かったです。
参考までに、一般的な必要水分量は…
体重×5×歩行時間を目安にしてください。
体重60kgで1時間に300ml
体重80kgで1時間に400ml
これだけあれば、大丈夫だろうという量です。
私が一番多く経験している富士宮ルートは、5合目〜山頂の往復に私は標準的なコースタイムに近い12時間を要します。
つまり、体重が軽い女性でも最低3〜4Lは水分が必要になります。
また、登山道の山頂と最高峰の碑は場所が違うのでご注意を。
富士吉田ルート、須走ルートの登頂場所は3時の位置
御殿場ルートが5時の位置
富士宮ルートが6時の位置
最高標高の剣ヶ峰は8時の位置となりますので、お鉢巡りをします。7時の位置に8時方面に向かうものすごい急斜面の登りがありますので、富士吉田ルートの登頂の方は12時経由で回るといいです。
山頂の日本最高峰の碑の前でコーヒーを飲むのが最高なので、余分に水を持ちます。最低でも6〜8Lは背負っていきます。
さらに、おにぎりの保冷剤として、凍ったペットボトルのスポーツ飲料を使います。
保冷剤兼水分として。
コーヒーは、インスタントではなくドリップパックを使って山頂で淹れます。
つまり、湯沸かしセットも持参するわけです。
だから荷物が無駄に重くなります…。
私の場合は水も買いませんので、だいたい12kgくらいかな。
水の調達ができない富士山に行くのに、500mlのペットボトル2〜3本とか…ありえません。
山小屋でペットボトル500mlが500円です。軽い荷物行きたい方は、山小屋営業期間でしたら購入してください。
3,000mを超えると、高山病のリスクがあります。疲れた体に重くのしかかってきます。
日本で2番目に高い、南アルプスにある北岳(山梨県)ですら、3,200mないのです。
つまり、おおむね8合目以上は富士山だけの標高になります。
日の入り(8月中旬で18:30ころだったはず)を過ぎたら真っ暗です。街灯もありません。
ヘッドライトは命の明かりです。
緊急時にもSOSが出せますし。
山小屋営業期間の確認
天気予報の確認
装備と体調を整えて
ケガのない楽しい富士登山の参考までに。
何度も言いますが、
軽装弾丸ツアーは危険です
Posted at 2015/07/24 01:02:24 | |
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