3:15起床。
と言うより、ほとんど眠れませんでした…。
軽く落ちても目が覚めて、再び浅い眠りに落ちるの繰り返し。
アルファ米のエビピラフ
ちょっとお湯を入れ過ぎて、雑炊気味に。
山小屋のおじさんも起きてきて、明かりをつけてくれました。
お湯もあるから自由に使って…と。お茶もいただきました。
これだけサービスしてもらいましたが、他の山小屋ではありえません。
まして、富士山の山小屋なんて、収容施設そのものですから…。
機会があったらまた寄ってね。
と、見送られ、4:10ころに山小屋を出ました。
山頂まで10分。ゆっくり歩いて体を温めます。
空はほんのり明るくなってきました。
木曽駒ケ岳山頂からの御来光。
雲が多かったので真ん丸な太陽の姿は拝めなかったのですが、山旅ならではの絶景でした。
パノラマ撮影だと周囲の山が小さくなってしまいましたが…
大パノラマの絶景です。
左から…
御嶽山
乗鞍岳
笠ヶ岳
北アルプス(槍ヶ岳)
蓼科山
八ヶ岳
甲斐駒ヶ岳
仙丈ヶ岳
北岳
間ノ岳
農鳥岳
富士山
南アルプス
宝剣岳
空木岳
百名山をはじめ、名高い山々が一望できました。
山頂を後にし、山小屋で一緒だったグループに便乗して、馬ノ背という稜線を下りました。八合目分岐でお別れです。グループのみなさんは、ここに荷物を置いて、先の将棊頭山まで往復するとのこと。
その後は、濃ヶ池を目指す私と同じルートで宝剣山荘まで戻るとの言うことで、私の後を追う形になります。
もしも、私が倒れていたら、つついてください。荷物を持ってくれとは言いませんが、助けだけ呼んでください。
と、冗談まじりに言って、お礼を言ってお別れしました。
ここからはしばらく一人旅となります。
うっかり事故を起こすわけにはいきません。
20分歩くと濃ヶ池に着きました。
コースタイム通りです。
なぜ、ここまで来たかと言うと、天気が良ければ宝剣岳が池に写る、逆さ宝剣岳が見えると聞いたからです。
逆さ宝剣岳が見えました♪
ただ…
千畳敷カールには、矢印付近にある宝剣山荘まで登り返さなければなりません。
駒飼ノ池まで50分
宝剣山荘まで40分
標高にして300m下りましたので、果てしなく続く登りが標高にして300mあります。
宝剣山荘の青い屋根が見えました。
振り返ると眼下に歩いてきたルートが見えました。
宝剣山荘に到着♪
のんびりと歩いた割には、ルートタイムに近い時間で登れました。
果てしなく小さく見えていた宝剣山荘まで、一歩一歩進み、登り返しました。
宝剣山荘前に荷物を置き、近くにいた老夫婦とともに、ヘルメットとカメラ、水筒だけもって岩の絶壁宝剣岳まで往復しました。
若い子が、岩の上に立っていますが、落ちたら間違いなく死にます。
ここにいます。
眼下の景色も、カメラを通しては伝わりにくいかもしれないませんが、高度感抜群でした。
宝剣山荘まで戻り、荷物を背負って千畳敷カールを下りました。
無事に千畳敷カールに戻り、人里まで帰ってきました。
ソフトクリームが疲れた体にしみ込みました。
ロープウェイ、バスと乗り継いで、駐車場に戻ってきました。
今日のお風呂は、こぶしの湯
汗くさい体を丸洗い
露天風呂が38℃を指していたのに熱い…
日焼けせい?
ぶっちゃけ、市内ではどこのソースかつ丼が美味しいか受付のお姉さんに聞いてみましたが、オススメ2件はともに定休日。
仕方ないので、お風呂屋さん併設のレストランで食すことに。(商売うまいな)
ロープウェイの半券で、ソースかつ丼に100円アイスがおまけつき
駒ヶ根名物ソースかつ丼を食べて、朝のアルファ米エビピラフ雑炊から、食事らしいものは食べず、甘いものでつないできたことに気付く。
風呂も入ったし
お腹も満たされたし
帰路180kmのロングドライブに備えて寝ないと、体もたない…。
2時間ほど仮眠を取って、こぶしの湯をあとにしました。
ハイドラをONにして、駒ヶ根IC近くのコンビニに寄って、メガシャキ、コーヒー、コーラを買い込み、カフェイン漬けで休憩なしの180km2時間半を走破しました。
19:35無事に帰宅しました。
往復で370kmほど。平均燃費も20km/Lを超えました。
ガソリン代として2,500円くらいかな?
高速道路代が3,120円×2、駐車場代が600円、バスとロープウェイの往復セット約4,000円。
意外と交通費がかかりました…。
心のリフレッシュとしては、最高の1泊2日でした♪
木曽駒ケ岳は、千畳敷カールという観光地から先は、山の装備を整えた方のみが入れる山岳エリアとなります。
アクセスのしやすい3,000m級の山には、多くの登山者がいましたので、安心して歩くことができました。
さすがに、1人っきりの時間もありますので、その際は細心の注意を払って、うっかり事故で滑落したり、浮き石を踏んでケガをしたり、ルートから外れて遭難をしないように注意をしました。
自分で言うのもなんですが、それなりの装備を整えた上に、山の経験値はそこそこあると思っています。
私が山旅をFacebookやみんからに載せたことで、未経験者や初心者の方でも、安易に行けると誤解しないようにお願いしたいと思います。
山岳エリアに入る際の注意点を参考までに。
1、自分の存在をアピールする。
同じルートを歩く人には、自分の存在をアピールしてください。
目立つ服装、ユーモアある会話などが、窮地の際には命を守ることになります。
今回、私は同じルートを歩く方に追いついたり、追い抜く際には、こんにちはと挨拶するだけでなく、もし倒れているのを見つけたら、つついてください。荷物持ってくれとは言いませんので、助けだけ呼んでください…と、冗談交じりに何回言ったことか。
どのルートでどこまで行くとか、どのルートからきたとか、情報交換も大切です。
同時に、天気の情報収集も大切です。
2、地図とコンパスを必ず持つ
オススメは、山と高原地図。雨に濡れても使えます。
自分がどこにいるかわからない…は、遭難です。
目的地に向かって歩くのにルートタイムがかなり頼りになります。自分の歩く速さが遅い場合は、1.3倍とか1.5倍とか乗じて目安にしてください。
スマホ版山と高原地図のアプリはかなりイイです。スマホ内のコンパスとGPSを使って、正しい場所がわかります。今回は紙地図は買わずにアプリだけで行ってきました。
ただし、予備の充電バッテリーは必須です。3Gでのデータ受信やGPSを使い続けたり、圏外でアンテナを探し続けるのは、バッテリー消耗が激しいので、機内モードにしてこまめにしたり、アプリを終了したりするのがオススメです。
3、山岳保険に入る
万が一、救助を呼んだ際には、ヘリコプター代として請求額が200万円とかザラです。
モンベルの保険は救助費用保障が付いて、1泊2日で500円です。今回は家を出る直前にスマホから契約しました。
アイゼン、ピッケル、クライミング機材等を使う場合には、上級保険でないと保障がきかないので注意をしてください。
4、安全装備を整える
長野県、岐阜県のアルプスエリアの一部では、県条例により、ヘルメット推奨地域があります。
有名どころでは、槍ヶ岳や穂高周辺となります。
木曽駒ケ岳周辺では、宝剣岳が対象ですが、そこだけかぶればいいわけではなく、稜線や下りで横風強い時にかぶればバランスを崩して倒れても安心です。
谷底に10m以上滑落してもヘルメットがあったから助かった事例は意外と多く報告されています。
ヘルメット以外にも、鎖場で滑りにくい手袋、カラビナ、ハーネス、ザイルといろいろあります。
ある程度の鎖場や岩場には長袖長ズボンに滑りにくい手袋、ヘルメットでケガのリスクを減らす努力が必須だと思います。
5、行きたい山と行ける山を見極める
行きたい山は自分の技量に適していますか?私の当面の目標は、剱岳ですが、技量不足ゆえに奥穂高岳から挑戦したいと考えています。奥穂高前には、それなりの山に行って、岩場や岩稜歩きの経験値を上げていく必要があります。
技量不足は重大事故につながります。
現地でも怖いと思ったら引き返す、行く勇気より退く勇気。
山は逃げませんので、自分のレベルを上げてチャレンジしてください。
長いブログを読んでいただき感謝です。
おわり。