筆者は自宅から職場までわずか2km程を車通勤しており、週末に遠出をしない限りは「チョイ乗り」ばかりになる。
バッテリーを交換してから2年半くらいだと思う。最近セルの回りがちょっと弱いことがあると思っていたが、ついに先週の雪の日の前後にわずか4日程乗らずにいたらバッテリーが上がってしまった。
バッテリーが経年していること以外に、上がってしまった原因はいろいろ考えられる。
・それまで2週間くらい、遠出をせず、「チョイ乗り」ばかりだった。
・盗難・いたずら対策のため、キーOFF後も動作する車載カメラを搭載している。このカメラはバッテリー上がりを防止するため一定の電圧まで下がると自動的に電源が切れるようにはなっているが、言い換えると常にそのしきい電圧までは動作を続け、バッテリーを消費する。
そんなわけで、冬の寒い日にたった4日車を動かさないだけで、バッテリーが上がってしまった。
JAFが呼ぶ前に電圧を測ったところ、11.5Vを示していた。この状態では、室内灯やオートロックは動作するが、セルモーターは殆ど全く回らない。
自分としてはバッテリー上がりとは電圧が10Vを切るくらいになるのかと勝手に思っていたので、11.5Vでセルが回らなくなるとは意外だった。
その後、調べてみると、11.5Vというのは車用の12Vバッテリーがほぼ完全放電した状態らしい。ここの解説が判りやすい。
http://www.projection.co.jp/bt00.html
これよりさらに電圧が下がる「過放電」状態は、バッテリーにかなり良くない影響を与えるようだ。
JAFにエンジンをかけてもらった後、2時間以上遠乗りして満充電にはしたと思うが、2年半も経過しており、交換時かもしれない。
この機会にいろいろバッテリー電圧について調べ、勉強になった。
満充電は13.8Vぐらいではないかと勝手に思っていたが、そんなことはなく、12Vバッテリーの満充電時の電圧は12.6V程度らしい。
さきのリンク先にもあったように、満充電時と完全放電時との電圧差はわずか1Vしかない。勝手に3Vくらいあるものと思い込んでいたが大間違いだった。
そもそも電気学的には、バッテリーの残量を(ほとんど無負荷時の)電圧で判断しようというのが無理があるのかもしれません。端子電圧はバッテリーの構造、端子の材質などで決まるのでしょうから。
さて、この2年半落ちのくたびれたバッテリーの現在の状態は次のような感じです。
まず、「チョイ乗り」通勤で使って、一晩置いたあと、朝の始動前の電圧を測ると、12.26Vでした。(なお、駐車中にも電力を消費する車載カメラは今回OFFとしました。)

もし満充電時の電圧が12.6Vだったとすると、0.34Vも電圧が低下したことになります。34%くらい減ったのかな??
エンジンを始動し、オルタネーターが発電中は端子電圧は14.45Vになりました。

2V弱の電圧差を利用してバッテリーに充電を行っているのでしょうか。
このまま2kmほど「チョイ乗り」後、大して充電されたとも思えませんが、エンジンを切ると12.63Vを示しました。

一晩で失われた34%の容量が、たった2km、10分間ほどの都心部トロトロ運転でフル充電されたとは到底考えられません。
実際に一晩で何%の容量が失われたか判りませんが、もし残量が電圧に比例しているとするなら、わずか3日ほど放置するだけでエンジンがかからなくなってしまう計算です。
ノートパソコンのバッテリーも2年も使い続ければ放電が早まり交換時ですから、当然車のバッテリーもそうでしょう。
これからまた雪が降って数日車に乗れない日もあるだろうし、何度もJAFを呼ぶのは(会員だから無料とは言え)面倒だから、近日中に交換$$$することとします。
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Alfa 156 | クルマ
Posted at
2015/02/10 17:46:32