お金と手間を掛けて取り付けたものの・・・・・・。
もうすぐ車検で、モニターは全部外さなくちゃ・・・・・。
ご存知、サンバイザーモニターとヘッドレストモニターは、車検に通りません。
ヘッドレストは取り外しは簡単ですが、サンバイザーは付け替えもあって、ちょっと面倒臭い。
昔は車内TVは超贅沢品で、ウン十万円。それもカーオーディオ以外にドデカイチューナーをトランクやダッシュボードなどに取付けて。モニターも液晶ではなく奥行きの長いブラウン管。車外には大掛かりなダイバーシティーアンテナを両側に取り付けていたもの。それでもアナログ電波なので画像は不安定。映画鑑賞となると、VHSビデオかレーザーディスクしかなかったので、取り付けられるのはバスかミニバンくらい。リアモニターなど夢また夢でした。
★昭和の頃、十数年前の車載テレビ
★ダイバーシティ・アンテナ
※あまりにも目立った為、イタズラされる事も多かった。
※リアモニターといえば観光バス。内容は、行きは旅行先の名所や名産品の宣伝、帰りは『男はつらいよ』か『釣りバカ日誌』等の映画、又はカラオケの歌詞。
今はTVはもちろん、ナビやオーディオも一体小型化されて、純正品でも十万円くらいから付けられるようになり、TVもデジタル電波で画像は安定。アンテナもフィルムアンテナの普及や小型化で目立たなくなり、モニターも液晶で薄型軽量。DVDやSDカードのおかげで映画鑑賞などのソフト再生は、軽自動車でも容易に楽しめるようになりました。さらにリアモニターも海外輸入品などの普及で、高画質大画面でも、数万円程度で購入可能に。よって、手軽に取り付けられる様になって、このみんカラなどでモニターを多数搭載した車の写真が紹介されるようになりました。
★憧れのリアモニター掲載写真一例。
ネットストアやオークション等で多数のモニターを取り付けた写真、YOUTUBEなどでも、その映像を見て、いいな~と思いつつ憧れ。そして取り付ければ、みんなで楽しめる、話題性がある、車でTV鑑賞なんて贅沢だけど数万円程度で取り付けられる、となると取り付けを検討される方も。特に家族持ちの方は考えられる事と思います。
★男心を唆す、映像一例
youtube等で、有名女の子キャラクターが車のモニターにたくさん映し出された投稿映像を見て、さらに買う気をそそられ、購入したらリアモニターにipod等を繋げて上映してみんなを驚かせよう、youtubeに投稿しよう等、期待がどんどん膨らみます。
★リアモニターに憧れ・・・・自身の取付例
で、私も、最初はヘッドレストモニターを取り付け、サンバイザーモニター、ルームミラーモニター(レーダー併用)と、次々に取り付けていきました。
しかし・・・・・
最初のうちだけは家族からも喜ばれたのですが、1~2回使用しただけ。乗せた友人からも、ふ~ん程度で冷ややかな言葉しか聞けず。
確かに周りを見てみると、友人、会社仲間、ご近所、誰も取り付けていない。その原因を探ってみると
●目が疲れる
・これが一番の原因で、走行中にモニターを注視していると目が回る。最悪、酔う事もあり。特にTVを見ている時、受信状況が悪い街中を走行中だとより疲れるとの事。
●別に車の中でTVや映画など、見たいと思わない。
・確かに見たいTVは録画をしておけば、家に帰ってから大型画面で見ればいいわけで。相撲や野球もラジオで十分。また見たい映画のDVDやブルーレイを車内に置いていたとしても、車では見ず、家で見たいからソフトを貸してくれ、で終わってしまう。
●ヘッドレストが大きすぎて、前が見えない(後部席から)
・ヘッドレストモニターは大型サイズで、横幅があり、後部席から見ると前方視界が遮られる。
あまり使わないから取れば。とまで言われた。
●電磁波の影響を受ける
・リアモニターのほとんどは電磁波を出すので、電装品はその影響を受けます。TVやVICSアンテナが室内フィルムアンテナの場合、サンバイザーモニターやルームミラーモニターからの電磁波をもろ受けるので、TV受信画像がかなり乱れ、VICSの場合は渋滞情報が出なかったり、古い情報がいつまでも表示されたままになることも。ナビやレーダーも同じで、アンテナが本体一体型タイプの場合は進行方向が狂ったり、意味なく警報が鳴ったりすることもあり。
●高額
・ヘッドレストやサンバイザーは車検に通らないので、ディーラオプションやオートバックス等で取付となるとフリップダウンモニターのみ。コミコミで十万前後となり、いくら安くなったとはいえ、まだまだ高級品。取付には躊躇せざるを得ない。
取り付けて2年が経過しますが、ここ1年以上、まったく使用していません。つい一か月くらい前に、従妹二人を乗せて比較的長距離ドライブに出かけましたが、誰一人、TVを見たいと言わず。誘っても断られ、スマホに夢中。その後、お眠・・・・・。
※テレビか映画は見る?と聞いても、後部席はこの状態。
お子様が小さいうちはアニメなどを見るので、後ろに座らせる事の多いお子様の為にリアモニターも生かせます。また、接待用や営業用の車として招待客に会社の紹介や概要を見せたり、プレゼンに使用なら必要です。観光バス等、旅客用には昔から定着しています。
これ以外では、後部席に人を乗せても使用する機会がほとんどなのでは?どちらかというとラジオかステレオで、まれにスポーツの生中継を見たい事もありますが、受信状態の悪い状況(市街地等)でのTVだと肝心な所で受信できなかったりするので、ラジオの方が安心して中継を聞けます。
長距離ドライブの時に、などアピールされておりますが、実際に使えるのは小さなお子様が乗っている時くらい。ある程度大きくなれば、行きは景色を眺めたり会話をして盛り上がったり。帰りはくたびれて眠りにつく。その他にも前述通り、スマホに夢中。その間TVやDVDをモニターに映してもほとんど見ていない。挙句のはてに
、うるさいから消して、の一言。
よかれと思って取り付けた車のオーナーにとって、ツライお言葉。
輸入品などが増えて安くなったとはいえ実際取り付けるとなると、本体価格以外に取り付け料も掛かります。サンバイザーまたはヘッドレスト左右一組で1~2万円くらい。ある程度の技術を持っていれば、自己での取り付けも出来ますが、1日掛かりの大変な作業です。
また、取り付けても車検に通らない物が多いので、車検時は取り外す手間が掛かり、いざ事故を起こした場合にヘッドレストモニターやサンバイザーモニターが車検外との事で、保険会社の査定や過失相殺が変わる可能性もあります(純正品の場合は除く)。
まとめますと、リアモニターは見てくれは最高ですが、実際にはあまり使うことがないもの。お子様がいれば、家族で出かける時などに使いますが。いろいろと手配してお金を掛けて取り付けたものの、喜ばれたり話題になるのは最初だけ。あとは無用の長物になっているのが現実。あるに越したことはないですが、同乗者がいても期待したほどは使いません。
スマホや携帯で簡単にTVが見られるにも関わらず、その機能をフルに使う人はあまりいないのでは?やはり家の大画面TVで見た方がいいからだと思います。
サンバイザー、ヘッドレスト、ルームミラー、フリップダウン等のリアモニターを付ける前に、
本当に必要かどうか、見る人がいるかを十分に考えてから取り付けする事をオススメします。
※あるに越したことはないけど、必要?
これらは自分では見ることが出来ないので、家族や友人等から意見を聞いてみるといいでしょう。勿論、小さなお子様がいらっしゃるなら、取り付けはオススメですが。
まれに誰も乗っていないのに、リアモニターを映しながら走っている車がいますが、虚しいだけ。運転している本人は自己満足と優越感に浸っているようですが、周りはかなり冷ややかな目で見ています。
写真や動画を見て購買意欲を煽られ、無計画に取り付けても、一時的には話題性があったり自己満足ですが、結果的にあまり使うことなく、そのうちに飽きて取り外す事が多い様です。
どうしても取り付けなければ納得いかない、気が済まないのでしたら、下記の写真のように、ヘッドレストにアームやベルト等で取り付けるタイプで試してみるといいでしょう。
このタイプなら、安い輸入品などならネットショップやオークションで1万円前後で手に入り、取付も取り外しも簡単なので、試験的に購入するにはいいかもしれません。これで半年くらい後部座席に乗った人達の反応をみて、必要かどうかを検証される事をオススメ。
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Posted at
2014/11/16 14:43:04