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BRC-ENGの"ガチャピン" [ビューエル XB9SX]

整備手帳

作業日:2021年10月9日

ステーターコイル交換:43920Km

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

中級

作業時間 3時間以内
1
オイル交換後のテスト走行でエンジンチェックランプ点灯・・・バッテリー電圧低下のエラーコード。

エンジン始動後にバッテリー電圧に変化なしでステーターコイル(オルタネーター)からの出力も出ておらず、充電不能となっていた為、交換する事になりました。
この時点でレギュレーターの良否は判断できない為、まずはコイルだけの交換とします。

08-10MYの場合、ステーターコイルの接続コネクター位置は左側エアインテーク下にクリップで留まっています。
(グレーの丸型コネクター)

プライマリーカバーを開ける前にオイルの抜き取りとクラッチランプの取り外し、プライマリーチェーンのテンションを開放しておきます。
2
用意した純正ステーターコイルキットはオークション等などでも入手できますが、個人輸入ならもう少し安く入手できるのと、他に保守部品も確保しておきたかったのでアメリカのSt.paul Harley-Davidsonから買いました。

キット自体は純正に設定は無く、恐らくこのディーラーオリジナルの物だと思われます。
内容はコイル、コイル固定用ボルト、プライマリーカバー・インスペクションカバー・クラッチカバー用各ガスケットとシフターシャフトのオイルシール、ドレンボルトのOリングが各1台分入って08-10MY用で210USD位でした。

その他の部品とガスケットはストック用。
3
クラッチ側の固定ボルトを外す為に、アジャストスクリューASSY(レリーズ機構)を外す必要があります。
矢印のサークリップを外し、手前に引き抜けば簡単に外れます。

クランクシャフト、メインシャフトのボルトを緩める際に共回り防止の冶具としてJIMSのプライマリーロックバー(#2318)を使用しました。
回した際に突っ張る方向に入れます。

XB9とXB12ではスプロケットの歯数が違う為、メーカーでは使い分けているようです。
#2318は91-03MY883用とあったので共通と思い買ったのですが、XBには#5520が合うのかな?
ともかくXB9では#2318で問題なく使えました。
4
クラッチ側は左ネジとなっているので注意が必要です。
ナットの下にコーンワッシャー(スプリングワッシャー)があり、OUTの刻印が打ってあるので組む際に方向を間違えないように注意。
ソケットは30mmが合いましたが、インチサイズに換算すると1-3/16inになるのかな?
※締め付けトルク67.8~81.3Nm(ロックタイト271併用)

クランク側は通常の右ネジです。
ソケットは21mmが入りますが、ちょっと緩いです。13/16inかな?
※締め付けトルク210~224Nm(ロックタイト271併用)

ロックバーがスプロケに食い込みますので歯を痛めないかどうか不安でしたが、冶具の方が若干柔らかくできているようでスプロケ側は問題なかったです。
自作するならSS400等の軟鋼で端部のRを大きめに取った方が良いでしょう。
5
ステーターコイルご対面。
出力ケーブルの辺りが焦げてました(>_<)

※フライホイール、クラッチASSY、チェーンは同時に手前に引き抜かないと外れません。
フライホイールの磁力が強いので、クラッチ側にナットを保険で掛けておき、フライホイールが外れる寸前にナットを外すのが良いと思います。
6
ケーブルの接続部根元が焦げていました。
これはコイルの発熱でケーブルが焼けて更に発熱を助長するという悪循環だったのか?
それとも振動で芯線が破損し、抵抗が増えた為に発熱したのか?

どちらかだとは思うのですが、クランクケース内に入っていること自体、冷却が厳しいので使っているうちにコイルの絶縁は落ちる傾向ではないかと個人的には考えています。
それ故に4輪と違い寿命が短く、定期交換品になってしまうのか?

稀に何度も交換しておられる方は何か他に原因があるのだと思われます。
7
外したついでにクラッチパックをハウジングから抜き取り、ニードルベアリングの状態を確認。
レース側共に問題なかったので適当なリチウムグリスを塗布し元に戻しました。
アウターの黄色いグリスの様な物は昔使っていたショックプルーフ(オイル)の残骸です。

※クラッチパックの分解には冶具が必要ですがハウジングには収めてあるだけなので簡単に抜けます。
8
取り外したボルト穴はタップ等で掃除し、指定のロック剤を塗布して組み付けます。
コイルの固定ボルトは予めプリコートされているので、そのまま締め付けてOKです。
※締め付けトルク3.4~4.5Nm(かなり弱いので適当)

ケーブルのリテーナープレート?は形状変更されていました。
念の為、振動でダメージが及ばないようにケーブルが動きそうな部分には液体ガスケットを塗布し固定しておきました。
グロメット部分にもオイル漏れ防止で塗られている方も多い様なので、こちらにも塗布。
※手持ちのホンダ純正 液体パッキン1216E使用

あとは全て外した順番と逆に組み込み、チェーンとクラッチの調整をして完了になります。
※プライマリーカバー締め付けトルク11.3~13.6Nm(ロックタイト243併用)
※カバーの固定穴はかじりやすい傾向ので再使用前にはタップとダイスを立てておくことをオススメします。(1/4-20UNCインチ)

作業完了後200Km程テスト走行をし、発電に問題が無い事を確認。
一安心です。

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