燃料噴射状態 適正化

コンピュータセッティングでベストセットアップを実現するには、最良の燃料噴射状態の環境を整える
必要があります。

インジェクターは、現在の出力もしくは
目標とする出力に見合った容量のものをチョイスしないと単なる燃料の垂れ流しで良いセットアップは出来ません。大き過ぎてもダメです。

なぜならインジェクターは「霧化」して
ナンボのものだからです。良好な霧化を
実現しなければ良好な燃焼には繋がりません。インジェクターは大きければ偉いわけでもないし、反対に小さくても危険です。

現車合わせのコンピュータセットアップをする前に各インジェクターの状況確認と各気筒差の誤差を無くす状態にしました。

まずは超音波洗浄で徹底洗浄。

抵抗測定 OK

スプレー状態 洗浄前


左から1,2,3,4の配列。
スプレーパターンの偏りや飛散も少なく
比較的良好状態。

洗浄後


霧化状態が改善され、太い霧に変わり
更に良い状態へ上積みされました。

吐出差確認作業

洗浄前/6ms パルスモード

吐出差7ccで吐出のバラツキが見られます。

洗浄後

吐出量が増加。
合わせて吐出差は2ccへ減少し
均一で適正な霧化状態になりました。