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ゴホッ沖田のブログ一覧

2012年09月07日 イイね!

アレックス・ザナルディ~トップ・カテゴリー・レーサーの本当の凄さ。

アレックス・ザナルディ~トップ・カテゴリー・レーサーの本当の凄さ。パラリンピックのハンドサイクルで優勝し金メダルを獲得したアレックス・ザナルディ。CARTのレースでの、凄まじく、そして不運な事故で両足を失いながらも、死の瀬戸際から這い戻り、常に、前を向いて生きて、戦い続ける不屈の男。男の中の男である。

人間というものは、逆境に置かれたときにこそ、その真価がわかると思う。F1やCARTなどのトップ・カテゴリーまでいけるレーサーというものは、やはり凄い。全身大火傷の事故にあったラウダや、ヘリコプター事故で片手を失ったナニーニや、ラリーで瀕死の事故にあったクビサなどもそうだ。決して腐ることはなく、一瞬たりとも、ネガティヴな思考をしない。いや、人間だから落ち込む気持ちにだってなっただろうけれど、少なくとも、決して、それを人前に晒すことはしない。諦めない次元の高さが凄い。きっと、こういう人たちは、まさに死んでも諦めないのだろう。驚くほどの生き様だ。

夢を与える立場にいた人間は、どんな逆境におかれても、再び立ち上がり、夢(たとえ、違うかたちであっても)をつかんでみせる。
この金メダルを獲得したザナルディのレースの内容が、また象徴的だ。かつてWTCCでも走ったブランズ・ハッチ・サーキットでのレース。レースの途中では、ハンドサイクルのチェーンが外れてしまったらしい。それでも、ザナルディは諦めずに自分でなんとか修理し、戦い続け、そして勝ったのだ。

誰にでもできることではない。もしも、自分がザナルディの境遇にあったとしたらと考えてしまう。きっと、生きる希望を失い自暴自棄になってしまうだろう。ザナルディに比べれば、自分の日頃の苦しみや不運など、どれだけのものか。しょっちゅう、そんなことで、ウジウジしている自分が恥ずかしい。

もう終わりだと思えるような状況でも、生きてさえいれば、できることがあれば、挑戦し戦い続けるという姿勢は、どれだけ多くの人々に勇気と希望を与えることだろう。なにごとも諦めた時点で終わりになる。だから、決して諦めてはいけないということを、ザナルディは実際にやってみせたのだ。

パラリンピックに出場している選手や、ハンディを抱えながらも日々がんばっている方々は、みんな凄いと思う。そういうことに、あらためて気づかせてくれたザナルディに、心から、おめでとうと言いたい。
F1やCART(2度、チャンピオンになっている)のチャンピオンになることよりも凄いよ。

ザナルディの金メダルまでの道程こそドラマだ。パラリンピックも、このレースも、テレビで見たかった。
テレビ局は、くだらん糞番組ばかり垂れ流してないで、ザナルディのドキュメンタリー・フィルムを制作して放送すべきだろう。
Posted at 2012/09/07 18:42:12 | コメント(1) | トラックバック(0) | クルマ
2012年09月05日 イイね!

ボビー・ディアフィールド〜アルファ・ロメオ好きにはたまらない映画。

ボビー・ディアフィールド〜アルファ・ロメオ好きにはたまらない映画。先日(2年前くらいか)、亡くなった、「愛と哀しみの果て」でアカデミー賞を受賞したシドニー・ポラック監督が製作/監督した「ボビー・ディアフィールド」という小品な映画がある。
主演はアル・パチーノだが、ハッキリ言って、どうという映画ではない。
だが、しかし。クルマ好き、中でもアルファ・ロメオ好きにはたまらない映画となっている。

主人公のボビー・ディアフィールドはF1ドライヴァーで、ひょんなことから、不思議ちゃんな女性と知り合い、恋に落ちるというストーリーの恋愛映画である。おそらく、マックイーンの「栄光のル・マン」大ヒットの二匹目のドジョウを狙った企画なのだろう。ちょっと変えて、背景のレース界はF1にして、アル・パチーノを使って、恋愛話にすればウケるだろうという安直な内容で、映画としては、つまらない駄作である。冒頭のシーンも栄光のル・マンのパクリ演出だ。

それでも、見る人によっては、かなり魅力的な映画とも言える。それは、バーニー・エクレストン他の名前が出てくるエンドロールを見るまでもなく、当時のF1界の全面協力で作られていて、レースのシーンは実際のものが使われ(おそらく、1976年の南アフリカ/キャラミ)、当時のドライヴァーやマシンを見ることができるからだ。ボビー・ディアフィールドが駆るマシンはブラバムBT45。ヘルメットを見ればわかるが、スタンドインのドライヴァーはホセ・カルロス・パーチェである。
ブラバムBT45のエンジンはアルファ・ロメオ。だからなのか、ボビー・ディアフィールドがプライベートのシーンで乗っているクルマはアルファ・ロメオ・アルフェッタGTだ。筆者はアルファ・ロメオには詳しくないので、1.6ℓなのか2ℓなのかはわからない(筆者には、アルファ・ロメオとポルシェなどのドイツ車のクルマの種類と名前の違いは複雑すぎる。笑)けれど。

レースのシーンも、プライベートのシーンも、全編においてアルファ・ロメオな映画だ。
アルファ・ロメオ好きにはジョーシキな映画なのかもしれないけれど、もしも、まだ見たことがないアルファ・ロメオ好き/クルマ好きの方がいれば、オススメな映画である。クルマ好きじゃない方には、まったくオススメできない駄作だけれど(笑)

この映画については、ひとつだけ感慨深い要素がある。この映画でスタンドインを勤めたホセ・カルロス・パーチェは1977年に飛行機事故で亡くなっているということだ。この映画は撮影が1976年で、公開されたのが1977年。おそらく、ホセ・カルロス・パーチェは完成した映画を見ることなく亡くなったのではないか。この映画の撮影の、ちょうど一年後の南アフリカGPを最後のレースに亡くなっているところにも、なにか因縁を感じてしまう。「ボビー・ディアフィールド」は、ホセ・カルロス・パーチェのドライヴィング(車載映像は必見)が見れる意味では貴重ではある。

しかし、駄作ゆえにDVD化もされていないのかもしれない。筆者は何度かレンタルビデオで借りて見たけれど、VHSしかなかった(笑)見たいと思った方は、大きなレンタルビデオ屋を探してみてください。
Posted at 2012/09/05 21:04:49 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ
2012年09月04日 イイね!

エクスドライバー〜現代の車社会への風刺。

エクスドライバー〜現代の車社会への風刺。昨今はアニメ全盛で、深夜ともなるとテレビは、どこのチャンネルにしてもアニメばかりである。アニメ自体は凄いものだとは思うし、好きなものも多くあるけれど、マニアックな方々むけの、いわゆるアニメ顔の女の子ばかりが登場するものは、正直、敬遠してしまう。

10年ほど前だろうか。自宅でケーブルテレビを見ていて、面白い番組はないかとチャンネルを変えまくっていたときのことだ。あるチャンネルでアニメが映った。例のごとくのキャラクターが映ったので、ああ、またかと思った次の瞬間だった。
いきなり鮮やかなヒール・アンド・トウ!その女の子はクルマを運転していたのだ。しかも、そのクルマはロータス・ヨーロッパ・スペシャル!ええ〜っと驚いて見ていると、次から次にマニアック(クルマ好き方面のマニアック)なクルマが爆走する。ランチア・ストラトス、ケーターハム・スーパー・セヴン、スバル・インプレッサ、マツダ・ロードスター改、ドゥカティ900、ロータス・ヨーロッパsr.1(47か?スペシャル版に登場)、などなど。筆者は、かぶりつくように見てしまった(笑)
このアニメは「エクスドライバー」というOVAで、たまたまテレビ放映されていたのを目撃したのだった。

こういうクルマが登場するのに、内容は近未来SFなのだ。科学技術が発達し、交通社会が完全にコンピューター制御され、事故や渋滞などがなくなった世界。しかし、そんな世界にも、その制御が失われて暴走してしまう自動車や、制御を脱法解除し、無謀運転や悪事を働く者が出る。それらを取り締まるのがエクスドライバーで、彼らが取り締まりに使用するクルマが、機動力に秀でたマニアックなクルマというわけだ。
作者の藤島康介は、これ以前からマニアに支持されている有名なクリエイターであった。そして彼は、「エクスドライバー」で、また別種のマニアからの支持を獲得したのだ。少なくとも筆者がそうである。

現在の、これまでクルマにお金を使ってきたアラフィフ世代のクルマ好きにおいては、子供の頃に、マンガ「サーキットの狼」から起きた70年代のスーパーカー・ブームに感化されたことが、きっかけでクルマが好きになったという人が、かなり多い。今となっては、テレビをつけたら、ワンボックスや低燃費と安全だけが売りの、つまらない車のCMばかり、少ない車専門番組でも実用乗用車の新製品紹介ばかり、F1だって放送中止…。これでは、夢のカケラすら感じられない。若者のクルマ離れが、よく話題になるけれども、当たり前じゃないかと思う。極端な話、自動車業界は、これまでの謝礼として、池沢さとし(サーキットの狼の作者)に100億円払っても足りないのではないかとすら思う(笑)

つまらない現代の車社会=コンピューター制御された交通社会。そこを自由に走り抜ける数少ない70年代のスポーツカー。なにも考えずに見ても面白いけれど、エクスドライバーは今の日本を強烈に風刺するテーマ(登場するクルマも、サーキットの狼に影響されたクルマ好きを暗示しているようだ)を持たせているのではないだろうか?
最近、流行りの勝手に停まる車は、まさにエクスドライバーの管理制御された車じゃないか。根本的な目的を考えれば、ワンボックスや低燃費や安全性なら、公共の交通手段以下でしかない。手に入れたいクルマとは、どういうモノなのか?ジャンケンで負けた者が運転しないといけない車ではないはずだ。ジャンケンになんとしても勝って運転したいと思うクルマではないのか。

これからの子供たちにクルマの魅力を伝えるのは、もしかすると、「エクスドライバー」のようなアニメなのかもしれない。
現代の子供たちだって、街でスポーツカーを見かけると、目を輝かせて「パパ、あのカッコいいクルマはなあに?」と言うのだ。
この未来のクルマ好き(になりうる世代)を放っておくなら、日本の自動車業界に明日はないだろう。
Posted at 2012/09/04 18:26:35 | コメント(2) | トラックバック(0) | クルマ
2012年09月03日 イイね!

メットリンチ〜超便利な逸品。

メットリンチ〜超便利な逸品。みなさんは、日頃のクルマやバイクの整備には、どんな工具を使っておられるだろうか?
筆者が日常、自分のクルマのメンテナンスなどに使用している工具は「メットリンチ」である。
ちなみに筆者はプロのメカニックなどではもちろんなく、初歩的な範囲でしか機械イジりができない完全なシロウトである。

プロのメカニックの方が仕事で使う工具というのは、スナップオンを代表とする、最高の素材で作られた、最高の精度や耐久性などの性能を持つものでなければならないはずだ。知識と経験に裏打ちされた確かな技術を持つ手がそれらを使って、鮮やかに確実にすばやく仕事をこなしていく。そのようなプロが使う道具というものは、たとえれば、シューマッハがドライヴするF1マシンと同じで、使う人の高い技術があって、はじめて真価が発揮されるものだろうと思う。シロウトがそれを使っても壊してしまうのが関の山で、ヘタするとケガの元にすらなる、切れ味鋭い名刀のようなものだろう。
機械イジリにおいてシロウトがよくやってしまう失敗の一例が、サイズの合わないレンチやスパナを使って、ボルト/ナットをナメてしまいダメにしてしまうことである。
プロなら、まずこんなことにはならないだろうが、シロウトはサイズの違いもわからず、そのまま力まかせに回したりしてしまうのである。こんな単純(に見える)作業ひとつにプロとシロウトの大きな差が現れる。必要な道具を的確に選び使うことができる知識、力加減がプロの仕事の象徴というものだろう。

シロウトには、身の丈に合った、未熟な技術を許容し助けてくれるような道具が必要となってくる。

メットリンチという工具は、これまでのレンチ/スパナとは、根本から仕組みが違う。角でとらえて回すのではなく、面でとらえて回す仕組みとなっているのだ。これなら、ナメることはないうえに、すでにナメてしまっているボルト/ナットだって回せてしまう。それに、ヨーロッパ系とアメリカ系で違いのある規格にも、この工具だけで対応できてしまうのだ。この特徴が、メトリック(メートル式ヨーロッパ規格)とインチ(アメリカ規格)を合わせたメットリンチという、その名の由来にもなっている。

筆者は、メットリンチを深夜のテレビショッピングで見て購入した。テレビショッピングでは、ろくでもないモノを売っていることも多く、変なモノを何度かは買って後悔したものだが(笑)、このメットリンチに関してだけは、いい買い物をしたと思っている。値段はワンセットで1万円くらいだった(フツーの工具セットにしても高くはない)と思う。
セット内容は、各サイズのメガネとスパナ、ソケットレンチとラチェット、アタッチメントなどで、プラグレンチも入っている。メットリンチを購入してから、筆者はボルト/ナット回しは全て、このセットでやっている。アタッチメントやラチェットの構造も、全体の素材的にも、しっかりした作りだと思う。壊れたことや不都合を感じたことは今のところない。
しかも、動画を見て初めて知ったけれど、メットリンチは永久保証のようだ(壊れたときに、どこに持っていけばいいのかはわからないけれど。笑)。少なくとも、この点ではスナップオンに負けてないぞ(笑)

プロのメカニックの方が、メットリンチをどう評価するかはわからないが、シロウトにとっては超便利な逸品なのだ。
Posted at 2012/09/03 12:47:52 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ
2012年09月02日 イイね!

平 忠彦〜ベスト・レース。

平 忠彦〜ベスト・レース。二輪のレースが、いちばん面白く、激しく、迫力があった80年代。日本人ライダーのスターは平忠彦だった。
端正なルックスから映画「汚れた英雄」のスタンドインを勤め、実力も着実につけていき、全日本では敵無しのライダーとなる。全日本、世界GP、鈴鹿8耐など、さまざまなレースで伝説を作ってきた平は、ちょうどそのころ二輪にハマっていた筆者の憧れだった。

当時の二輪レース界は、今のモトGPのように4ストロークのマシンではなく、200馬力を超えんとする2ストロークのモンスター・マシンで争われる、まさに凄まじい戦場であった。
1986年、世界GPでは、「キング」ケニー・ロバーツと「ファスト」フレディー・スペンサーの激闘時代をへて、新時代の絶対王者として「ステディ」エディー・ローソンが君臨していた。全日本では平忠彦が王者の地位を確立。平はそれまで様々な事情により日本国内のレースにとどまっていが、この年、ついに世界GPへの挑戦を開始した。まずは250ccクラスにフル参戦し、最終戦サンマリノGPにて日本人としては片山敬済以来の世界GP勝利をあげる。次に進む場所は本来の、トップ・カテゴリー500ccクラスでの世界GPである。
そんな状況の中、第14回TBCビッグロードレースが行われた。

TBCビッグロードレースは、ヤマハが持つサーキット、スポーツランドSUGOにて、毎年、シーズンが終わった直後に行われていたスペシャル・レース・イベントで、始まった当初は、ファンへの感謝イベントという色合いが強かったが、回を重ねるごとに日本そして世界のトップ・ライダーが集結し、本気でレースをするようになっていく。
第14回のTBCビッグロードレースも、その年の世界チャンピオン、エディー・ローソンをはじめ、ランディ・マモラ、マイク・ボールドウィンら世界のトップ・ライダー、そして、全日本王者(86年は世界GPに参戦していたため全日本のチャンピオンではないが、スポット参戦した2戦ではどちらも勝っている。事実上の王者)の平忠彦などがエントリーした。
ファンのいちばんの注目点は、世界王者ローソンと全日本王者、平の激突である。平は、この年の全日本最終戦鈴鹿ではホンダのエース、ワイン・ガードナーに勝っている(このレースも凄かった)ので、ローソンに勝てれば事実上、実力世界一となる。しかし、平は世界レヴェルの走りをしていたとはいえ、まだまだ日本国内のライダーという認知で、すでに2度の世界チャンピオンを獲得している絶対王者ローソンには敵わないであろうというのがおおかたの予想であった。

*****以降の記述は、ネタバレになるので、このレースを見たことがない方は、リンクの動画を先に見てから読んで頂きたい。*****

ポール・ポジションは当然のようにエディー・ローソン。レースがスタートし、中盤にさしかかってからはローソンと平の一騎打ちの様相となる。
最終シケインで、先を行くローソンをアウトから攻める平。何度か前に出るものの、アウトからのライン取りでは、続くストレートでスピードが乗らずローソンにかわされてしまう。それでも平は毎周、最終シケインでアウトから攻め続ける。抑え続けるローソン。
そして、ファイナル・ラップの最終シケイン。平は初めてインに飛び込む。なんと、それまでの執拗なアウト攻めはトリックだったのだ。アウトから来ると思っていたローソンは、当然、アウトを抑えるラインで走っていた。ローソンをかわした平だが、その差はわずかだ。チェッカーに飛び込む二台のマシンの差はタイヤひとつぶんないほどの僅差であった。平が世界チャンピオン、ローソンに勝ったのだ。

フィニッシュはまるで、映画「汚れた英雄」のラスト・シーンの再現ではないか!感動に全身が震えた。
個人的には、このレースを平忠彦のベスト・レースに挙げたい。
Posted at 2012/09/02 17:49:31 | コメント(1) | トラックバック(0) | クルマ

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