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ゴホッ沖田のブログ一覧

2012年09月16日 イイね!

ディアゴスティーニ/マクラーレンMP4/4〜いきすぎの規制。

ディアゴスティーニ/マクラーレンMP4/4〜いきすぎの規制。最近、よくテレビCMでも流されるので、ご存知の方も多いだろう。ディアゴスティーニが、パートワーク方式で組み立てるモデルカーとして、1988年のF1マシン、マクラーレンMP4/4を発売している。細部に至るまで緻密に再現されたメカのディテールは、クルマ好き、F1好きにとっては、とても興味があるものだろう。

CMでは、アイルトン・セナがレースで戦ったGPマシンのモデルカーであると宣伝している。コクピットにおさまったセナの写真と、疾走する実車の映像も出てくる。しかし、よく見ると、このモデルカーは実際にGPを戦った仕様とはなっていないのだ。

近年、ますます激しさを増す、反タバコの風潮。健康害や嫌煙者のバッシングから、喫煙者にとっては肩身の狭い世の中になってきている。まるで社会悪のごとき扱いである。この風潮から、タバコの広告/宣伝は、厳しく制限され、現在となっては、映画などから喫煙シーンを排除する動きもあるほどだ。
タバコ会社から、過去、多大なスポンサードを受けてきたF1の世界でも、ご多分に漏れず、80年代頃から規制が始まり、現在では、いっさいのタバコ関連表示は見られなくなった(フェラーリだけは、表示露出はしていないが、Marlboroとのスポンサーシップを続けている)。
反タバコの風潮時流からは、こういったことは仕方がないことだと思う。しかし…。

自主規制なのだろうが、過去にタバコ広告が許されていた時代のレーシングカーの模型なのに、モデルカーにするならばタバコ関連表示を抹消するという事態が起きている。過去の歴史を、模型として再現し楽しむモデルカーの世界にまで、このような規制が及んでくるのは、さすがに、いきすぎではないだろうか?
もちろん、ディアゴスティーニだけではない。現在では、あらゆるメーカーのモデルカーがそうなってきている。この問題は、模型業界、全てにおいて言えることだ。あくまで、その一例としてディアゴスティーニのマクラーレンMP4/4を検証してみたい。

まず、冒頭に記した「実際にGPを戦った仕様ではない」という点である。では、このモデルカーは、なにを再現しているのか。それは、実車の現在の状態である、タバコ関連表示規制に配慮したカラーリングに化粧直しした「動態保存展示用/デモ走行用現存仕様」である。


動態保存展示用/デモ走行用現存仕様のMP4/4の特徴は、Marlboroの文字と、パッケージ模様が全て、ないところである。しかし、ボディ全体にわたる赤(実車では、赤というより蛍光ピンクに近い)と白の塗り分け自体がパッケージ模様になってしまっているので、三角頂点部分を丸く変更修正してある。実際に1988年を戦ったものを引退させて、そのように化粧直ししてあるので、マシン的にはドイツGP以降の後期型である。ちなみに、前期型にはサイド・ポンツーン上にシュノーケル状のターボ冷却用ダクトがある。話には関係ないけど、この映像のリア・ウイングにつけられた黒い箱のようなものはなんだろう?(笑)

このような規制への配慮は、実車と模型では意味が違ってくる。なぜなら、実車は、現在でもイベントなどがあれば、大衆に公開するかたちで展示やデモ走行をさせることもあり、広告/宣伝にあたる場合もあるからだ。しかし、模型はそうではない。基本、個人的に楽しむためのものとして販売されるのだ。
いずれにせよ、このようなモデルカーを購入する人は、セナが実際に乗ってGPを戦った仕様のモデルカーが欲しいのではなかろうか。CMだって、セナが乗って戦ったマシンのモデルであるという売り文句だ。のちに化粧直しした動態保存展示用/デモ走行用現存仕様であるとは言っていない。

ホンダV6ツイン・ターボ・エンジンを積んだマクラーレンMP4/4は、1988年のF1全16戦に、アラン・プロストとアイルトン・セナをドライヴァーに擁し出場した。このMP4/4はゼッケン・ナンバーが12であるので、この年にチャンピオンを獲得したセナのマシンであることがわかる。

F1の記録映像を見てみると、まだタバコ規制の緩かった1988年のF1では、実に、全16戦中14戦でフル・ヴァージョンのタバコ関連表示がマシンを彩っている。マクラーレンに関して言えば、第8戦イギリスGPと第9戦ドイツGPのみ、タバコ規制に配慮して「Marlboro」の文字部分が、黒ライン状模様に変更されている(リア・ウイング部分ではMarlboroの文字は消されているが、そのかわり両端にパッケージ模様をつけている)。つまり、この動態保存展示用/デモ走行用現存仕様のように、タバコ関連表示部分が完全に抹消された状態のマシンは、GPには出ていないのである。


CMには、コクピットに収まったセナの写真が出てくる。このセナが乗るマシンには、黒ライン状模様が描かれているので、イギリスGPもしくはドイツGPのときの写真であることがわかる。このセナのヘルメットの額のマールボロ模様三角頂点部分は修正されていないのはなぜ?

その直後に、黄色いヘルメットのドライヴァーが運転するMP4/4の映像が出てくる。セナの写真の直後なので、セナが運転している当時の映像なのかと思わせるが、よく見るとvodafoneのロゴが入ったヘルメットである。このドライヴァーは、セナではなくルイス・ハミルトンだ(ハミルトンはセナに憧れて、セナのものと似た、黄色が基調のヘルメットのカラーリングにした)。メルセデスのロゴ・マークがついたヘルメットのまま、ホンダのマシンに乗っている(笑) 当然、この走行映像のMP4/4は、タバコ広告部分が全て抹消された現存仕様である。

次に出てくるのは、商品に添付される解説冊子を開いてみせる映像である。そのページは日本GPのページで、セナが運転するMP4/4の写真などが載っている。驚くことに、この冊子の写真は修正されている。実際の商品では、どうなっているのかはわからないが、少なくともこのCMでは修正されている。MP4/4はフル・ヴァージョンのMarlboroのタバコ関連表示が消され、三角頂点部分も丸く修正されている。セナとプロストのレーシング・スーツのMarlboroも消されている。チーム・スタッフ(ロン・デニスか?)のシャツからもMarlboroが消えている。

最後に、商品と組み合わせてパッケージの写真も出てくるが、このパッケージに印刷されているセナのレーシング・スーツのMarlboroも消されている。

このようなことは、第二次大戦のドイツ軍の戦闘機のモデルなどにも見られる。尾翼に入っているはずのハーケンクロイツ(鉤十字)がない。これはヒステリックな歴史の歪曲ではないのか。歴史とは、いいことばかりではないはずだ。戦争を含め、悪いことだって歴史である。模型の文化とは、いわば、過去にはこんなことがあったんだという歴史を再現し、そのままの姿を見ることにより、いろんなことを思い考えるということである。決して、忠実に再現することが、その姿に記された何かを支持するという意味ではないはずだ。あまつさえ、タバコをナチスと同様に扱うなんて、完全におかしい。

モデルカーがこのようになるということは、これからは、過去のレースの映像は見れなくなるのだろうか?ボカシが入れられたりするのだろうか?テレビ放映はなくなるのだろうか?


今に、ウチの飼いネコの額の三角頂点部分にまで、どこかの誰かが修正を入れに来るような気さえしてくる(笑)
Posted at 2012/09/16 10:53:03 | コメント(2) | トラックバック(0) | クルマ
2012年09月13日 イイね!

フェラーリF12〜スタイリングの考察。その3

フェラーリF12〜スタイリングの考察。その3

【】内の前口上は。その1と同じである。

F12は、V12エンジンを積む、フェラーリの最新型FRモデルである。

F12のスタイリングにおいて、もっとも目を引くところは、フロント・フェンダーがまっすぐドア~リアに続く、梁(はり)状になっていて、その下に空気の通り道の穴が空いている部分だと思う。
この梁自体はコスメティックなものみたい(ホントは空力的に意味があるのかもしれないが)に、筆者は感じたので、取り除いてみた。

すると…なんと、マツダRX-8になりましたとさ(笑)
よく見ると、全体の感じだけではなく、バックミラーのデザインなどの細部までもが…(笑)

ピニンファリーナ、しかもフェラーリのスタイリングが「偶然にも似てる」なんて、威張っていいですよ。マツダさん(笑)
Posted at 2012/09/13 21:38:52 | コメント(1) | トラックバック(0) | クルマ
2012年09月12日 イイね!

MAZDA DESIGN SHINARI〜スタイリングの考察。その2

MAZDA DESIGN SHINARI〜スタイリングの考察。その2

【】内の前口上は。その1と同じである。

MAZDA DESIGNのコンセプト・カー、SHINARIである。

写真を見て、どっちが本当のSHINARIなのかおわかりだろうか?比べてみて、どちらのほうが、いいと思われるだろうか?

上が本当のSHINARIで、下が筆者がイジッた写真である。

国産車のスタイリングにおいては、現在では、マツダが一番であると思う。コンサヴァティヴを嫌い、新しいカタチにチャレンジしていこうという気概が感じられて、結果、いい悪いはさておき、好感がもてる。
そのマツダのクルマのこれからを切り開いていく、デザイン/スタイリング部門がMAZDA DESIGNだ。ホームページに公開されているコンセプト・カーを見ると、確固としたコンセプトに合わせてスタイリングされている。車名もそのコンセプトをそのまま表現していてわかりやすい。
その中のSHINARIを見たときに、感じたことを記してみたい。

その名前の通り、しなっているダイナミズムと美しさを表現しようとしたのだろう。たしかに、しなり、うねったスタイリングだ。
しかし、筆者は、初めて見たときから、正直、気持ち悪かった。率直に感じたままを記すと、ねじれた事故車のようだ、もしくは、事故車を修正失敗してしまったかのようだと思った。
フロント部分は凄くいい。でも、しなりを表現したいがために、バックミラーの位置あたりから、しなりではなく、ねじれてしまっていると感じた。
全体的外形のパッケージング的に見たカタチは悪くないのに、まるで震災にあって、ゆがんでしまった家屋の中にいるような心地悪さを感じる。

気になると、イジってみないと気がすまない性格なので、やってみた。フロント・フェンダーとボンネットから伸びるプレス・ラインはカッコいいので、ちょっと強調した。この部分だけで、しなり感は表現できると思うんだけど。フェンダー・ラインを下げることにより、窓ガラス部分が広がり、特に後部座席で感じるであろう閉塞感もなくなると思う。

やってみると、気持ち悪さはなくなったけれど、なんとなく全体がアストン・マーティンみたいな感じになった。フロント・フェンダーのエア・インテークのカタチからもそう感じてしまうのだろうか。いいなと思ったプレス・ラインも、そういえば、アルファ・ロメオでこんな感じの造作があったような?(笑)

明確なオリジナリティを出すっていうのは難しいもんですね。マツダさん(笑)
Posted at 2012/09/12 22:45:54 | コメント(1) | トラックバック(0) | クルマ
2012年09月11日 イイね!

フェラーリ〜その魅力の秘密。

フェラーリ〜その魅力の秘密。

〈注意〉この記事は、性的な内容を含みます。みんカラの利用者は、運転免許を持つ成人の方がほとんどであると判断して書いています。主旨を効果的に伝えるため、あえて、下品に記した部分もあります。ご了解のうえ、お読みください。


以前、クルマの雑誌を読んでいて、なるほどなと思った記事があった。なんという雑誌だったか、誰が書いたものだったかは、今となってはわからないので、書き人知らずの引用ということになるが、その内容は「あの、フェラーリの、刻まれたゲートから直立したシフト・レバーは、機能的には、なんら利点がなく、むしろ、すばやいシフト・チェンジの障害となっている。なぜ、あのようなシフト・システムなのかといえば、意図的に、性的なイメージを持たせるためだ。シフト・ゲートは女性器、そこに突き刺さるレバーは男性器を表現しているのだ」といったものであった。その記事がきっかけで、筆者が気づいたことを記したいと思う。

サブリミナル効果というものをご存知だろうか?頭で理解、自覚させることなく、直接、潜在意識に特定のイメージを伝達する方法で、一時は、広告に多く使われ問題となった。なぜなら、手法的に卑怯な強制的伝達方法であるうえに、脳にダメージを与えるという説もあったからだ。今では、サブリミナル的な広告手法は禁じられている(法的に決められているのかどうかは不明)。このサブリミナル効果において、もっとも威力を発揮すると言われているのが、人間のプリミティヴな部分が反応してしまう、性、暴力、戦い、死、恐怖などといった強烈なインパクトのイメージである。具体的には、ビスケットの広告写真に、ぱっと見ではわからないように、SEXとかKILLとかの言葉を書き込み、その写真を、見た人の潜在意識に植え付け、そのビスケットの購買意欲を無自覚なままに誘うということなどである。

フェラーリというクルマは非常に魅力的だ。男なら、誰しも憧れるものだ(女性のファンも多くいるけれど、わかりやすくするために)。もちろん、最高の性能と、美しいカタチと、レースの世界を背景とする、最高級のブランド・イメージが、その魅力の主たる理由だろう。しかし、継続的に拡大していく熱狂的支持の獲得には、これまで、あまり語られたことのなかった理由もあるのではないか。この記事は、それがサブリミナル効果ではないだろうかという推論である。

フェラーリの活動は、サブリミナル効果が広く論じられるようになる以前からなので、偶然から、そうなった部分もあろうことは否定しない。

フェラーリといえば、まずイメージするのは、あの鮮烈な赤い色(ロッソ・コルサ=戦い勝利を奪うというニュアンスに近い競争の赤)だろう。これは、フェラーリの原点となるアルファ・ロメオが、すでにイメージ・カラーとして使っていたことが元々の使用の理由だろう。しかし、アルファ・ロメオにしたって、なぜ赤なのだろうか。イタリアのナショナル・カラーだから?いや、違う。その昔、初めてナショナル・カラーが決められたときには、イタリアの色は青だったのだから。それが、なぜか、赤=フェラーリになってしまっている。ちなみに、フェラーリのコーポレイト・カラーは赤ではなく黄色である。
赤は血の色なのだ。フェラーリは、血の色に塗られたマシンで危険なレースを戦い、ときには死者も出してきたのは事実である。
さらに、スクーデリア・フェラーリ(F1チーム)のメイン・スポンサーであるマールボロには、タバコ=害毒、死のイメージに加え、過激な人種差別処刑のメッセージが隠されているという噂もある。

フェラーリの象徴である創始者のエンツォ・フェラーリは、高圧的で傲慢で、ある意味、力による恐怖を武器に君臨した(ルックスもマフィアのドンのようだった)。少なくとも、パブリック・イメージはそうだ。真の人間性はさておき、パブリック・イメージを、あえて、そのような感じに演出していたフシもある。

そして、市販のフェラーリである。車体は、男性の性的興奮をあおる、なまめかしい女体のごときカタチである。女体の中に入り、握るのは、冒頭に記した男根である。キャヴァリーノ・ランパンテという、フェラーリのロゴ・マークの跳ね馬だって、精力絶倫のイメージをも持たせているのではないか。馬=性的な象徴というのは、ある程度には普遍的なものである。
最近はそうでもなくなってきた感はあるが、基本、フェラーリを運転するということは、暴れるマシンを、シフト・レバーを激しく、かき回しながら操作し、ねじ伏せて手なづけるというものである。これは、まさに、むせび泣き、抗う美女を手篭めにするという、加虐的、暴力的、性的なイメージではないだろうか。
しかし、技術の進歩で、マニュアル・シフトが廃され、オートマティックとなったフェラーリは、右手に握らせる男根を失った。では、かわる性的イメージはどう表現すればいいのか。これは、それまで隠されることが常識であった精力の源を、人目に晒すことでそうした。エンジンを丸見えにしたのだ。これは、たとえれば、赤く充血した亀頭(イタリア語で言えばテスタ・ロッサ)の男根を見せびらかす精力絶倫の助平男だ。主力商品であるV8モデルにおいては、特にそういう感じを受ける。フェラーリの中においては、短小タイプなのに、わざわざ晒しているからだ。スペチアーレ(スペシャル・モデル)においては、いわば、F40は真珠入り(2コ)で、F50とエンツォは巨根だから、晒す価値もあるのかなとは思うけれど(笑)

なんだか、表現が、RCサクセションの「雨上がりの夜空に」みたいになってしまったけれど(笑)どうだろうか?サブリミナルな雰囲気を感じないだろうか?

フェラーリについては、セクシーだとかの薄っぺらい褒め言葉は使われるにしても、このようなことをズケズケと書く人などは、まず、いないだろうから(冒頭の、なるほどと思った記事くらいだろう)、ちょっとばかり過激な内容の記事であると感じられたかもしれない。この記事に、まったく同意できない方もいらっしゃると思う。そう感じた方は、バカなスケベ男の戯れ言だと笑い飛ばして頂けたらと思う。筆者は、この記事に対する反論は、一切、否定しない。あくまで、この記事は、ごく個人的な印象による考察、そして、あくまで、推測によるものだから。

そして、筆者はフェラーリを否定するつもりは毛頭ない。むしろ、筆者は大のフェラーリ・ファンである。これまでに、3度もフェラーリを買ったことがあるフェラーリ・バカである。いいものはいいと素直に思う。ただ、筆者をはじめ、熱狂的なまでの多くのファンを生み出す、フェラーリの大いなる魅力の秘密の一部を、推測であるにしても、記しておきたかっただけである。この記事は、逆説的な表現による賛辞なのだ。
Posted at 2012/09/11 12:23:06 | コメント(2) | トラックバック(0) | クルマ
2012年09月10日 イイね!

フェラーリF40〜スタイリングの考察。その1

フェラーリF40〜スタイリングの考察。その1

前口上【クルマのスタイリングについて、ときどき、なんでこうなんだろう?と思うことがある。

クルマというものは、ファイン・アートではなく、機能を持つ工業製品なのだから、もちろん、そのスタイリングも、機能に応じて考えつくされたものであって、シロウトがカッコいいだの悪いだの言うのは、おかしなことだということはわかってはいる。的はずれになっていたり、変な意見だとも思われるかもしれない。そのようなことは全て理解したうえで、独断的考察を記す。あくまで、個人的感想に基づく考察なので、どっかのバカがテキトーなことやったお遊び、くらいにとらえて頂き、かる〜く見てもらいたい。決して、批判とか大それた主張のつもりではない。】

写真を見て、どれが本当のフェラーリF40なのかおわかりだろうか?比べてみて、どれがいちばんいいと思われるだろうか?
違う部分は、車体の前端から後端まで走るラインである。

フェラーリのスタイリングは、言うまでもなく、ピニンファリーナが手がけた、最高に美しく、カッコいいものだ。完全無欠なものであるがゆえに、気になる部分があると、とことん気になってしまうのだ。

F40については、初めて見たときからずっと気になっている部分があった。それは、車体を走るアクセント・ライン(カウル開口部をラインとしてアクセントにしている)が、後端から前輪前までは真っ直ぐにきているのに、なぜ前輪の前から前端までのラインだけが下向きに下がっているのか、という部分である。ちなみにF50では、前端から後端まで破綻なく真っ直ぐなラインである。

いちばん上が本当のF40である。真ん中と下は、筆者がイジった写真である。
真ん中は、ラインの端点は変えずに前端から後端まで真っ直ぐにしたものである。
下は後端から前輪前までのラインをそのまま伸ばし、前輪前から前端までの部分も真っ直ぐにしたものである。

真ん中の変更をやってみると、まず、後輪前のNACAダクトの位置も変更しなくてはいけないことがわかった。加えて、車体中央のエア・スクープも位置変更しないと、なんか変である。
下の変更をすると、ラジエーター・グリルを拡大して、ノーズを上げなくてはいけなくなる。上げると、フロント・オーヴァーハングが長過ぎるように感じる。

結果、どれもしっくりいかない。真ん中は、ラインがボディ底面と平行にならないので、このボディ形状ではしっくりいかない。下は、ノーズが上がったぶん、空力的に問題があるのかもしれないし。

きっと、このラインは、あとづけ的にスタイリング・デザインの最終段階で入れたのだろう。しっくりいくようにするには、ボディ全体に変更を加えなくてはいけなくなるからだ。F50では、こういうところは、しっかり考えてあると思う。

フィオラヴァンディ先生。勝手なことばっかり言ってごめんなさい(笑)
Posted at 2012/09/10 13:28:46 | コメント(1) | トラックバック(0) | クルマ

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