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30,600km
フロント足回りをPGO G-MAX220用を流用し取り付け。
目的は、フロント足回りの強化です。
今回取り組んだ内容は、以前よりイメージこそしていましたが、なかなか実行化に踏み切ることができませんでした。
しかし、紫川さんのブログを拝見し、より具体的なイメージを持つことができたため、実施に踏み切ることができました。
表題等G-MAX220と表していますが、
実際には、同じPGOのアローロ(125)用の部品も使用しています。
また、中古部品も使用しています。
事前に調べた結果、2車種には共通部品が多く使われていることがわかり、中古物件を入手するための選択肢を広げたというだけです。
それと、取り付けた部品は全てが純正部品ではなく、社外品も取り付けています。
以下G-MAXで表現します。
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実際に行った手順では後半部分の写真になりますが、
まずはフロントフォークの比較です。
PCXのインナーチューブ径が約31mmに対し、G-MAXは約33mmです。
この太さのインナーチューブのフォークを取り付けることを狙いとしたわけですが、そのままポン付けはできません。
当たり前な話ですが、インナーチューブを差し込むステアリングステムの内径も決まっているからです。
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そこで、私が一番最初に行ったのは、
PCXとG-MAXのステアリングステムの入手です。
PCX用は純正新品、G-MAX用は純正中古品を購入しました。
つまり、G-MAXのステアリングステムが使えるのであれば、そこから下の部品は基本的にポン付けすることが可能になるからです。
しかし、当然そのままよっこらしょっと付け替えられるものではありません。
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今回の取り組みの一番キモの部分ですが、
ステムシャフトの打ち替えを加工業者にお願いしました。
PCXのステムシャフトを外し、G-MAXのステムに移植するという内容です。
精度・強度・耐久性に関して重要部分なため、業者選びに注力しました。
ネットと電話での確認をした上で、自宅からは遠い場所だったのですが、郵送ではなく実際に部品を持って業者のところまで行きました。
打ち合わせを進める中で、この業者なら強度不足などにより出来ない場合は、ちゃんとハッキリ言ってくれそうだと感じました。
逆に言うと、出来るのであればキチンとした精度で作ってくれるという印象を受けたためお願いすることにしました。
上下・左右・斜め・回転方向と四次元的な精度出しが必要なことと、加工し取り付けた箇所の強度的なことが重要だと思います。
また、ハンドルストッパーの位置変更も精度が求められます。
写真は打ち替えが終わり送られてきたステムです。
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加工していただけることが決まってからは、その他のパーツを一斉に注文です。ある意味見切り発車ですが。
PGOの純正部品や社外品、オクでの中古品などアチコチに頼んだため、抜けが無いようにケイタイのメモ機能を活用しました。
事前準備として、ホイールの塗装やベアリング交換、あ、この中古ホイールはタイヤ付だったので、初めてタイヤレバーを用い自分でタイヤを外しを行ってみました。
ステム加工が出来上がった頃には、全ての部品がそろいました。
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あとは、車体に取り付けるだけなのですが、山場がありました。
今年の2月ごろからステムのガタつきが気になるようになり、そのまま放置して約半年間乗っていたのですが、折角なのでその部分の補修も行いました。
ガタつきの原因は、ステムシャフトを受ける上下の軸受け部分の摩耗・劣化です。
純正ステムを取り外してみると、やはり相当痛んだ状態でした。
ベアリングとレースを全て新品に交換しました。
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苦戦したのはベアリングレースの打ち替えです。
古いレースを外す際は、マイナスの貫通ドライバーとハンマーを用いガンガンどついて外しますが、結構固かったです。
問題は、新品のレースの打ち込みです。
私がやったやり方は、新品のレースの上に古いレースを裏返した状態であてがい、ハンマーで叩いて圧入する方法です。
車体上側のレースは割とすんなり圧入できましたが、下側がなかなか入っていきませんでした。
ハンマーも、一回り大きいものをホムセンで買ってきてガンガン叩いていくと、今度は古いレースがはまり込んで取れなくなりました。
仕方なくサンダーで古いレースに切れ込みを入れ何とか取り除きましたが、新品レースはまだ奥まで入っていません。
玉の摺動部に傷を入れるわけにもいきませんが、最後は新品レースのわずかな縁の部分にマイナスドライバーをあてがい、何とか奥まで叩き入れました。
途中で、ホンマにこれ入るんかいな?油圧じゃないと入らんのじゃない?と思えたほどです。
地面に寝そべって上側へ叩き入れる姿勢なので、ヘトヘトに疲れました。
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その他はフェンダーの位置出しとか、ブレーキフルードのエア抜きとか、手直しや調整を行い形になりました。
まとめですが、
今回取り付けたパーツは、
◆ステアリングステム:PCXステムシャフトをG-MAXステムに打ち替え
◆フロントフォーク:DY登宇
◆ブレーキキャリパー:Frando HF-6
◆ブレーキホース:GOODRIDGE
◆タイヤ:ブリヂストンHOOP B03 110/90-13
◆その他:PGO純正部品(ホイールリム幅は3.0との刻印あり)
今回の総費用は約14万円でした。
インプレ
・最初に確認したのは、運転段階での加工ステムの精度確認です。ハンドルの取り付け位置高さ・左右方向へのズレ・両手離し状態でのブレを確認しましたが問題ありませんでした。
・もう一つ重要な部分がハンドルストッパーの位置確認です。左右いっぱいまでハンドルを切った切れ角は、PCXステムと同等でした。ハンドルロックも問題なくできます。
・狙いとした強化については、十分に感じることができました。
・フォークについてはポン付けした状態では動きが硬い印象です。
ちょっとした段差でもガタガタと暴れる状態だったので、リアサスを少し硬い設定にしたらバランスし落ち着きました。
・制動性・コーナリング性は格段に上がったと思います。
・指先での微妙なブレーキコントロールがとてもやりやすいです。
・サスペンション・ブレーキ・タイヤの連動性がとてもマッチしていると思います。
・発進時や加速時には重たくなった感じです。実際に遅くなっていると思います。
・ディスク直径は220mm。今のところむやみに大きくする必要性は感じません。
・ディスクが一枚ものなので、フローティングタイプと比べ、ブレーキの摩擦熱がホイールベアリングに伝わりやすいのが好きではない。
・PCXのステムと比べG-MAX用ステムは、ステムシャフトとフォーク取り付け位置の前後のオフセット量が大きい。
そういう意味では、ちょっと前方へロンホイしているのですが、走った感じではその影響は感じません。
・ワンオフ加工したステムも今のところ(2週間経過)問題ありません。
・今回、命を乗っけているフロント回りのワンオフ加工含めた変更なので、取り付けまで慎重に進めてきましたが、それに留まらず今後も乗車前点検などをしっかりと行い、異状による事故など起こさないように努めていきたいと思います。
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