
早いもので、空冷500のエンジンに重量とパワーのバランスを考えた現在の技術を盛り込んだオリジナル設計の鍛造ピストン+クロモリコンロッド+軽量ビッグバルブを使い続けて2年を超えて3年目に入りました。
鋳造ピストンと違い、自由に設計出来て少量生産が可能だという大きな特徴があるのが鍛造ピストン。
この2年間で海外パーツでも鍛造ピストンは種類も増えていろいろ選べるようにその間でなりました。
しかし、やはり自分の経験を生かして自分の設計の物で走ってみたい。
まったく違うエンジン特性が作れるのでは♪
そこで始めたオリジナル鍛造ピストンプロジェクト。
まずは超軽量高圧縮バージョンでピストンの各部変化量を見極めなければなりません。
見極めると言う事は・・・限界を知ると言う事です。
限界を知ると言う事は・・・そうです。まさに限界を実験しないといけません。
写真は限界の実験で実際に車両に通常通り積んで実際に走って焼き付かせたピストンです。
始めた頃の2011年の11月と12月に2回焼き付かせて、しっかり良いデータを取れました。
1回目は阪神高速神戸線麻耶あたりで焼き付きの症状を出してそのまま冷却しつつ(空冷エンジンなので水冷より冷却状態を維持すればそこそこ走れるのです)自走で帰りました。
2回目はひょっとしたら大丈夫かも!?と大晦日あたりからのドライブで(旅行の荷物も積んで嫁さんと)中国道の西宮名塩のパーキング超えた辺りの登り坂で焼きついて、瞬間キーをオフにしてギヤ繋いでカラでポンピングしてピストンを冷却します。停止もせずにちょうどそのまま阪神高速北神戸線?に分岐してたのでそのまま左へ折れてキーオン。エンジンは掛かり(もうパワーは出ませんが)負荷を掛けずに阪神高速神戸線まで山を下りてそのまま阪神高速で50~60km/hくらいで帰宅。懲りない私はそのままコルサ号に乗り換えて旅行は行きましたけどね(爆)
2回ともエンジンは全バラで各部の状態を見て計測して素敵なデータが得られました。
それで完成したのが現在もその前にも使ってるコルサ号のエンジンのピストン+コンロッドです。
夏場に7000rpmオーバー回してもバッチリOKです♪
セントラルサーキットでもう少しで1分50秒切りが見えてきました(笑)
でもクラシックな鋳造ピストンがまったくダメだからではありません。
しかし新品輸入部品の品質や精度が格段に落ちてるのは事実で、今後も楽しく乗り続けたいのも事実です。飾っておくつもりはありません。乗るにはその先も修理して修理してずっと乗り続けれるパーツ供給で無ければなりません。特にエンジンは。精度が悪くオイル吹きまくっても仕方ないよねって無理に納得して乗るのはイヤですから。
エンジンの重要な部分を作れるデータがあれば安心。
と、いうことで自分設計のパーツをいろいろ作ってるのが本音でしょうか^^
今後は鍛造でも昔の鋳造とバランス的に同じか良いとこ取りした絶妙な物も作っていきます。
この2年間は大きな意味ですごい地盤作りが出来たと言えます。
来年からはこれらを生かしてさらに突き進んでいきたいと思います♪
Posted at 2013/12/27 00:49:17 | |
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