2014年03月11日
の前に
今日は、あの忌まわしい出来事から丸3年の日です。
多くの犠牲になられた方々に哀悼の意を表し、また被災された皆様のご健勝と住み慣れた故郷の1日も早い復興を祈念しまして…
黙祷
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ありがとうございました。
それでは私の愛車遍歴2台目の紹介です。
昭和55年式トヨタカローラ1300 GL
4ドアセダン
KE70の前期型、丸目4灯のモデルで色は人気のあったベージュでした。
カー雑誌でもその変貌ぶりに驚愕の眼で取り上げられ
その上質な完成度に一気に人気に火がつきましたね。
事故でオシャカになった8年前のサニーからの乗り換えなので、自動車の進化に驚き浦島太郎状態でした。(笑)
特にこのモデルのカローラは、今までのモデルから飛躍的に進化し変貌を遂げた代なので尚更です。
購入したのは1.3L では最上級グレードですが、自動車激戦区愛知県仕様は通常option の間欠ワイパーとトランク&フューエルリッドオープナーが標準装備。
当時のクルマはエアコンとカーステレオはoption設定でしたので、後付けする事としてレスで購入。
このクルマは、それまでの私のクルマに対する先入観を見事に打ち破ったクルマでした。
①眺めて驚く:
カチッとしたスクエアなスタイル、ハニカムグリルと丸目4灯のヘッドライトや切れ長で大きなテールランプはスッキリとしてスタイリッシュ。
とても大衆車とは思えない隅々まで手を抜かず上質で高級感に溢れ、歴代カローラの中で一番インパクトがあったと思います。
②乗って驚く:
ドアは立て付けが良くてしっかり閉まり、車内は遮音性に優れています。
ファブリック地を使用したシートは適度な固さとホールド感で、長時間でも疲れません。私には高級車でしたね。
③運転して驚く:
まずは乗り心地がよい。
ダンパーが良く効いたカチッとした乗り心地でいて、フワフワとかガタガタとかの嫌味な味付けでないので気持ちいい。
ハンドリングがいい。
ラック&ピにオンのステアリングは切れ味シャープで切り返しもスムーズです。
ミッションがしっかりしている。
太くて握りやすいレバーとカッチリしたフィーリングでシフトチェンジもスムーズです。
エンジンが良く回る。
定評のある4KU 、OHV ながら日産のA12 同様に気持ち良く吹き上がり良く回るエンジンです。
排気系のセッティングのせいでしょうか?3000~4000rpm 辺りで奏でる太目の迫力ある排気音が走る気持ちを掻き立てますね。
だから、私にとってこのカローラのスタイルや装備・内装と走りに文句の付けようがなくドレスアップとかチューンアップすることは考えていませんでした。
ただしタイヤだけは交換。購入時に付いてたバイアスタイヤはさすが頂けなかったので6000km 位でBS のラジアル(155SR 13)に履き替えましたね。
で、ここからがこのクルマの数奇な運命の始まりでした。
買って1年経たないある日。
親父のクルマのシリンダーブロックのウォータージャケット盲栓部にクラックが入り冷却水漏れが発生。
因みに、親父は私にサニーを譲った後に49年式KP47 スターレットセダンを格安で買って乗ってました。
修理には結構費用が掛かるらしく、元々が格安中古車だしカネを掛けるのもなんだなぁ…となり
かと言って、新車を買うカネもないしどうするか?
ほんならって事で、私のクルマを安く親父に売ることにしました。
破格の50まんえん也(笑)
私は自分の貯金をプラスして、また新車を購入です♪
買ってから1年経たないカローラは晴れて親父の元へ。
ここからは親父が大切に乗り始めます。
サニー同様いつもツルツル、ピカピカで釣りやテニスに乗って行きます。
タイヤが減ったからと新しくしたタイヤがピレリだったり。
そんな親父も病気になり、長期入院することに。
私は既に結婚して所帯を持っていたのですが、見舞いに行くと事ある毎に「おぃ、悪いけど俺のクルマ時々動かしてくれんか」とクルマの事を心配してました。
手術して一時期は小康状態となり退院して仕事にも復帰したりしてましたが、体に悪いから程々にと注意しても、洗車やwax掛けなどの車の手入れは欠かさずやってました。
そんな父も、その車を残し昭和63年10月に永眠。
クルマの処分をどうするかで悩みましたが、子供が産まれたばかりで車2台を維持する余裕はなく、また相続の問題もあり手続き期限が来る前に廃車する事にしました。
行きつけのクルマ屋に廃車処理をお願いしたら、年式の割りに程度が良くて欲しいお客さんが居るから買い取りますよ♪といってくれました。
買い取りは数万円でしたが、廃車を免れまた次のオーナーさんに乗ってもらえる事がうれしかったですね。
クルマを引き渡す日、改めて隅々までながめてみました。
室内はゴミ一つなくダッシュボードや内張りは艶々、ボディも綺麗です。後付けしたステレオもそのまま。
あれから何一つ変わってません。
私が8年前にこのクルマを父に渡してから、
まるで時が止まっていたようで涙が止まりませんでした。
これが、このクルマの思い出です。
Posted at 2014/03/11 13:48:07 | |
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