『実』・『身』・『味』・み～♪

3人家族で“ツメの垢に火を灯す”日々です。

‐忍耐‐です。あとちょっとデス。

2ヶ月頑張りました。



私、幼少の頃から『カニ』が好きです。

三多摩地方に生息していた‐ガキんちょ‐にとって、 『カニ』は異国からやって来るご馳走風情でありました。

勿論、今日の物流進化からすれば、我が故郷界隈のスーパーでも割りと容易に入手可能な事でしょう。

35年位前のその頃は、 『カニ』は‐上機嫌‐出来上がっちゃった‐父上の気まぐれでもたらされるファンタスティックな食材だったのであります。

私自身が社会人になって、そのカラクリを目の当たりにする事が何回かありました。

日もとっぷり暮れた夜道‐
ちょっとした道沿いの隅に灯りを伴った軽トラで行商のおじさんが『カニ』を売っているんであります。

手前から『カニ』『カニ』と予告看板があるんです(今もやってるのかねぇ～??)

で、都内で呑んで、最寄の駅への電車も終わった終電間際、酩酊父上を別路線の駅へ回収しに行った母上は‐多分‐上機嫌な父上の勢いに気圧されるまま、軽トラの横に車を着けて、あらかた酩酊父上の小遣いによって、カニは仕入れられた筈です。



高いモンなのか、お値打ちなのかは知りません。
いずれにせよ、夜中にたたき起こされた私と妹は、ぐちょぐちょの新聞紙から出て来る姿見な“ご馳走”を屠る事になります。
仕切り直しのビールを伴って、上機嫌に輪をかけて上機嫌な父上によって分配されていくカニ足を喜々として待ち受ける“カニ喰い小猿”だった訳であります。

『大人になったら、父上みたいな男になるんダっ！！カニを買える漢になるんダっ！！』

と思った記憶は‐まったく‐無いけれど、とにかくカニ好きなおっさんになった。
‐え、え、勿論その過程においては、カニ好きな子どもからカニ好きな少年を経て、カニ好きな青年になって、カニ好きな若人になって、こうなったって事だよ、そう言うモンだよ。このままカニ好きな老人になって、カニ好きだったねぇ・・・と思い出の中で語り継がれる決意だよ。

で、“姫”が赤子の数年は、寒い時期の旅行なんてぇのは体調管理が難しいんで、自粛していたものの2～4歳位までは毎年『カニ喰いドライブ旅行』をしておりました。
夕日が浦、温泉町、竹野などなど松葉カニを求めて一泊旅行です。


カニ宿‐高いです。
でも平日ちょっと安いです。の上に“姫”小さかったんで、喰らう量少ないです。
人並の宿泊料金発生もありませんでした。

“カニちゃん、食べたねぇ～”など、水族館のカニ水槽前で言う‐立派な‐カニ喰いDNAの後継者となりましたとさ。



が、幼稚園、小学校と進むにつれ、平日休みが取れない上に、‐立派に‐宿泊料金を徴収される方に進化された上で、カニ料理は‐お家で召し上がる‐構図が出来たんでありました。






『カニをもっと食べたいっ！！』

と言い出したのはカニ好きな事に心底ほれ込んで娶った訳ではないけれど‐な嫁さん。

時に“カニくれっしょん”な香住カニ祭りな帰りの事でした。










『激しく同意っ！！』
と私と“姫”

『私は料理してもらって食べたいっ！！』
と嫁さんが続きます。


『俺はカニも喰いたいけれど、X号をもっと走らせたいっ！！』


『カニ旅行に行くぞっ！！』
『えいっえいっおーっ！！』


『カニ旅行代を捻出するぞっ！！』
『えいっえいっおーっ！！』



『お父さんが3つ並びで叩き出してくれるゾっ！！』



えっ!???
































‐777-








無理、無理、無理、無理、無理、無理、ムリ～

及び腰な私にて‐言いだしっぺの大蔵省でもある嫁さんが、自らに過酷な試練を課して、カニ宿代を捻出する決意表明をしたのでした。



カニ宿出発まで『外食封印令』発動！！








‐欲しがりません、
カニまでは‐
の国家総決起であります。

マックも行きません。スシローもダメです。
ひたすら、ただ、ひたすら、嫁さんは家食料理を頑張って来たんであります。

姫の姫による‐経費捻出誕生日会‐を除外して、カニカニ三昧に向けて、団結して来たんであります。



行くぞーっ！！　日本海ーっ！！　
出でよ、家族のX号ーっ！！




までね、もう少し‐輪をかけた‐貧乏生活するんです。

さ～て、再び“きゃり～ちゃん”を“姫”と合唱しながら、北上しまっせ～っ!!

♪み～・み・み・み～、み・み・み・み・み～♪

♪み～・み・み・み～、カニ身・身・身～♪

♪身～・身・身・身～、身・身・身・美・味～♪

♪美～・味・味・味～、カニみそ・み～♪