
トヨタ特許なアルミテープ話の続きデス。
まず先に‐
整備手帳で“ヤルよっ!!”宣言して良かったです。
過去の記録に比して圧倒的に他車種の方がお越し下さり、このアルミテープ・チューンの注目度の高さに気付きました。
そして‐
何より心強かったのが、何名かの方は既に体感レポートを上げておられ、その感想が私体感とほぼ一致している事を知ることになりました。
(まだどう感じたかは言いませんけど、興味があれば是非チャレンジを‐:笑)
確信します、
「コレ理論通り効果あるの体感しました」
因みに‐市販アルミテープでも接着剤により接着面が導通しない(絶縁)のがありまして、まさしくダイソーのヤツがそうなんですけど、コレだとまったく効果が見込めない‐と述べられてる方がいらっしゃいますが(私も当初そう考えたのですが‐)そうでもないような気がしてます。
これはコロナ放電作用がどう起こるかと、放電時周囲にどう影響するかの解釈話で、にわか知識で断言できるほど自信ないので控えますが、体感でも効果が皆無とは言い切れないと感想してます。
無論、純正同様接着面も導通する導電アルミテープである方が望ましいのは言うまでもありません‐
そもそも‐
当初この件は
オカルトにしか思えませんでした‐
“天下のトヨタ”が、“乾いた雑巾を絞るトヨタ”が
、“特許獲って” “実車採用した”点を加味しなければ、
オカルトで片づけてしまったことでしょう。
それにしても摩訶不思議、理屈が通らない(判らない)モノは‐お守り‐と‐苦しい時の神頼み‐以外受け入れたくない私としては学ぶしかありません。
「実に興味深い‐」
「さっぱり判らない‐」
と湯川教授みたいに言いたいんですけど、それでは先に進まないので判ったフリします。
バカだから知った口をきくのは最低限で止めますけど、要は‐
『層流境界層剥離の遅延効果』を狙い、
『非電導部位に電導物質』を貼りつけて
『境界層剥離を促進するプラス帯電』を
『電導物質のコロナ放電効果』で緩和し、
『帯電による境界層剥離の早期発生』を
『抑制する事で車体挙動を理想に近づける』 ‐んだと解釈しました。
(※勘違いウソ有です)
私的には
『層流境界層』は昔馴染みの単語であって、大好き飛行機がお空を飛ぶ為の翼やジェット・エンジンの凝ったカラクリを(知った風に)語る上では欠くことが出来ないんですが‐
物体の表面に沿って整然と流れる流体層とでも言えば良いのでしょうか、これが乱れると乱流‐抵抗になってしまうんだと理解してます。
イメージです・・・
こんな風に綺麗に沿うのが層流・・“そう”だけに・・・

イメージです。
こんな風に乱れるのが乱流・・・抵抗が大きいんです。
(高起動時に翼上面の気流方向が乱れた時に起こる瞬間現象です)
ま、層流境界層も邪魔な場合もありまして、コレを除去するのにF-4のエンジン空気取り入れ口にはスプリッター・ベーンが付いていて境界層流を吸い取って(除去して)エンジン空気取入口に望ましい空気流を作ってます‐はどうでも良い事ですね。
インテークの前にある板がスプリッターベーン
この小穴から境界層流を吸い取るんです‐
おまけで言えば乱流(渦流)‐にも利用価値がありまして、層流を積極的に乱流に変える為のボルテックス・ジェネレータ(渦流発生装置)なんてのもありますね。
みんな大好き“エアロスタビライザーフィン”がそれで、効能としては車体サイドに積極的に渦流を作って直進安定性を向上させたり、ドア・ミラー基部から発生する風切り音を低減させたりする理屈‐だそうです。
(私はあんな“イボ”は好みではありません:付けてる方ゴメンなさい)
プレス加工してたコレは凄いと思いました‐

飛行機の翼にもボルジェネが付いてるヤツもあるんです、部分的に意図的な乱流を発生させて翼の流れる気流方向を整え最も揚力を発生させたい部位での層流境界層剥離を抑制したりしてます。
傑作機A-4『Skyhawk』
最新鋭のこの機体にも付いてました。
『HondaJet』
エレベータ下面に設置されたボルテックス・ジェネレータ(赤←)
ラダーにはスタティックディスチャージャー(青←)
これをさらに発展させた形状として‐

F-16やその焼き直しのF-2やF/A-18にはリーディング・エッジ・エクステンション(LEX)っちゅ~翼だか胴体だか区別しにくい部位を設け、高迎角時に凄んごい渦流を発生させ、主翼全体の層流剥離(失速)を予防したり、渦流を逆手にとって方向舵(ラダー)の効きを向上させたりしてるんです。
空力奥深し‐
なんの話だったっけ??
層層、トヨタのへんてこりんアルミテープの件。
ぶっちゃけ、車が全金属‐全電導物質で作られていれば、同じ効果を得るには、ケツっぺたにダサいアース線でも付けていればイイって事にも思えました。
安く、軽く作る為、樹脂パーツを多用した結果、電気を通さないけれど、電位を貯め込む樹脂パーツが帯電し、層流境界層を蝕むから積極的に放電させた方が車体をとりまく空気の流れがイイんですよ‐って事なんだと思います。
前回も上げましたが、航空機の場合は類似してスタティック・ディスチャージャー(放電索)があるし、そもそもFRP等の非導電性パーツを付けるにしても全機的に帯電を抑止(同位に)する為、ボンディングって言う導電紐でそれぞれを繋げたり、導電性塗装で導通形成させたりしてるんです。
但し、航空機の場合は無線雑音の防止や被雷対策としてですけれど‐
ヘリ子のFRPブレードにも付いてるスタティックディスチャージャー
まぁ、電荷を低減する目的では広義な意味で同じって考えることにしましょう、そもそも航空機には無駄なモノは一切ございません‐要するに‐伊達‐で付けてるモノなんて無いんです。
その点にソソられる・・・ので、
X号の航空級チューンナップっだっ!!
面白いじゃ~ん♪
安くトライ出来るじゃ~ん♪(←ココ大事)
ってことでアルミテープを貼り捲くる決意デス。
一応、嘘含み前提で理解した特許で記述される“美味しい”部位等を列挙しときます。
コレらを暇を見つけて愛車にトレースしてみたいと考えます。
①
貼るのは非電導部位たる樹脂部です。
②
アルミ・テープじゃなくても導電性なモノならなんでも効きます。
市販アルミ・テープも出来るだけ導通型が望ましいと考えます。
因みに特許上は『気流剥離低減シート』とか『帯電抑制材』と表現し、塗料だろうが、金属だろうが、非金属だろうが、導電性の性質を持ったモノなら何でもイイんだよ‐と謳ってます。
③
飽和(コロナ)放電を狙う為、鋭利な角や凹凸がある形状にすると良いです‐角が放電促進します。
④
空気流を利用し放電させるので対流の無い密閉空間では効果が薄れます。
空気流があれば裏面に貼っても同等の効果があります。
流速(車速)が上がるにつれ、プラス帯電の影響も増えます、また飽和放電に至るのも同じなので中高速走行時に効果が大きい事が見込まれます。
⑤
ボディ形状が屈曲する部位や突起物の前端部(流れが阻害される)が狙い目なんです。
具体的に‐
・フロントバンパー・カバーの前端アンダー部(裏)
ピッチ方向‐ダウンフォース低下の防止
・フロントバンパー・カバーがサイドフェンダー側へ移行する角(裏から貼って良い)
ロール、ヨー方向の安定性低下防止

・ボンネット前端部(裏)
ピッチ方向‐ダウンフォース低下の防止
・ボンネットからフロントガラスへ移行する部分の窪み
ピッチ方向‐ダウンフォース低下の防止
・露出型ワイパーならばアーム部
外乱の影響が大きい位置ならば、金属部でも効果はあるって事なんでしょう。
・フロントガラスからルーフへ移行する部分
ピッチ方向‐ダウンフォース低下の防止
・サイド・ミラーの基部
ロール、ヨー方向の安定性低下防止
・ドア・ハンドル部
ロール、ヨー方向の安定性低下防止
・サイドガラス
ロール、ヨー方向の安定性低下防止
・ルーフ後端からリア・ガラスへ移行する部分
ピッチ方向‐ダウンフォース低下の防止
・リア・ガラスからトランク・フードへ移行する部分
ピッチ方向‐ダウンフォース低下の防止
・リア・バンパー・カバーの裏
ピッチ方向‐ダウンフォース低下の防止
・ホイール・キャップ
ロール、ヨー方向の安定性低下防止
・ホイール・キャップと同じ高さの前後ライナー、フェンダー内
ロール、ヨー方向の安定性低下防止
・エンジン・アンダー・カバーが後傾している部分から水平に移行する部位(裏)
ピッチ方向‐ダウンフォース低下の防止

・ディフューザー・カバーが水平から後上がりになる部位(裏)
ピッチ方向‐ダウンフォース低下の防止
G'sな画像しかなくて・・・
・バッテリーのマイナス端子若しくはバッテリーケース側面
オールマイティ‐帯電電荷の低減
・他プリウスやハッチバック車のリア・スポイラー裏及びスポイラーとリアガラスが接するガラス上部
あたりが特許申請文献に列挙されクドクドと解説されてました。
各アルミテープは中心から150~200㎜半径の範囲で効果が見込まれるそうなので、複数貼る場合はその程度の距離を等間隔に開けて配置するのが良いんだそうです。
当然、空気流を整え、ピッチ、ロール、ヨー方向への安定化を狙う上で対称位置に配置するのが必須条件です(車軸中心から貼るのが良いんだそうな‐)
特許上では車両形状毎に最も効く部位がある筈だから、それを開発段階で見極め、張り付ける‐事までを車両開発における発明としてますのでもしかしたらMC マークXにも純正適用されるのかも知れません‐
(逆にしてなかったら、マークXに対する塩対応の裏付けになりますな‐)
であれば、是非その位置を知りたい所でありますが、ま、この際独自で検証するとしましょう。
最後‐
空力的な考察ではありますが、平たく言えば‐車体周りの空気流を乱さないように試みる保守的な手法であって、箱バン含めいかなる車種形状にも適用可能な反面‐“劇的”には変わらないんだと考えます。
でも、やります‐面白そうだし、暇だし、なによりも安上がりだし~♪
(プラス私的には身近な飛行機ギミックのトレースだし)
コレはオカルトではありませんネ、でもどれだけ体感出来るのか‐、施工手間暇対効果‐は各自の尺に委ねられるモノでしょう‐
さぁ、みなさまもレッツ・トライっ!!