ガリ傷修正DIY作業時にこんなアクシデントがありました。
私の作業(判断)ミスである点は否めないとお断りした上で、二の舞を踏まぬように教訓残しておきます。
パテ盛って3日後に表面を触ったら指紋が転写されました・・・
硬化不良決定の瞬間でした、もうかなりやる気なくなりました、アワになって消えてしまいたい心境でした‐
言い訳をすると‐
業務で二液性の接着剤やシール材、塗料などなど色々扱う経験は30余年‐
配合はきっちりしておかないと、例えば今回の様に硬化しなかったり、或はガビガビにひび割れてしまったり、と仕事にならない事は身をもって学んで来たつもりでした。
そんな私的に惑わされたのがパッケージ裏の図でした。
‐誤差含みの出口径が定義されていないのに同長基準とは如何に???‐
さらに先入観として業務活用してきた二液性シール材の配合が4:1だったこともあり、
この図の示唆する配合は4:1位だろう‐と決めてかかったのが失敗の原因だったと思います。
実際のところ‐
しげしげ見るとパテと硬化剤の比率は3:1で配分しているので‐恐らく3:1辺りが適正配合比ではないかと思います。
事実‐
恐らく供給元は似たような素材なのではないかと思われる対抗馬的
『ソ〇ト99』さんの類似製品は、明確に3:1で混合して下さい‐と手順解説されてました。
(これを最初に知っておきたかった私です)
兎に角、全て終わったので良しとはするものの、
『アルミパテ硬化しない事件』は精神的に疲れました。

それと、もう1点この製品には懐疑的に思う点があったので、この際フリーダイヤル、長電話上等なお客様相談室へ照会してみました、以下Q&A俺様印象記‐
私:この色
メーカー:この色
配合比については‐
メーカー見解として
“全長1:1”なんだそうです。
「主剤と硬化剤のパッケージ比が3:1なので体積比3:1と解釈して良いか」‐お尋ねしましたけれど、あくまでも
“全長1:1でお願いします”‐とのことでした。
「キャップ穴(吐出断面積)の誤差で比率が変るのでは?」と問うたものの‐
“全長1:1でお願いしたい”‐とのこと・・・
「パッケージ図からイメージして全長を揃えつつ4:1混合したら硬化しなかった」と報告したら‐
“それは配合が少なくて当然固まりません”的な断定回答でした。
えぇぇ~??? 全長1:1難しくて良く判んねぇ~よぉ~
‐と思いつつ、このまま押し問答した所で進展もないと感じたので、もう一つの疑問を‐
「コレ磨くとねずみ色になりませんか?」
“全長1:1で配合頂くとシルバーを維持します”
そんなに言われるんなら、やってみましょう‐
の検証結果です。
(気温18℃位の条件です)
パレットに2本線引いて、きっちり全長を揃えてみました。

体積的には私の独断で3:1を心掛けてます、硬化剤が多いように見えるかもしれませんが、粘度低く広がっている為で概ね体積比3:1だと断言します。
“とにかく練り込んで下さい、配合不良が硬化不良に繋がる最大原因です”と指導があったので‐
100%混合不足していない自信はあったものの、4分間連続練りで万全を期してみました。
(メーカー推奨2~3分練りに秘伝の+1分ルール追加してみました‐)
アルミブロックの廃材に盛ってみました。

混合時点のパテ粘度は非常に扱い易く、光沢もアルミらしいキラキラ感があって綺麗です。
コレ、かなり綺麗だなぁ~が初期印象です。
2時間後‐
取説で初期硬化時とありますが、ツンツン突くと、グニュグニュ凹みます。

(※もしかするとこの時点で‐糸切‐等で面出しできると良いのかも??)
「やっぱり固まらないんじゃないのぉ~??」と改めて懐疑心を持ちながらそのまま24時間放置。
24時間後‐カッチカチっ!! に硬化してました。
検証評価1
全長1:1体積比3:1程度を目途として4分間一心不乱に混合したアルミパテは外気温度18℃で24時間後に完全硬化するのに成功した。
600番で研磨してみました。

良く削れます、そしてシルバー感が一気に薄れます、当然です600番で擦るとどんな光沢も無くなるってモンです。

その評価、個人的な印象として「アルミの質感はあっても、輝きは薄れました」‐です。
続いて800番で研磨してみました。

番手相応に成らされます。

光沢は600番から改善しない印象です、個人的な印象として「アルミの質感はあっても、輝きは薄れたままでした」‐です。
続いて1200番で研磨してみました。

番手相応に成らされます。
サンプル画像だと光沢が出て来ているように見えるかもしれませんが、個人的な印象として「アルミの質感はあっても、光沢度は600番で研磨した時から大して変化なし」‐です。
続いて2000番で研磨してみました。

当然番手相応に成らされます。
サンプル画像だと光沢が出て来ているように見えるかもしれませんが、個人的な印象として「アルミの質感はあっても、600番で研磨した時から相変わらず大して変化なし」‐です。
試しに角度を変えて撮ってみると‐

こんな塩梅で、正直な印象で言えば、「贔屓目に表現して‐ぎんいろ‐です」
それでは謳い文句のアルミの輝きを再現する為に、ピカールで磨いてみましょう
‐と言いたい訳ではなくて、こんなモンですよ、パテの用途は‐
実際の補修はパテだけ研磨する訳でもなく、その周辺の母材も削らざるを得ない訳で、自ずとそれなりの仕上がりを求めれば、母材近似値の塗装等をしなければならない筈です。
要するに‐
パッと見、判らない程度まで補修するのならば、パテの色は問題にならない(パテの色目は仕上がり色を兼ねない)と思う私でした。
検証評価2
‐アルミの質感と輝きで美しい仕上がり!‐の謳い文句に偽りなし。
アルミの質感は塗布した初期のジュラルミンのような印象から、研磨後は釣りで使う重り色を示唆しているのではないかと思われ誇大表現とも言えず‐
輝きについては研磨する毎に薄れていくのはパテに限らずな一般論で相違なく、何より磨いても‐との注釈は無いし‐
美しい仕上がり!‐は個人差がある抽象表現なので一概にウソ~??‐と責められるものでもなし。
蛇足な〆として私はこの色を贔屓目で表すとすれば‐
ぎんいろ
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小話-車入り | 日記
Posted at
2018/05/23 21:17:59