
細かいパーツに分離したミニXの内装。
個々に造形を観察堪能してみました。
射出成形キットの常であるパーティング・ラインが目に付きます。
出来て当然です。出来てて結構です。
で、つい癖で-地慣らし-しちゃいます。
座席背もたれ部にありましたから、デザインナイフを立てて“カンナがけ”です。
床屋のおばちゃんばりにナイフを立てて“しゅっ、しゅっ”-と行く。
おぁ~フカフカ感が際立った形状になったよぉ~。1個5分位でブラッシュアップ!!
後部座席のヘッドレスト部だけは“妥協”しましょう。
深追いしてせっかくの表面生地感を損なうのは勿体無し。
これがプラモなら“忠実に実車再現せねばっ!”などイキってしまいますが、これはミニカーなんですから肩肘張らず良しね。
同じ様にパーティングラインを探して行ったら、後部ドア内装前方の縁に発見。
ここは前ドア開けたら目に付くよねぇ‐な感じで“しゅっ、しゅっ”…よりも‐
ランナーからもぎ取ったちぎり跡が目に付くヨ。ちぎり陥没しているYo。
もぎ取ってイイんです。ミニカーだから。
組立おばちゃんが“はい、はい、はい~ぃぃぃ”みたいな感じで1分間で100個位もぎった事でしょう。
さぁ~て、どうしようかなぁ~と一瞬考えて、ラッカーパテで埋めちゃった。
で、ついでに前席シート裏の突き出しピン跡も埋めちゃった。
(出したパテもったないモン)
Hey!Hey!He~y!! 塗り分けるだけなんじゃないのかYo!!とは言わないで。
“ブラッシュアップ”です。ブラッシュアップね。
『掟』に背いてません。
絶対完成したら見えないんだよなぁ~と思いながらも、どうかね!
このシートポケットの造形美はっ!ここに突き出しピンを残すのは『原型師』へ失礼だよっ!
あとはハンドル周りやウインカー・レバーやワイパー・レバー周りのパーティング・ライン等もデザインナイフで“しゅっ、しゅっ”して行きました。
で、興味深いモノを発見ダ。
↓
おや?おかしいねぇ。右後ドア内装の筋彫が1本足ら無いじゃないか‐
これではドアは開かないゾ。
本当かどうか知りませんが、昔プラモの金型作りでこんな逸話を知った記憶が‐。
金型コピー防止の為、主要メーカー(プラモ開発屋さん)は意図的に足らずのラインを仕込んだり、実物に無いラインを入れるんだとか‐これで海賊版が識別出来るんだとか‐
コレは立派なトヨタ公認の非売ミニュチュアです。
その意図で仕込んだモンなんでしょうか??
(そもそも1/30って言う他に例を見ない中途半端スケールが流通させない‐意図を感じてしまいますな)
で、私はどうするか‐Pカッターも持っているし、彫り加える事も出来るんですが‐
このまま行きましょう。ミニカーだから‐…って、パテ修正と全然対応違うじゃん!!
イイんです。きっとなんらかの意図がある筈です。金型制作過程の物語を空想しながら、このまま彫らずに行くんですぅ~。
は~い。パーツ検品完了。
脱脂の為に“ママレモン風呂”に入れてあげましょう。塗装の前に脱脂は大事。
大きかろうが、小さかろうが、こう言うプロセスはちゃんとしておかないと後で後悔なのヨ~。
『イロ』の道、第一歩は『お風呂で体を洗ってから』って、昔の時代から決まっているんだからね。
続くぞよ。
Posted at 2012/12/22 23:13:33 | |
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