
ウンともスンとも言わないし‐
ウンともスンとも言わないだろう事を予想していたので、耳に突っ込んでいたイヤホンから、その『VOICE』が入感した時はビックリしました。
行かずに後悔するんなら、行って後悔するべきだ‐な自己教訓は正解でありました。
例によって25年位遡ってみましょう。
会社に入って2年程、まだまだ半人前だけど、一人前相当の仕事を任されて、随分東北に出張行ってました。青森、花巻、仙台、秋田等々‐毎月の様に行っていたし、概ね4日程度遠征していた記憶があります。
若くて薄給。相方と呑むのは“養老の滝”やら“つぼ八”程度、思えば遠くへ来たもんだ‐な実感は行きかう車のナンバーが‐その土地の苗字‐って位。
雨が降らなければ自由になる時間もとれなかったし、そもそも‐その気になれば、休暇を取っていつでも来れるワイ‐な若さ故の無限大な時間を持っている勘違いもありまとさ。
そして‐ず~と時が“あっさり”流れた現在です。
仕事も変って、年もガワだけとって、中身は成長無し‐な私自覚です。
9月も終わり頃‐
チーム・リーダーから打診あり。
「来月セミナー出張が2箇所あります。方や花の都“大東京”は赤坂にて夜はフレンチ・パーティ付きと予想です。もう片方は宮城県です、地味です。かっぱさんと私で担当なんですけど、ご実家近いでしょうから“大東京”の方担当頂けますか?? 休日併せて里帰りされたら??」
『ねがてぃぶっ!! 宮城っ!! ミヤギケン行かせてたもっ!!!』
「・・・・なんか・・・企んでる・・・よね・・・??」
『頑張りますっ!! ミヤギケンの方 ぷり~ずっ!!』
と言う訳で、25年振り位の宮城県となりました。
それもANAでぇ~(へらへらへら)
先の若かりし当時は業務内容から絶対不可能であった現地休暇。
今は事情が変りましたんで(と言うか、こんな機会は2度と無い予想)、総務にかけあって‐好きにせい‐と言う許可をとりつけた。
ここまでは、万事うまく行きました。
まさに棚ボタです。続いて懇願交渉。
『中入れさせて‐』
『その日はダメな日なの』
『マジでっ!? 先っぽだけでいいから』
『その日は先っぽだけもダメなの』
『げろげろ~・・・』
これはまったく想定外‐
人生で“先っぽだけ”懇願を跳ねつけられるのは初めてヨ。
それも1ヶ月以上先の希望が叶わないとは・・・
昔は真面目に
『来て来て来て来て』煩かった程なのにぃ~・・・
さて、どうしたモンですかねぇ・・・と一端テンションしぼみつつあったのでした。
で、出張な週の月曜日‐イッパツ逆転な淡い期待を持って予定公開を照合です。
嗚呼!無念!
“君ら‐”は月曜日に九州から戻って来て、金曜日に関東へ行くだろうから、ボクが面会希望の水曜日が逢える可能性一番高いであろうと読んだ所までは正解だったけど「午前中」じゃないでSKY。
ボクの現地休暇は水曜日だけど、“君ら‐”に逢いに行けるのは「お昼から」じゃないでSKY。
こうして私の
“浅はかな企て”は頓挫してしまいました。
‐世の中そんなに甘くない‐
でも~・・・
この頃つくづく思います。人生一度っきり。
いろいろ老獪に人生教訓も手に入れたつもりです。
‐撮れる時は撮れる。撮れない時は撮れない‐
‐迷ったら、行動して後悔するべし‐
行こう!そうだ“128”に逢いに行こうっ!
と言う訳で、最後の踏ん切りをつけて行きましたヨ。
仙台市街地から車を走らせる事1時間‐距離にして50Km切る位。
いつかココへ来たい!-と願った最初は“少年の頃”だったのは確実です。
航空自衛隊松島基地
我々コア野朗には「Blue Impulse」の拠点として有名処。
ここ半年程で世間様大多数には“空井クンとガッキーが結ばれた場所”として有名処。
で、松島基地含め‐周辺は2年半前の天変地異で甚大な被害に見舞われた所です。
基地内は復旧・強化工事中でした。
飛行業務も本来機能の1割程度でしょう。
F-2を用いて学生教育を受け持つ21飛行隊は三沢へ避難したまま。
今春に戻ったBlue Impulseが飛ばなければ、行きかう工事車両ばかりの静かな基地。
基地の袂に着いたのは12時を少し廻った位でした。
秋晴れの空であるものの、予定通り早朝、基地上空での展示飛行訓練を終えたでしょうから、午後は金華山周辺の洋上訓練がある事を祈りたい所(ってか、あんまり期待はしてませんでした)
まぁ、覚悟の上だし来て良かったなぁ~と思いつつ、周囲の津波被害な景色を目の当たりにするとそうそう浮かれ気分にもなれませんでした。
当初‐直談判で正門向こうの“先っぽ”に並ぶ展示機だけでも撮らせてもらおうと目論んでおりましたが、ひっきりなしに往来する工事車両を誘導している守衛担当さんを見るにつけ‐自粛‐します。一応大人です。
長い事培った“鼻効き”五感を研ぎ澄まして、絶対X号では突入しない様な‐ケモノ道‐を見つけて、撮れそうな場所を探索です。
地元な方が3名いらっしゃいましたんで間違い無くココで撮れます‐飛べば‐だけど・・・
基地の中に並ぶ機体達も遠望出来ませんし、そもそも飛ばないだろうと予見しましたが一応、エアバンドを聞きながら、車中でまったりしておりました。
天気予報通り、晴れから曇りへ変り、時々ポツポツ降ったりします。
遠望する金華山周辺も雲が立ち込め、洋上訓練も無い事でしょう。
またいつか来ればイイさ‐
“ココも津波が来たんだなぁ・・・”など思いながら、もう少しココの空気を満喫したら“128”に逢いに行こうと考えてました。
ボケぇ~・・・
と紫煙を燻らせながら、諸々思いにふけっている暇‐
“・・・MATSUSHIMA TOWER・・・BlueImpulse Five Two-”
!! 嘘っ!?
飛びました。
Blue Impulse。
どこがBlue Impulseなんだ!!-と言うなかれ。
正真正銘Blue Impulseです。
無線のボイス内容は立派なBlue Impulseでした。
恐らくリーダーのシミュレートFLTではないかと想像します。
諸元を設定したパターンFLTを数回演練していました。
その昔~、撮るのもさることながらこのVOICEにしびれました。
歯切れの良い
“Break・・・NOW!!”と同時に散開する編隊に、人が協調して飛ばしている凄さを感じました。
心は少年に帰ります
(※いつもと言うなかれ)
そして、降りてきた彼らはやっぱりBlue Impulseでした。
相手がおっさんであろうがなかろうが‐彼らは本物のHIROです。
そう、もうずっとずっとあなた方よりおっさんな私です。
多分‐同じ様に憧れて‐私は憧れのまま終わった人、あなた方は憧れを実現した人‐でしょう。
でも、その特注な蒼いヘルメットに真っ白なグローブで手を振られれば、おっさんの目は少年に還ってキラキラしてしまうのです。
「ボクを見てくれたんダ!!ボクに手を振ってくれたんダ!!」と心躍るのです。
来て良かった!松島ってば、やっぱBlue Impulseだっ!!
心満たされて、もうひとつ。“128”に逢いに行こう。
松島基地の最寄駅と言えば、関係者な方や我々コア野朗的には「矢本」駅でありまして、一応、空井クンとガッキーが再会するシーンでも有名(??)かもしれません。
現在、震災の影響で仙台方面からは代替バス運行となっている様です。
で、その「矢本」駅の一つ仙台側にあるのが「鹿妻(かづま)」駅でありまして、ココに我らが旧友がおるのです。
“やぁ~!久しぶりっ!!”ってな感じの“128”モニュメント。

良かった・・・コレだけ見に来る(撮る)ために、来たつもりだったから、本当に良かったヨ。
在りし日の雄姿な128号機

1987 HYAKURI AB

4
1997 KOMATSU AB
因みに基地に一番近いセブンイレブンにはこんなコーナーがありました。
やっぱり松島ってば、BlueImpulseだな。
さらに‐独りぼっちの晩餐を食しに、仙台市街地のアーケード街ブラついてたら、目に留まりました。
やっぱ、ミヤギケンはBlue Impulseだな。
って事でした。
くれぐれもブログで触れないけれど、毎回ちゃんと仕事もしてますからネ、あしからずネ。
P.S:みやげフォトギャラやってもイイ人~?? いる~?? 車無いヨ~??
フォトギャラ追加しときました ↓
https://minkara.carview.co.jp/userid/1528864/car/1128135/3729264/photo.aspx