それから、年齢相応な立ち位置、特に最近若い方と相対する場合、向こう側に我が子が透けてみえるような、次世代へ継ぐべく寛容さがにじみ出ている自覚あります。
話を明後日の方向へ飛ばすと、IS号を手に入れると決めたその時から、もう前愛車X号のように溺愛するのは止めようと思いました。
どんなに高価な(※私にとってです)車を手に入れようと、道を走れば異物も当たるし、紫外線の影響もある、何より、神経質に洗車したところで、トレードオフの洗車傷だって付くのを重々学んだつもりです。
どうすることもできない自然の摂理を憂うのはもう止めて思う存分ドライブを楽しもうと誓ってます。
さしあたって、最初の傷は何処に付くものか‐そして、誰が付けるのか、いやいや‐、いつ現認することになるのか‐など、できれば少しでも先延ばしたいその時を思いつつ、
平常心、平常心
‐と心掛けて来ました。
ハイ、ここまでで察しの良い方は判ったと思います。
我がIS号に個体識別点が付与された件を綴っています。
厳密に言えば、傷ではありません、
“シミ”です。
人によっては、どうと言うことでも無い案件かもしれません。
過日のこと‐
1ヵ月点検をお願いして、洗車もして頂いて(2日前に初洗車してピカピカで入庫したにも関わらず‐)
初ラウンジに王様気分で帰宅した折、マンションの電動ゲートが開くのを待つ間たまたま日照の加減で強調されて、ダッシュボード上に無数のシミが浮き上がっているのに気づいたのでした。
あっ、拭き上げが甘いゾ~‐と思いました。
恐らくクリーナースプレーをガラス内側へ吹いた時に飛沫したのだと推察して、車庫入れ後にウェット・ティッシュで拭っておきました。
受領から1ヵ月‐室内はまだまだ綺麗なので自分で内窓を拭いたこともなく、むしろここまで丁寧に磨き上げてくれるなんて凄いな‐と好印象。
ところが、数時間後に再度車で出かけた折、当初の1/3位に減ったものの、部分的にシミが残っていることに気づきます。
再度念入りに水拭きしてみたものの、、乾くと浮き上がって来る・・・
要するに、シミが取れない‐ことに行き当たりました。
嫌な予感がするけれど、これはアルコール成分の飛沫なのではないか‐、すでにアルコール焼けして変色しているのではないか‐、と危惧しました。
取り急ぎ店舗に電話相談してみることに‐
何で拭いたら取れるものでしょうか??‐と。
現認したいので再入庫して欲しい‐とのことだったので、所要を早めに済ませ、夕刻再度の訪問となりました。
一応添えておきますけれど、怒ったりしていませんので、念のため。
整備担当の方が丁寧に応対して下さり現認して頂いた上で是正作業に臨んで頂きましたが‐
結構頑張ってくれての、なかなかの待ち時間でした、そして‐
取れませんでした。
大変残念な事に危惧していたとおり、アルコール系のクリーナーの飛沫‐だそうです。
NEW ISのダッシュボードが特殊な新素材‐なのかどうかは知りませんけれど、、、
提案として、ダッシュボードの交換を具申頂きました。
一度は了承しました。
いくらなんでも新車だもんね、僅か1ヵ月しか乗っていないし‐と、最初は苦笑いで返答(するしか精神的余裕がなかった)です。
部品選別と手配をした後、工期4日、代車あり、ご希望に添った日程で可‐と非の打ちどころ無いフォロー提案に留飲を下げて帰路につきました。
ちょっと感動したのが作業着の整備担当の方が終始‐小笠原流‐作法で対応して下さったことと、昨日洗車してもらったばかりの車を再び洗って頂けたことでした。
端的に、今彼が出来る最大限精一杯を具現してくれたのだと感じました。
帰宅道中、愛車は変わらず好調に走る。
信号待ち毎に、しげしげダッシュボードの造りを眺めて思うのに相当面倒な工程になると予想しました。
部品費に工賃を乗せればそれなりの損失額になることでしょう。
シミは消えるだろうけれど、今度は脱着に伴う異音やガタのリスクも否定出来ないし‐
良かれと思ってガラス清掃をしてくれた方がこの先委縮することになるのではないか‐と思ったり、
その方は、まだまだ経験浅いけれど前途に希望を持った若人なのではなかろうか‐などなど想像してみたり、
自分自身が技術屋として、特に若い頃、未熟な作業や失敗もした中で、様々な人の寛容さに助けられた覚えもあったりで‐
なにより、この先長いお付き合いをして行きたいと願う店舗とは良好な関係を構築して行きたい。
それは客の権利、買い手の特権とクレームを振りかざして要望を通してもらうことではなくて、対等の人として良き関係を求めたい私です。
恰好をつければ、武士の情け‐を選択することも今の自分にはできる・・・
LEXUSのプロモーションビデオやHPを見ると、特別な品質・品格のような高級ステータスを想起させるけれど、それは暗黙のうちにそれ相応のオーナー品位も求められるものではないかと感じます。
正直に言って背伸びをして手に入れたブランドである訳で、まだまだ自分自身は車格に見合っていない自覚もあって、できれば、いや‐必ずいつの日かそれを身に着けたい。
資本の余裕はないけれど、さしあたって寛容だったり、思いやりを持った人であることは今でも心がけとしてできる、、
勝手な希望として、ややこしいオーナーの車として緊張感持って義務的に作業されるよりも、温情に報いるように丁寧な作業をしよう‐と思ってもらえるならば、その方が自分にとっても愛車にとっても良いと考えます。
ご機嫌ドライブの後、家に着く頃には、もう腹は決まっていました。
帰宅して妻子に相談したら、笑いながら‐それが良い‐と同調してくれました。
翌日申し出辞退の連絡を入れたら‐
大変恐縮されながら、今後やはり気になると思われればいつでも申し出て下さい、交換させて頂きます‐もう2度とこのような事が無い様に社内展開します‐と添えてもらえた。
これで良いのだ。
私は真に車に見合う人になりたい、、それがLEXUSに乗るってことだと信念を持っていたいのだ。
シクシク・・・・(泣いてません、ゴミが目に入っただけだから、、、)