2013年01月06日
年頭雑感
今更ながら、謹賀新年。
昨年末の新政権誕生により、今までよりはマシになると思われます。
まさに賀正、といえる年になれるかもしれません。
やってみないと判らないけどね。
新年早々、報道番組でアホな事を言っている有識者を多数みました。
自民党には国民の負託が無い。といったようなもの。
確かに現行の選挙制度、小選挙区比例代表並立制は死票が多いです。
多党乱立する情勢なら、4割に満たない得票率でも小選挙区で当選する可能性が有ります。
惜敗率での比例代表復活当選を考慮しなければ6割程度が死票になるという事。
全体得票率が過半数も採っていないのだから負託を得ていない、というのもなんとなくそんな気もしないでもありませんが。
また、投票率が約59%という事で4割の国民はどこ支持してるか判らないとも言えます。
その4割の国民の投票行動次第では、結果ががらりと変わる事も考えられます。
しかし、だからと言って選挙結果を否定する発言は、民主主義の否定に繋がります。
以前の選挙制度は中選挙区制でした。
これは確かに死票が少ないです。
しかし、その制度から現行制度に切り替えたのは、当時の議会です。
そして、それは与野党の賛成多数で決まった事と記憶しています。
死票が少ない事が国民の負託を得ているか否かを判断するのであれば、当時の国民の負託を得た議員が決めた事に従わないのはおかしな話。
また、投票率に関しては、投票しなかった人は棄権したという事です。
棄権とは意思表示を放棄する事ですから、選挙結果に対してそんな人の事は考えなくても良いのですよ。
にもかかわらず、負託が無い、等としたり顔で発言する有識者を使い続ける報道機関。
民主主義なんたるかを判っていないと言わざるを得ない。
中選挙区制に戻すべき、といった話なら分からんでもないですが、そうは主張できないでしょうね。
自民党が余程の失政しない限り、圧倒的多数で自民党以外が第1党になる可能性が無くなります。
漢字の誤読、程度ではね(笑)
今年も、報道っぽい雰囲気でミスリードを誘うTVやラジオ、素人判断の溢れるネットに流されない判断が必要になる事でしょう。
私、ネットの情報も疑ってかかってます。
昨今の韓国に対する政府対応を批判する流れ。
竹島式典参加を見送るから幻滅だ、とかもうね。
竹島は間違いなく日本領でありますが、最終的には竹島から韓国守備隊が撤退すれば目標達成です。
式典に参加して、その目標が達成されるのか。
そこを考えていない。
双方強硬姿勢なら、実力行使をしないと物事は解決しない。
実力行使を要しない解決方法を目指すなら、相手を交渉のテーブルに付かせ、こちらの条件を呑まざるを得ない環境を作る事が必要。
相手が有る話なんだから、こちらがいくら強硬姿勢を見せたところで、怖気づかなければ意味が無い事。
圧倒的国力差よる恫喝によって相手が撤退した例はあるけれど。
三国干渉なんかがいい例ですね。
逆に日本は数十倍の相手にケンカ売ったっ過去があるね(笑)
圧倒的国力差がある事を認識した上でケンカ売ってる例もある訳だから、確実に国力差があれば解決するという事でもない。
式典参加でそれらが達成される根拠を示した意見は見た事が無く、感情論しかない。
実力行使をする覚悟が有るようにも見えない。
覚悟が有ったとしても、あの小さい島とっただけで終戦する戦略も見た事が無い。
それじゃいつまでたっても解決する訳がない。
「敵に塩を送る」
こういった言葉が有ります。
武田家と上杉家の有名な話ですね。
これは、美談でもなんでもなく、相手を死に物狂いにさせない戦略のお話です。
対話の窓口は開いている、という意思表示だけでガタガタ抜かしちゃ、死に物狂いの相手と死闘を繰り広げる事にしかならない。
こちらの都合で一度閉ざしたものをこちらの都合で開いても、信頼なんてないから無意味な行為になる。
というわけで、ネットもこんなこと考える人もいるんだなー位にしか見ていません。
結論。
手段と目的をしっかり考えて行動する事が大切。
目的だけの意見、手段だけの意見、手段と目的が明確でない意見に惑わされる事が無くなる1年になればいいなと思います。
まぁ、政権交代という手段を目的にした政党の治世がどうだったかを知っていれば、私なんぞに言われなくても判ってるとは思いますが。
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Posted at
2013/01/06 05:10:17
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