この記事は、
最低地上高と車検について書いています。
外観から、怪しいと主張される方が居ます。
外観から、違反と断定される方が居ます。
果たして、外観から最低地上高違反しているクルマを特定する事は可能でしょうか。
違反と判定するには、保安基準をよく調べないといけません。
条文コピペが一番楽なんですが、判りにくいのでざっくりと要約。
まず、よく言われる「最低地上高9㎝」という話。
この時点で間違っています。
オーバーハング、ホイールベースによって異なり、計算式が有ります。
オーバーハングの最低地上高=オーバーハング×0.11+2
ホイールベースの最低地上高=ホイールベース×0.5×0.04+4
※1㎝以下切り捨て
これらから、クルマによっては9㎝確保していてもアウトです。
ただし、アンダーガードに関しては5㎝確保していれば良いという事になっています。
では、計測する状態。
①空車
②規定のタイヤ空気圧
③車高調整装置がある場合、基準位置。
④任意に高さを設定できる車高調整装置は中間の高さで。
⑤舗装された平面上で。
一般的にローダウンの方法と用いられる車高調。
目いっぱい下げた状態で最低地上高をクリアしていなくても保安基準上問題ない事になります。
計測から除外されるもの
①タイヤと一緒に上下するもの
②自由度のあるゴム製品
③樹脂製のマッド・ガード、エアダム・スカート、エア・カット・フラップ等
樹脂製のエアロや、樹脂またはゴムのスカートリップなら、最低地上高の基準になりません。
これらから、最低地上高が保安基準に抵触しているか否かは見た目だけで判断できないです。
道路設計要領から考えると、公道走行時には最低5㎝、オーバーハングによってはもうちょっと高く確保していた方がクルマに傷がつかなくていいと思いますけどね。
車道から歩道に乗り入れる縁石の高さが5㎝、歩道高さまでの勾配15%以内と規定されていますから。
Posted at 2012/11/23 05:37:36 | |
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