
そんな日々を過ごしているうちに、
2013年の春、個人事業として独立することになり
費用もかさむし、10年車検の手前まではグラプンを乗ろうと思っていました。
ところが、独立してすぐ、前のバンパーを当て逃げされ、
さらに同じころに、ミッション(デュアロジック)が不調に・・・。
だましだまし乗ってはいましたが、
翌年には結局、ユニットごと交換に・・・。
こりゃ、覚悟を決めて「次を」かなぁ・・
でも、最近はあんまりピンとくるクルマはないし・・・。
そして、ぼくがバタバタしている間に
思わぬところから、かつて興味を持っていた
ディーゼル車が勢力を伸ばしていました。
そう、それはマツダでした。
魂動デザインとスカイアクティブの新世代マツダ車は
ある意味で、日本で欧州のコンパクトが輝いていた時代の
フランス・イタリア車の醸し出していた雰囲気に
なんとなく似ているぞ・・・とも感じていました。
しかも、2014年には1500ccのディーゼルも出すと噂されていました。
うーん、それはかなり気になるぞ・・と思いました。
でも、しかし、マツダを買うべきなのかは正直何度も
考えました。
それはなぜか。
「広島におけるマツダ車のポジション」
それがどうしても気になったのです。
おそらく、マツダやスバルなど
シェアの少ないメーカーのクルマって
「わざわざ自分の意思で選んで買っている」というニュアンスが
きっと日本各地では醸し出されるんだと思います。
安いから買うとか、売れているからとか、
つきあいで買うとか、そういう第三者的理由が少ないブランドに
見えるんじゃないでしょうか。
しかし、残念なことに
広島市周辺はそれは当てはまりません。
マツダ関係者、関連会社、その家族の方々などが
たくさん住んでいるこの街では
自主的ではない選択によってマツダ車を所持している方も多いし
街を走る台数も多いので、
他県でいう
「意図的に主流を外して選んだ」雰囲気がないのです。
今では、ソウルレッドが街にあふれています。
それゆえに広島では「マツダ車は嫌い」と明言する人も
とても多い土地でもあるわけです。
それは実際のクルマがどうか・・ではなくて
「つきあいで買った」みたいなニュアンスがあるからなのです。
しかも、以前このブログにも書きましたが
ぼくの父はマツダのOBでもあり
その父に反発するかのように、ずっとマツダ車以外を買ってきた自分なのです。
ちなみに、
愛車紹介をご覧いただくと、
最初のクルマとしてBDファミリアに乗っていますが
あくまでも父のお下がりでしたので、
自分でマツダ車を買ったことはない・・というわけ・・・。

(写真は3ドアのXGですが、自分が乗っていたのはサルーンのXEです^^)
では、自分がマツダ車を認めていないかというと
それはまったく逆でして、
昔からマジメなクルマづくりをする会社として
きちんと認識していました。
あくまでも「広島に住む限りは選べない・・・・」と思ってきたのです。
その証拠に、80年代以降でしたら、ほとんどの車種のカタログを持っています(^^;)
でも、買うことはない、いや「買えない」とずっと思っていたのです。
ところがある日、理髪店でこんな会話を聞きました。
「いやぁ、まさか広島でマツダのクルマを買うことになるとは思わなかったよ。
今って、一番かっこいいんじゃない?」
広島人は地元愛にあふれていると思われがちですが
じつは都会大好きで、特に東京的なものが大好きです。
「広島が一番」と言いながら、地元のブランドよりも、有名ブランドを選ぶ傾向が多いし・・・。
しかも、上記のようにマツダ車が「光る選択肢じゃない」というこの町では
意図的にマツダ車を避けていた方も多いようです。
そういう声を、生まれて約50年、いろいろな方から聞きました。
おそらくこの方もそんな一般的な広島感覚だったんでしょう。
けれど、最近のマツダ車を見て
考え方が変わってきたのだと思います。
あるいは、国産各社のポジションも変わってきているのかも・・・・。
(続く)
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MAZDA CX-3 | 日記
Posted at
2015/05/09 18:28:31