マツダ本社で月曜日から金曜日まで無料で開催されています。
私が生まれ育った実家は、マツダ本社から歩いて5分のところにあり、自宅からマツダ本社が見えるくらいの距離にあります。何なら、私はマツダ病院で生まれました(笑)。
このような環境にもかかわらず、マツダミュージアムに行ったのはこれでたったの2回目。今回、改めてロードスターのオーナーになったことを機に、1年ぶりに再訪してみました。今回は、元マツダ社員で開発を担当していた私の父と2人です。 歩いてマツダ本社まで行っても良かったのですが、せっかくなので愛車のNDロードスターを里帰りさせました。現行ロードスターは、ここで組み立てられています。
ミュージアムのツアー開催を待つ間に、ロビー内のショールームを見学することができます。展示物は時期によって変わりますが、今回は歴代のコンセプトカーが展示されていました。これらはまさに、子供の頃に『東京モーターショー』の雑誌で見ていた車両たちです。




またショールームには、MAZDA3のSPIRIT RACINGも展示がされていました。SPIRIT RACINGは今が旬なので力を入れて展示しています。

ミュージアム内には、歴代の車両が非常に綺麗な状態で展示されています。父と二人思い出話を挟みながらじっくり歩きました。戦後直後の新型車、三輪トラック『グリーンパネル』です。まさに、マツダの車両製作のすべてがここから始まったようです。
1960年「R360クーペ」。父曰くこれで母親と島根までドライブへ行ったそうです。往復300km今と違って道も悪く大変だったそうな。
1967年に登場した『コスモスポーツ』は、マツダのロータリーエンジンのすべてが始まったクルマです。 多くのメーカーがロータリーエンジンの特許を買いながら開発を断念する中、マツダだけが世界で初めて実用化に成功した記念碑的な一台です。開発陣を悩ませた『悪魔の爪痕』ことチャターマークなど、その開発秘話は非常に興味深いものがあります。
1969年「ロータリークーペ」。初代ルーチェです。この頃のマツダは出すクルマほとんどがロータリー搭載車です。
1975年「ロードペーサー」。これは珍しい、前回の来訪にはなかったと思います。外観はオーストラリアのGMホールデンズ車のボディーです。かなり大きい車両で654ccX2のロータリーエンジンです。
1975年2代目「コスモAP」。子供の頃広島ではよく走っていました。この時代、高級車でもロータリーと積んでいた時代。良き時代でした。
1978年初代「RX-7」で、SA22って呼ばれる車体です。これが出た時は子供ながらに衝撃を受けた覚えがあります。同系でFCの展示もありました。ちなみに2026年タミヤから1/24スケールのSA22プラモデルが26年ぶりに再販されるってことで楽しみにしていますw…。
1980年国内月間販売台数で通算8回も1位になった5代目ファミリア。マツダ最大のヒット作です。親もこれのサルーンと呼ばれるセダンを乗っていました。免許取り立てで公道の練習車がこれでした。
1989年 我らが「ユーノスロードスター」。やはり、マツダの歴史ではこれも外せません。私が初めて新車購入して初めてマイカーとなった思入れの強いクルマ。もう一回乗ってみたい。
1990年代の初めに開発が進められていた幻の4.0ℓ V型12気筒エンジンです。 このエンジンが象徴するように、当時のマツダのバブル期の勢いは凄まじいものがありました。多すぎる挑戦の結果、一時期は衰退を招くことになりました。父曰く、まだ1台社内に試作車両があったはずじゃがの〜。って言ってました。
レース車両では、1969年「ファミリアプレストロータリークーペ」。スパフランコルシャン24時間レースに参戦した車両。当時、マツダはロータリーの耐久性を証明するためレースに積極的に参戦していました。個人的にすごく好きなクルマです。ハセガワさんあたりでこのプラモデル販売してくれないかな、即買いなのに。
1978年SA22のグループBのラリー仕様です。300馬力13Bエンジンが搭載されています。マツダ本社には、社員の家族が利用できる売店があり、そこでは一般的な食料品などが安く売られていました。そこの掲示板に、社内報などで当時のこうしたレースの活躍などが報じられていて、よく読んでいたのを覚えています。
1991年マツダ787B。これは言わずと知れた、ル・マンで世界の頂点に立った究極のロータリーレーシングマシンです。 マツダは1980年代によくル・マンに参戦しており、特にクラス1-2フィニッシュを果たした717Cが私の最も好きな車両でした。 そして、787Bが総合優勝を果たした1991年は、テレビを食い入るように見ており、終盤になっても1位を維持していた時は興奮してなかなか眠れなかったのを覚えています。この展示車は非常に近くで見ることができます。
そして、未来のマツダ。
2015年の東京モーターショーで発表された次世代ロータリーエンジンSKYACTIV-Rを搭載したFRスポーツコンセプトのRX-VISION。このクルマは本当にマツダらしい。実際に目の当たりにすると本当綺麗。ぜひ発売してもらいたい。
2017年の東京モーターショーで公開された、魂動デザインを継承したマツダのクーペ、VISION COUPE。
そして、今回のミュージアムの締めくくりは2023年モビリティショーで発表された、ICONIC SPが展示されていました。ロータリーEVシステム採用のコンパクトスポーツカーコンセプトです。
ロビーには可愛いNDロードスターがいます。
このミュージアムは完全予約制です。結構人気があってすぐに予約でいっぱいになります。広島駅から在来線で2駅行ったところから、歩いて数分の場所にマツダ本社はあります。広島へ来た際には寄ってみてはいかがですか?
Posted at 2025/12/07 05:03:17 | |
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