
先日まででエンジンの腰下までの組付を終わりました。
今回は、腰上部分の組付を行います。
腰上部分…。簡単に言えば、
「ピストン」組んで、「シリンダ」組んで、「シリンダヘッド」を組上げれば完成です。
巷では、モンキー用のボアアップキットが各社たくさん発売されています。
純正ヘッドと純正クランクを使用して「ピストン」と「シリンダ」のみを交換するライトボアアップキットや、純正クランクを使用して「ピストン」と「シリンダ」と「ヘッド」を交換するキットやクランクからすべてを交換するキットなど数多く発売されています。
今回購入したキットは…
「
武川 スーパーヘッド4V+RボアアップキットSCUT106cc」
純正クランクを使用し「ヘッド」「ピストン」「シリンダ」を交換するタイプのものです。
10年くらい前にモンキーをいじってた頃は純正クランクを使用してボアアップする限界は88ccまででしたが、このキットはピストンのスカート部分を短くしクランクケースとの干渉をなくすことで従来52mmが限界だったボアを57mmまで大きくしクランク交換なしで106ccという排気量までボアアップできるキットです。ここまで来ると今度はヘッドとシリンダを支えるスタッドボルト穴とのクリアランスの限界でしょうな。
ボア57mm、ストローク41.2mmとなりかなりの「ショートストローク型」のエンジンになり高回転型のエンジンになると予想されます。
このキット…
106ccの排気量で約1/2の排気量の純正クランクで組上げ可能となっています。
前回モンキーは、88ccのキットで数千キロしかクランクが耐えられなかった…。
106ccもの出力を純正クランク対応とする武川の設定には疑問がいっぱいだけど、
新しいもの好きでメカ好きなんで買っちゃった。
一応今回はクランクを、カブ用の70ccのクランクに新品交換してるけど気休めかなw
前置きはこれくらいにして、組んでいきます…。

このキットの「シリンダ」と「ピストン」です。
左のシリンダはアルミ製でセラミックメッキを施したものです。
右はSCUTのピストンです。かなりスカート部分が短く低いピストンとなってます。

今回中古で買ったエンジンについていた81ccのボア50mmのピストンと比べてもそのボアの大きさ、ピストンの高さは全く別物のエンジンのピストンのようです…。

ピストンリングを付けて、ピストンピンを使ってクランクと組上げます。
サークリップが飛んでクランクケースに入らないように穴をウエスなどで塞ぐことを忘れずに、クランクケースの中に異物が入るとまたクランクケース割りですよw

オイルをたっぷり塗ってシリンダを挿入します。

ヘッド部分の部品です。

今回買った、ヘッド部分の燃焼室です。
1カム4バルブです。これも10年前まではなかった…。
今では、DOHCのヘッドもあるんですね。時間が10年前で止まってます。
個人的には2バルブでも十分だと思うんですが、メカ好きなんで思わず4バルブを購入しちゃいましたw

ヘッドを組んでしっかりトルク管理をして組付けます。
写真は吸気側です。こんな形のロッカーアームで2つのバルブを押してます。
このヘッドはロッカーアームの先のカムと接する部分にベアリングが入っててカムとの摩擦抵抗を低減しています。
こんなのも10年前なかったな~w

このヘッドには「オートデコンプ」がついています。
エンジン始動時のキック時に排気側のバルブを少しあけて圧を逃がしキックを容易にする機能。
こういうメカ好きですw
10年前はなかったね~w

バルブクリアランスをとってやります。
一応すべてのバルブを0.06mmくらいに合わせました。
実走してまた調整しなおします。

それぞれのふたを取り付けました。

最後にクラッチのカバーを取り付けて…
完成!
まるで、「武川」コンプリートエンジンのようになっちゃいました。
前回のクランク割れも経験しているので不安要素いっぱいですが、とりあえずパワーソースはこれで行きます。
10年前にはなかった機構がふんだんにあってとっても楽しかったw
このブログでは順調にエンジン組んでいるように見えるけど…
ボルト1本取り付け忘れてもう一度腰下割りをしたのは…ヒミツ…。
Posted at 2013/09/21 07:38:17 | |
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