おうちで小物耐熱塗装の焼き付け
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
耐熱塗料は焼き付け工程が必要です。
これが結構難易度高くて躊躇しておりました。
今回、スーパーカブ50カスタムのRクランクケースカバー(クラッチカバー)の黒塗装がボロボロになってきていたので塗り直すことにしました。
使用した塗料はWAKO'SのHR-B(ツヤ無しブラック)です。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0074ZZYDM
使用方法には「150℃で1時間」焼き付け処理を行うように書かれています。(画像はAmazonから拝借)
2
焼き付け処理に用意したのは以下のものになります。
・七輪 : 横長が良い。角型推奨。今回は横長の2連タイプを使用。
・ステンレスたらい : 焼き付けたい材料がすっぽり入る大きさのものを用意します。
・炭 : 普通のバーベキュー用の木炭。
・アルミホイル : 普通にスーパーで購入。
・レンガ : コンロとタライの間を調整するのに必要。耐熱性があれば何でも良いです。
・温度計 : 200℃程度まで測れるもの。今回は百均で購入した200℃までの棒温度計。揚げ物油の温度計などが良いかと。
・蓋 : 断熱性があり、加熱中に取り外しが可能なものが良いと思います(温度調整の為)。今回はオーブンでクッキーを焼くときに使う鉄のトレイと園芸用の砂を用意しました。
・その他 : 火ばさみ、軍手等火を扱うための装備
(画像はまたもAmazonから拝借)
3
ステンレスたらいに耐熱塗料を塗ったワークを置きます。
この時、たらいの底は直火に晒されることになるので何となくアルミホイルを敷いて、その上にクッキングペーパーを乗せました。
結果的にはクッキングペーパーは炭化したので不要だったのかも。(耐熱250℃と書いてあった。)
塗装面は上を向けた方が無難な気がします。噂によると加熱した時に一時的に塗料が溶けた状態になるのでアルミホイルがくっつくのではないかと思ったので。
ワークを置いたら上面をアルミホイルでふさぎ、温度計を入れる穴を開けます。
4
ワークには耐熱塗料を塗って、完全に乾かしておきます。
下地処理とか塗り方は詳しい方の記事を参照…。
5
七輪に炭火を用意します。
余熱などを含めると2時間程度中~強火力を維持する必要があります。
(火の付け方などはバーべーキューに詳しい方の記事を参照)
着火方法はご自由に。
火力ムラがあると仕上がりにムラができそうな気がするのでなるべく均等にしておくのが良いかと思います。
今回はオーブントレイ+砂の水分を飛ばす必要があったので予熱しています。
(水分が飛ばないと100℃以上に温度が上がりません。)
また、地面は火事にならず、かつそれなりの重量物を乗せても安定する平らな面にしましょう。
6
十分に蓋が余熱出来たら、コンロ→レンガ→たらい→蓋の順で重ねます。
温度計はワークの表面に付けておきます。
(タライの底に接していると500℃とかになってあっけなく壊れると思います。)
この温度計を見ながらワークの温度が150℃以上になるように火加減を調整します。
温度が上がりすぎてきたら「火から遠ざける(レンガを挟む)」「蓋をずらす」「炭を減らす」などの調整をします。温度が下がり過ぎたら逆のことをします。
HR-Bの耐熱温度は600℃なのでそれを超えないほうがいいでしょう。
また、アルミや鉄を暖め過ぎると変質したり焼き強度が変わったりするかもしれないのでワーク表面温度を150~200℃ぐらいの範囲に保ちましょう。
(多分、タライの底にアルミホイル経由で接している部分は300℃以上になっていたかと思いますが、結果的に大丈夫でした。)
このまま1時間キープします。
7
150℃以上で1時間経つと焼き付けは完了です。
HR-Bはマットブラックですが、独特のツヤが出てかっこいいです。
耐熱塗料はマフラーに使いたいのですが…マフラーを焼くためには大きなタライと大きな火が必要ですね…。
研究したいと思います。
ちなみに、焼き付け処理をしないとHR-Bは全然耐久性がありません。タオルでこすっただけでタオルがうっすら黒くなります…。
8
残った炭火は焼き芋を焼いて有効活用しましょう。
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